イトイトの実とかチート……え?グラブル?   作:グラン(団長)

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遅くなってしまいました。
待っていただいた方がいましたら申し訳ありませんm(__)m
新歓時期に加えて、再履修……。グラブルの世界に飛び込みたくなりますガチで。
あまり進んでいませんが投稿させていただきます。



ザカ大公

「熱い……」

 

 

現在、ジータ達は砂漠を歩いている。

日の光と、砂からの反射、上下から襲う光に一行はへばっていた。

 

 

「あ、ああ、あっちぃーー!!」

 

 

「ア、アア、アットゥ~イ!!」

 

 

「その言い方、ムカつくからやめてくんない?」

 

 

「イオちゃん落ち着いて、アトゥくてイライラしてるんだよ、君も一緒に叫べばきっと気も紛れるさ」

 

 

あまりの熱さにストレスが溜まっているのか、イオはラカムにギャルみたいな口調で言った。具体的には中3ぐらいだ。

そんなイオにミンが声をかける。いつもと違い、変にジェントルマンっぽい声のミンを、不審気な表情でイオは見返す。

 

 

「そんなわけないでしょ……」

 

 

「さぁいくよ!アットゥ~イ!!Say!」

 

 

「いや、Sayじゃないわよ……」

 

 

「「アットゥ~イ!!」」

 

 

「ちょっ!?なんでルリアとカタリナまで叫んでるのよ!」

 

 

ミンのコールに思わぬところからレスポンスが上がる。ルリアとカタリナだ。

ちなみにカタリナは砂漠にも関わらず、いつも通りの鎧姿をしている。控えめに言ってバカだ。

 

 

「イオちゃんも一緒に叫びましょう!スッキリしますよ」

 

 

「そうだぞイオ、君も一緒に叫ぶんだ!Say!」

 

 

「ちょっとカタリナ!?大丈夫なの?第一こんな砂漠で鎧を着るなんて自殺行為よ」

 

 

「ハッハッハッ、なに、このくらい平気さ。熱くて目眩がするくらいだよ」

 

 

「いや、それ私じゃなくて岩だから!」

 

 

「エビバディセイ!」

 

 

「ミン!いいからあんたはちょっと黙ってなさい!」

 

 

一行の正気が戻ったのは魔物の襲撃が去ってからだった。というか、カタリナとミンの正気が戻ったのは。

ちなみにジータはいつの間に着替えたのか、妙にヒラヒラしたミニスカート姿でミンの横で、ノリノリでアットゥ~イをしていた。

 

 

「しっかりしなさいよ、ほら、もうすぐ砂漠を抜けるわよ」

 

 

「お姉さんもそろそろ辛いわね、こんなに日差しが強いとお肌に悪いわ……」

 

 

「なんだかんだ、メーテラさんは余裕っぽいじゃないですか……。この女騎士なんて死にかけですよ」

 

 

「……み、水……」

 

 

「多めに持ってきといて正解だったなこりゃ。カタリナさん、ほら、水ですよ」

 

 

ミンは砂漠に備えて多めに持ってきていた水を、背中でぐったりとするカタリナに差し出す。

なぜミンがカタリナを背負っているかというと、ミンのエビバディセイのせいでカタリナが余計な体力を消耗した、と判断されたからだった。

ちなみに、ミンはエビバディセイのことを覚えていない。慣れない熱さで変なテンションになっていたらしい。

 

 

「あ、ありがとう、ミン。すまないな、重いだろうに」

 

 

「そう思うならその鎧脱いでほしかったっす。なにが楽しくて鎧着たまま背中にダイブしたんですか」

 

 

「そんな、こんなところで脱ぐなんて……、恥ずかしいじゃないか」

 

 

「オレの人権よりも重い羞恥心なんて捨てて欲しかったっすね。……まぁ、鎧捨ててくれるのが一番嬉しいんだけどね 」

 

 

そんな会話をしながら一行は砂漠の終わりまでたどり着いた。

しかし、やっと砂漠が終わり、熱さから解放されると喜んでいた一行(ミンとカタリナ)を待っていたのは、グツグツと音をたてながら肌が焼けるような熱を放つ溶岩湖だった。

 

 

「はぁ、やっと砂漠が終わったかと思ったら今度は溶岩かよ……」

 

 

「最初からそう言ってるでしょ」

 

 

「いや、でもカタリナとかミンとかは忘れてたみたいだぜ」

 

 

ビィの言葉に後ろを振り向いたイオの目に入ったのは、あまりの熱さから溶岩湖のことをすっかり頭からフライアウェイしていた、あれ?なんか、あの2人だけ白黒じゃね?といわんばかりに真っ白に燃え尽きたミンとカタリナの姿だった。

 

 

「ちょ、ちょっと!?大丈夫なのあんたたち!」

 

 

「も、燃え尽きたぜ……、真っ白にな……。どうやら俺達はここまでらしい……あとは……頼んだ……ぜ」

 

