問題児たちと…バカ?が異世界に来るようですよ<未完>   作:daiki1211

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どうもdaiki1211です。
すみません。投稿が遅れてしまって……。
学校が始まったのでまた時間がかかりそうですが。
よろしくお願いします。


問題発生

場所が変わってここは箱庭二一〇五三八〇外門・ペリベッド通り・噴水広場前。

 

 箱庭の外壁と内側を繋ぐ階段の前でダボダボのローブに身を包んだ少年、

ジン=ラッセルが立っていた。

 

 ジンはここで新たなる同士を迎えるべく、期待を胸に込めながら待っていた。

 

 そんな彼のよく知る声が聞こえてきた。

 

「ジン坊ちゃーん! 新しい方を連れてきましたよ!」

 

 はっと顔を上げると、外門前の街道から黒ウサギが男性と女性二人と歩いてきた。

 

「お帰り、黒ウサギ。それで、そちらの御三人方が?」

 

「はい、こちらの四人様が──ってえ?!」

 

 ジンの言葉に黒ウサギの言葉が途中で止まり後ろを向く。

 

「……え? あれ? もうひとりいらっしゃいませんでした?こう、

ちょっと目つきが鋭くて、かなり口が悪くて、

全身から“俺問題児”ってオーラを放っている殿方が」

 

「ああ、十六夜君のこと?彼なら、“ちょっと世界の果てを見てくるぜ!”と

言って駆け出して行ったわ。あっちの方に」

 

 あっちの方と、飛鳥が指を差した方向は四人が上空4000mから見た

断崖絶壁のある方向だった。

 

 それを聞くと黒ウサギはウサ耳を逆立てて飛鳥と耀に問いただす。

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか!?」

 

「『止めてくれるなよ』と言われたもの」

 

「なら何故黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」

 

「『黒ウサギには言うなよ』って言われたから」

 

「嘘です、絶対嘘です!実は面倒くさかっただけでしょう御二人さん!」

 

「「うん」」

 

 黒ウサギは膝をついた。

 

 同時に新たな人材に胸を踊らさせていた数時間前の自分を殴り倒したい気分に苛まれた。

 

「明久さんもなんで教えてくれなかったんですか!?」

 

「いや、気づいた時にはもういなかったし」

 

「じゃあ、なんで教えてくれなかったんですか?」

 

「いや、二割はめんどくさかったって理由だけど……。

八割はどっちに向かったか分からなかったから」

 

「それもそうですね」

 

その言葉を聞いたとたん納得してしまう黒ウサギ

 

「た、大変ですよ!“世界の果て”にはギフトゲームのため野放しにされている幻獣が!」

 

「幻獣?」

 

「伝説の生き物がいるの!?」

 

「は、はい。『幻獣』というのは主にギフトを持った獣を指す言葉で、

特に“世界の果て”付近には強力なギフトを持ったものがいます。

出くわせば最後、とても人間が太刀打ちできるものではありません!」

 

「あら、それは残念。もう彼はゲームオーバー?」

 

「ゲーム参加前にゲームオーバー?……斬新?」

 

「それって売ったら苦情が来るね」

 

「冗談を言ってる場合ではありませんよ!」

 

 ジンは必死に事の重大さを訴えるが、飛鳥と耀は叱られても肩を竦めるだけである。

 

「それって……すぐに連れ戻さないと十六夜は……」

 

「だからさっきからそう言ってるんですよ!」

 

「はぁ……ジン坊ちゃん。申し訳ございませんが、御三人様の箱庭への

ご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

「わかった。黒ウサギはどうする?」

 

「もちろん、問題児を捕まえに参ります。事のついでに、『箱庭の貴族』と謳われるこのウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてやります!」

 

 黒ウサギは怒りに身を震わせ、全身からオーラを放出させると、

艶のある黒い髪が淡い緋色に染まった。

 

「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくりと箱庭ライフをご堪能ございませ!」

 

「でも、ここから世界の果てに行くのにそんな程度の時間で──」

 

 明久の言葉は途中までしか続かなく、黒ウサギが全力で跳躍すると

瞬く間に全員の視界から消え去っていった。

 

 跳躍した際舞った土煙を手で払いながら呆然と見ていたみんなは、

 

「……箱庭のウサギは随分と速く跳べるのね。素直に感心するわ」

 

「戦闘民族?」

 

「僕、鉄人やムッツリーニの加速並の速さを出せる人始めてみたよ」

 

「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属。力もそうですが、

様々なギフトの他に特殊な権限も持ち合わせた貴種です。

彼女なら余程の幻獣と出くわさない限り大丈夫だと思うのですが」

 

「そう……」

 

 ジンの言葉に飛鳥がから返事をした。

 

「えっと……そういえば、君って?」

 

「あ、はい。コミュニティのリーダーを務めるジン=ラッセルです。

齢十一になったばかりの若輩ですが、よろしくお願いします」

 

「それで、あなた達の名前は?」

 

「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱えているのが」

 

「春日部耀」

 

「僕は吉井明久。よろしく、ジン君」

 

「はい」

 

「それじゃあ、箱庭に入るとしましょう。」

 

 飛鳥はジンの手を取ると、胸を躍らせるような笑顔で箱庭の外門をくぐり、

明久と耀はそれについていった。




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