問題児たちと…バカ?が異世界に来るようですよ<未完> 作:daiki1211
『ギフトゲーム名 “ハンティング”
・プレイヤー一覧 久遠 飛鳥
春日部 耀
吉井 明久
ジン=ラッセル
・クリア条件 ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐。
・クリア方法 ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐可能。指定武具以外は契約によってガルド・ガスパーを傷つけることは不可能。
・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
・指定武具 ゲームテリトリーにて配置
宣哲 上記を尊重し、誇りと御旗のした、ノーネームはギフトゲームに参加します。 “フォレス・ガロ”印 』
「ガルドの身をクリア条件に…………指定武具で打倒!?」
「こ、これはまずいですよ!」
ジンと黒ウサギが悲鳴のような声を上げ、飛鳥は心配そうに2人に問う。
「このゲームはそんな慌てるほどに危険なの?」
「いえ、ゲームそのものは単純です。問題はこのルールです。このルールでは飛鳥さんのギフトで彼を操ることも、耀さんのギフトで傷つけることもできないことになります」
「……どういうこと?」
「それって弱点がその武器で、特殊能力は弱点以外では倒すことができないってこと?」
「はい。例がちょっとあれですが、その例で言う特殊能力に当たるのが契約の力です。彼は契約によってその特殊能力を手に入れたのです。これでは神格があろうと関係ありません。彼は自分の命をクリア条件に組み込むことで御三人の力を克服したのです」
「すみません、僕の落ち度でした。初めに契約書類を作った時にルールもその場で決めておけばこんなことには、ならなかったのに」
ジンが申し訳なさそうに呟いた。
「敵は命を使って五分に持ち込んだってことか。観客にしてみれば面白くていいけどな」
「気軽に言ってくれるわね……条件はかなり厳しいわよ。指定武具が何も書かれてないし、このまま戦えば厳しいかもしれないのよ」
「だ、大丈夫ですよ! 契約書類には『指定』武具としっかり書いてあります! つまり最低でも何かしらのヒントがなければなりません。もしヒントが提示されなければ、ルール違反でフォレス・ガロの敗北は決定します! この黒ウサギがいる限り、反則はさせませんとも!」
「大丈夫。黒ウサギもこう言ってるし、私も頑張る」
「僕も召喚獣を使って一緒に戦うよ」
「むしろあの外道を粉砕するためにはこれぐらいのハンデが必要なのかもしれないわ」
飛鳥は二人の応援を聞き笑顔で返事をした。その後、参加者4人はフォレス・ガロの居住区の門を開けて突入した。
これが最後です。
あとアンケートは活動報告のほうにお願いします。