ハイスクールD×D ~『神殺し』の新たな軌跡~ 作:ZERO(ゼロ)
―――その光景をどう解釈すれば良いのだろうか?
グレモリーとフェニックスの両家の親族や式の参列者達は、目の前の惨状に声すら出ない。
撒き散らされた鮮血、散らばった肉片……そして血溜まりの中心に佇む少女。
周囲には胴体と別れを告げた首、胸に大きな風穴を開けた亡骸、首を圧し折られた死体に喉の裂けた屍、額に孔が開いた躯(ムクロ)―――先程まで確かに狂ったような笑みを浮かべていた者達が“モノ”へと変わった姿。
「……な……ば、馬鹿な……あっ、有り得ねぇ!?
そ、そいつらはこの俺の、俺の選りすぐった眷属達だぞ!!?
そ、それが何も出来ないで全滅する訳がねぇだろ!!?!? オイ起きろテメェら、何遊んでんだオイ!!?」
顔を醜く歪めて怒鳴るライザー、しかし声に反応する者は居ない。
当然の事だ……惨状の中で命ある存在は血溜まりの中で静かに祈りを捧げる様に十字を切る少女のみ。
思いもしまい、自分の眷属達が殆ど抵抗する事も無く殲滅されるなどと。
「主よ、愚かな者により運命を狂わされた命に救いと安らぎを―――エィメン」
祈りを捧げ終わるとアーシアは静かに立ち上がる。
自らの為すべき事は終えた、これから始まるのは『決闘』でもなく、ましてや『復讐』でもない。
これから始まるのは“狩人”による無慈悲なまでの『狩り』……その役目を果たすのはまだまだ新米のアーシアではないのだ。
「クソ、役立たず共が……俺に恥をかかせやがって!!
チッ、まあ良い―――オイテメェ、さっさと登って来い!! 俺は今機嫌が悪ィんでな、楽に死ねると思うなよ?」
吐き捨てるとライザーは惨状の中心へと歩みを進め、心底気分悪そうに眷属達の亡骸を蹴り飛ばす。
更に怒りを込めて周囲に転がっていた自分の眷属達に手を向けると、迸る業火で屍を焼き払ったのだ。
まるでゴミを焼き捨てるかの如く、己の力を周囲の者に見せつけるかのように―――ライザーにとって『用済みなモノ』は存在する価値も無いと言う事だろう。
一方、アキラは目の前の光景を見、ライザーの近くまで歩を進めると小さく問いかける。
「―――フェニックスは自らの炎で死んだ者を転生させる事が出来る筈だ。
なのに何故、その娘達を助けない……例え気が狂ってたとしても、そいつ等はお前の眷属だろう?」
こんな問い掛けをしたのもアキラなりの最後の“慈悲”だったのだろうか?
ライザー・フェニックスに救いが無い事位は理解しているが、それでも彼の為に心身を尽くした彼女達に少しでも報いるような人物であったのならばまだ救いはあった筈だ。
まあだからと言って別に助ける心算も何もない―――唯、楽に死なせてやる事は出来ただろう。
しかし、ライザーは理解出来ないかのように首を傾げながら答えを返す。
下種の中の下種とも言えるこの人物が返す言葉などはっきり言えば検討がついていたが、それでも一応は聞いておいた方が無難と言う奴だ―――それでより一層、殺す理由が明確になる。
「……はぁ? 何言ってんだ、馬鹿かテメェ?
何でわざわざ替えの利くメスブタ女共の為に俺がそんな面倒をしなきゃならねぇ?