 

「ルリア、すまないな……。君のことを守ると約束したのに……、ジータ、ルリアのことを頼んだぞ。……ルリア……幸せにな……って」

 

 

「カタリナ!そんな……こんなのって……」

 

 

「……ミン、カタリナ、あとは私に任せて。ルリアは私が、守るから!」

 

 

「……なにしてんのあんたたち……、ジータもルリアも乗らなくていいから。あんたたちも、さっさと来ないと置いていくわよ」

 

 

ミンとカタリナの小芝居は、イオの非情な言葉で打ち切りになった。ちなみに、ジータとルリアはノリノリだったので少しふくれている。

 

 

「怒られちゃいましたよカタリナさん」

 

 

「うむ、さすがにふざけすぎたか。しょうがない、もう一頑張りだ」

 

 

「いや、人の背中にもたれ掛かりながらなに言ってんですか。さっきから頑張ってるのオレだけじゃないすか」

 

 

「……確かに、カタリナは、そろそろ終わり。私に譲るべき。」

 

 

「しかたない、団長であるジータがそう言うのならそろそろ下りよう。世話になったな、ミン」

 

 

そう言いながらカタリナが下りると同時に、ジータがミンの背中へ張り付く。あまりに滑らかなその動きに、ミンは反応することさえ出来ずに、ジータに背中を許した。

 

 

「……あの、ジータちゃん?オレそろそろ辛いんだけど」

 

 

「大丈夫、任せて」

 

 

「なにを!?」

 

 

「しいて言うなら、流れに」

 

 

「むしろジータちゃんがオレに身を任せてるのだけれど?」

 

 

「……早く、みんなに、置いて行かれる」

 

 

ようやくカタリナから解放されたミンであったが、ジータの命令には逆らえなかった。というか、そんな元気がなかった。

その後、一行はイオの記憶を頼りに洞窟を発見し、大公を見つけるために洞窟の奥深くへと降りていく。

ふと、一行の耳が、何者かが戦闘しているであろう音を捉える。

 

 

「これは!誰かが戦闘しているのか!?」

 

 

「とりあえず向かおうぜ!」

 

 

急いで音のする方向へと走っていく一行の先に、魔物と戦闘を繰り広げる見覚えのある二人の姿が表れた。

 

 

「……あれは」

 

 

「ドランクとスツルムじゃねーか!?」

 

 

「あれぇ~?君達もここを嗅ぎ付けたのかい?いい嗅覚だねぇ~。ちょっと手伝ってくれないかい?僕ってシィティーボーイだからさぁ、あんまり戦闘は好きじゃないんだぁ」

 

「ふざけたことを言ってないで、さっさと倒せ!」

 

 

無駄口を叩きながらもそこは傭兵、ドランクもスツルムも魔物の攻撃をしっかりと見切っているようだ。しかし、数が多くて二人ではなかなか攻めきれていない。

 

 

「……ミン」

 

 

「え、オレにふるのそこ?ジータちゃんが団長なんだし、ジータちゃんの好きにしていいんだよ?」

 

 

「ミンの方が、あの二人と仲良し。だからミンが決めて」

 

 

ジータの有無を言わせぬ口調に、ミンもこれ以上は文句を言わない。ついでに言っておくと、ジータの口調が強くなるとともに、ミンの首に回っている腕にもだんだんと力が入っているため恐くなったというのもある。

 

 

「ミン~!早く~!」

 

 

「しゃーなしだな……、二人ともちょっと離れといてくれ」

 

 

ミンの言葉に二人は魔物を牽制しながら飛び退く。

そこへ、ミンの指先から糸が伸び、魔物達へ巻き付いた。あっという間に全身を何重にも縛り上げられ、魔物達はなすすべもなく地面へと這いつくばる。

 

 

「おぉ~!さすがミン、頼りになるねぇ~」

 

 

「この程度なら、私達だけで充分だ……」

 

 

「もぉ~、スツルム殿ったら素直じゃないんだから~。ホントはミンが助けてくれて嬉しいくせに~」

 

 

「なっ!?黙れドランク!」

 

 

目の前でいつも通りのやり取りをしている二人に、ミンが話しかける。

 

 

「ドランクとスツルム殿はなんでここに?雇い主の所に行くって言ってなかったか?」

 

 

「あぁ、実はその雇い主さんから情報が入ってねぇ。すぐにここを調査してくれって言われちゃって、ミン達にも教えたかったんだけど、時間がなくってねぇ~」

 

 

ドランクから若干の白々しさを感じるが、ミンはスルーした。

ここからは二人も探索に加わり、ジータ達はドランクから情報を教えてもらう。なんでもこの洞窟の奥には覇空戦争の時代から眠るものがあるらしく、大公の目的はそれに関係しているらしい。

