問題児たちと…バカ?が異世界に来るようですよ<未完>   作:daiki1211

13 / 19
大丈夫だよ by耀

『 ギフトゲーム名 ”鷲獅子の手綱”

 

 ・プレイヤー一覧  逆廻 十六夜

           久遠 飛鳥

           春日部 耀

           吉井 明久

 

 ・クリア条件 グリフォンの背にまたがり、湖畔を舞う。

 

 ・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”のいずれかでグリフォンに認められる。

 

 ・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

 宣哲 上記を尊重し、御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。”サウザンドアイズ”印 』

 

それを見た瞬間、耀は

 

「私がやる」

 

と念願の夢のような声で言った。

 

「ふむ。お主、自信があるみたいだが、これは結構厄介だぞ?失敗すれば大怪我でも済むかどうか」

 

「大丈夫、問題ない」

 

耀の瞳は真っ直ぐとグリフォンに向いている。

 

「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ」

 

「頑張ってね、春日部さん」

 

「気をつけてね、春日部さん」

 

「うん。頑張る」

 

耀が近づくと、グリフォンは威嚇するように翼を広げその場を離れる。

 

 主である白夜叉を巻き込まないための配慮だろう。耀もそれを追いかけるように走った。

 

「え、えーと……初めまして。春日部耀です」

 

『!?』

 

 耀が自己紹介をすると、グリフォンが驚いた表情を見せた。

 

「ほう……あの娘、グリフォンと言葉を交わすか」

 

白夜叉が感心したように頷いた。どうやら耀のギフトは幻獣相手にも有効のようだった。

 

「私を、貴方の背に乗せ……誇りをかけて勝負をしませんか?」

 

 グリフォンは耀の言葉に対して瞳に闘志を宿らせた。グリフォンは誇り高い幻獣のうちの一種だ。そんな相手に『誇りを賭けろ』とはかなり効果的な挑発なのは明久達も理解できた。

 

「あなたが飛んできたあの山脈。あそこを白夜の地平から時計回りに大きく迂回し、この湖畔を終着点と定めます。貴方は強靭な翼と四肢で空を駆け、湖畔までに私をふるい落とせば勝ち。私が最後まで背に載っていられたら私の勝ち。……どうかな?」

 

耀は首を小さく傾ける。

 

「確かにその条件ならば力と勇気の両方を試せる。だが、お前が賭けるものは何だ?」

 

「私の命を賭けます」

 

即答だった。あまりに突飛な答えに黒ウサギと飛鳥は声を上げる。

 

「だ、駄目です!」

 

「か、春日部さん!? 本気なの!?」

 

「貴方は誇りを賭ける。私は命を賭ける。もし転落して生き残っても、私は貴方の晩御飯になります。……それじゃ駄目かな?」

 

 2人の言葉に耳も貸さず、耀は淡々と提案を告げる。

 

 耀の言葉にますます慌てる3人だったが、それを白夜叉と十六夜が制する。

 

「双方下がらんか。これはあの娘から切り出した試練だぞ」

 

「ああ。無粋なことはやめとけ」

 

「そんな問題ではございません! 同士にこんな分の悪いゲームをさせるわけには──」

 

「大丈夫だよ」

 

止めようとする飛鳥、黒ウサギに向けて返事をする。その声色からは恐怖を感じられず、むしろ勝算があるみたいな声を出していた。




誤字の報告お願いします。

感想もください……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告