問題児たちと…バカ?が異世界に来るようですよ<未完> 作:daiki1211
『 ギフトゲーム名 ”鷲獅子の手綱”
・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
吉井 明久
・クリア条件 グリフォンの背にまたがり、湖畔を舞う。
・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”のいずれかでグリフォンに認められる。
・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
宣哲 上記を尊重し、御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。”サウザンドアイズ”印 』
それを見た瞬間、耀は
「私がやる」
と念願の夢のような声で言った。
「ふむ。お主、自信があるみたいだが、これは結構厄介だぞ?失敗すれば大怪我でも済むかどうか」
「大丈夫、問題ない」
耀の瞳は真っ直ぐとグリフォンに向いている。
「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ」
「頑張ってね、春日部さん」
「気をつけてね、春日部さん」
「うん。頑張る」
耀が近づくと、グリフォンは威嚇するように翼を広げその場を離れる。
主である白夜叉を巻き込まないための配慮だろう。耀もそれを追いかけるように走った。
「え、えーと……初めまして。春日部耀です」
『!?』
耀が自己紹介をすると、グリフォンが驚いた表情を見せた。
「ほう……あの娘、グリフォンと言葉を交わすか」
白夜叉が感心したように頷いた。どうやら耀のギフトは幻獣相手にも有効のようだった。
「私を、貴方の背に乗せ……誇りをかけて勝負をしませんか?」
グリフォンは耀の言葉に対して瞳に闘志を宿らせた。グリフォンは誇り高い幻獣のうちの一種だ。そんな相手に『誇りを賭けろ』とはかなり効果的な挑発なのは明久達も理解できた。
「あなたが飛んできたあの山脈。あそこを白夜の地平から時計回りに大きく迂回し、この湖畔を終着点と定めます。貴方は強靭な翼と四肢で空を駆け、湖畔までに私をふるい落とせば勝ち。私が最後まで背に載っていられたら私の勝ち。……どうかな?」
耀は首を小さく傾ける。
「確かにその条件ならば力と勇気の両方を試せる。だが、お前が賭けるものは何だ?」
「私の命を賭けます」
即答だった。あまりに突飛な答えに黒ウサギと飛鳥は声を上げる。
「だ、駄目です!」
「か、春日部さん!? 本気なの!?」
「貴方は誇りを賭ける。私は命を賭ける。もし転落して生き残っても、私は貴方の晩御飯になります。……それじゃ駄目かな?」
2人の言葉に耳も貸さず、耀は淡々と提案を告げる。
耀の言葉にますます慌てる3人だったが、それを白夜叉と十六夜が制する。
「双方下がらんか。これはあの娘から切り出した試練だぞ」
「ああ。無粋なことはやめとけ」
「そんな問題ではございません! 同士にこんな分の悪いゲームをさせるわけには──」
「大丈夫だよ」
止めようとする飛鳥、黒ウサギに向けて返事をする。その声色からは恐怖を感じられず、むしろ勝算があるみたいな声を出していた。
誤字の報告お願いします。
感想もください……