ちなみにドランクがこんな重要そうな情報をペラペラと自慢顔で話したいる間、スツルムは迷わず剣でドランクを刺そうとした。しかし、ミンに後ろから、あすなろ抱きをされてしまい、借りてきた猫の様に真っ赤な顔で大人しくしているしかなかった。

そんなこんなで進んでいた一行は、洞窟の奥にあきらかに人工的に作られた入口を発見し、中へと入る。

 

 

「なんだこりゃ!工房かなんかか?」

 

 

「恐らくそうだろう、だいぶ古くからあるようだが……」

 

 

「ここはねぇ、覇空戦争の時、星の民に働かされていたドラフ達の工房だよ。ほら、あそこに古い骨があるでしょ?」

 

 

「本当だ……、師匠はこんなところでなにをしてるのかしら……」

 

 

イオの言葉に返せる者はいなかった。

その後も奥へと進む一行、途中ルリアが星晶獣の気配を感じると言ったり、でも声が聞こえないからよくわからないと言ったりした。ミンはなんのことだかわからなかったので、自分わかってますよみたいな顔で適当に相づちをうっていたが。

そんなこんなで工房の奥へとたどり着いた一行を待っていたのは、道中襲ってきた機械の魔物大きくしたような見た目の星晶獣?らしきものだった。

 

 

「……こりゃ、鉄の巨人か?」

 

 

「……ルリア、これは星晶獣なのか?」

 

 

カタリナの問いかけにルリアが答えようとしたとき、一行の前に一人のドラフが現れる。ザカ大公だ。

 

 

「……ここまで来おったか、この馬鹿弟子が……」

 

 

「師匠!こんなとこでなにしてるの、早く帰ろう!」

 

 

「イオ、お前もここに来るまでに見ただろう。星の民に奴隷としてこき使われ、朽ち果てた同胞達の亡骸を」

 

 

「じゃあ、やっぱりあの骨は……」

 

 

「この鉄の巨人は、反旗をひるがえしこの工房を占拠した、古の同胞達が残した夢なのだ。……コロッサス、虐げられた彼等が独自に開発した鋼鉄の星晶獣よ!ワシはこれを完成させる!」

 

 

「師匠……」

 

 

「話は終わりだ、ここから先へ進むのであれば、いくら弟子といえども容赦はせんぞ」

 

 

大公の気迫に圧され、一行は一度引き返すことにした。

イオは自分の言葉では大公の決意を止められず、ショックを受けている。ミンは想像していたよりも二回りほどガタイのよかった大公の姿に完全にビビっていた。

 

 

「どうしよう……、師匠を止められないよ……」

 

 

「……やっと聞こえましたよ、イオちゃん」

 

 

落ち込んでしまったイオ、全員がなにも言えない中、ルリアが口を開く。

 

 

「ルリア?」

 

 

「あの巨人さんは泣いているんです、悲しいことのために長い眠りから覚まされて。でも、大公さんの心も泣いています。だからみんなで助けましょう!ね、ジータ」

 

 

ルリアの言葉に、ジータは無言で右手を突き出し親指をたてる。ミンの背中で。

ちなみに、イオと大公が話していたときもジータはミンの背中にいたので、大公が何回かチラ見していたことにジータは気づいていない。

 

 

「そう、だよね……。師匠だって心の中では泣いてるよね、……優しい人だもん!」

 

 

こうしてルリアの言葉で立ち直ったイオを先頭に、一行は再び大公と対峙した。

先程来たときとは違う、イオの様子に大公もイオの決意を理解する。

 

 

「イオ、お前もわしからこれを奪おうとするのか」

 

 

「師匠、もう目を覚まさなきゃ。星の民はもういないんだよ?」

 

 

「これは同胞達の夢なのだ!同胞達の悲願なのだ!虐げられ、傷つきながら、それでも造り上げられた彼等の希望なのだ!これを完成させ起動させることこそ、わしにできる彼等への弔いなのだ……」

 

 

頑として動こうとしない大公の言葉に、イオの顔は下を向いてしまう。しかし、次の瞬間にはキッと大公を睨み付けるように顔をあげ、言葉を紡いだ。

 

 

「……だったら、そんな悪夢は私がぶっ壊す!師匠、今日であたしは貴方を超える。師匠を縛りつける悪夢を砕いて!」

 

 

決心したイオに、もう迷いはない。昔大公に師事を受ける際、大公からもらった杖を体の前で構え、自分より一回りも二回りも大きい大公を、しかし一歩も引かずに睨み付ける。

イオの体を中心に魔力の渦が作り上げられる。イオの決意を表しているかのようなそれに、ザカ大公は驚いたかのように少し目を見開き、警戒し戦闘体制をとる。

 

 

「……師匠、貴方を悲しい歴史から解放します!」

 

 

戦いの火蓋が切って落とされた。

 




最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
今回エロはなしです。
そんなにエロばっかりではないです、一応メインは冒険なので……。
次回投稿がいつになるかわかりませんが頑張って書きます。orz
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