使えなくなった玩具を手元に置いといて何の価値がある? 要らねぇよあんな連中、寧ろ焼却処分してやっただけ有難いと思って貰いたいモンだぜ……それに次の眷属の当てなんざもうあるからよ、クククク」
チラッとライザーが見つめた先にはリアスの姿。
次の眷属の候補はリアスとその眷属達と言う事だろう、対してリアスは殺意を込めて睨み返す。
そんな視線を理解したのかニヤニヤと嫌らしく歪んだ哂いを浮かべるライザーは両手に業火を灯すと―――
「そんな訳だゴミクズ、俺は忙しい……これからの事を考えなきゃならねぇ。
だが魔力も持たねぇ人間風情が出しゃばった事をしやがった所為で俺は実に不快だ―――だから目の前でのた打ち回りながら焼け死ねよぉぉぉぉ!!!!」
そのまま不意打ちでアキラに両手の炎を叩き付ける。
一瞬の内にライザーから放たれた轟炎は目の前のアキラの全身を包み込み、炎の柱が立ち昇った。
「―――ッ!!? あ、アキラぁぁぁぁぁ!!?!?」
「なっ―――い、いやぁぁぁぁぁぁ!!?!?」
「な、鳴海先輩――――――ッ!!?」
全身に油を浴びたかの如く燃え盛る炎、響くリアスと朱乃と小猫の絶叫。
躰に存在する、いや寧ろ生きている存在ならば絶対に必要不可欠な“脂肪”と“酸素”を燃焼させるライザーの炎は対象者を焼き尽くすまで消える事など無い。
彼はその炎を使って今迄多くの人物を葬って来た―――自分に対する刺客や立場を脅かそうとする者、そして娯楽の為に無関係な一般人や力無き人外までも。
「ククク、アハハハハ!!!
悶えろ、苦しめ、全身全て焼き尽くされろ!! 泣いて叫んで死を懇願しろ、俺を愉しませろよ、アーハッハッハッハッハ!!!!!
苦しみ悶える者の姿を見ているだけで心が洗われた。
自らを『フェニックスの面汚し』などと蔑んだ者達が燃やされ救いを懇願する姿は実に滑稽だった。
愉快だった、気分爽快だった、火炙り刑の如き光景を見る度に己が至高の存在であると何度も認識させられた。
だからこそ今回も悶え焼け死ぬ哀れな犠牲者へと目を向け、己の自尊心を満たす……筈、だった。
―――燃え盛る業火の人柱から、何の感情も込められない言葉が投げ掛けられるまでは。
※※※※※
「―――何だ“これ”は?」
「アハハハハ、ハハハ……はっ?」
哂い続けていたライザーだったが、その耳に不意に静かな言葉が聞こえる。
見回してみるが周囲の者達は目の前の私刑に言葉を失い固まっている―――いや違う、もっと他の要因が原因で言葉を失っていた。
「おい焼き鳥、もう一度聞くぞ―――何だこれは?」
再び耳に響く声、今度ははっきりと聞こえた故に空耳ではない。
有り得ない、そう思いながらもライザーは言葉が発せられた場所に視線を向ける。
其処には相変わらず燃え盛る人型の柱があった―――そんな筈はないと胸を撫で下ろすライザーだったが、不意に目の前の光景がおかしい事に気付く。
何故、燃え尽きていない?
長時間焼かれ続けていれば既に炭化し、人の形が残っていないのが普通の筈だろう。
しかし目の前の存在は今まだ人の形を保ちながら燃え続け……と、考え事をしていたライザーの首を伸びて来た掌が握り締めたのだ。
「ごえっ……!!?!?」
行き成りの事に呻き声をあげるライザー。
自らの首を握り締める腕は目の前の業火に包まれた人型から伸びてきている。
それがどういう事なのか……己の炎の力、フェニックスの力に絶対の自信を持っていたライザーが理解するまでに暫しの時間を要す。
有り得ない現実とは時に人の思考を停止させるものだ。
特に『絶対に有り得ない』と絶対的な自信と言うものが覆される現実は更に思考停止を助長させる事になる。
何故? 如何して? 想定外の事態に直面した時、大体の存在は困惑や混乱を引き起こす。
……“それ”は、例え絶対的な力を行使していたと思い込んでいる存在も当然の如く。
「う、ウソ、だ……生き、てる、訳ねぇ、だろ……!?!?
確かに、確かに、全身を……全身を焼き尽くした、筈だぞ!!? お、俺の炎は、人体を、形成する、脂肪と、空気中の酸素を、燃料に全てを、燃やし尽くす炎だ!! 絶対に、消せない炎だ!!
なのに……なのに、なんで、何でテメェは……生きてるんだぁぁぁ!!?!?」
ライザーの絶叫に合わせる様に吹き飛ぶ炎。
業火の払われたその先には火傷一つ負っていない仮面の紳士―――鳴海アキラが無表情のままライザーの首を鷲掴みにしている姿があった。
「―――これが業火? 何の冗談だ? こんな程度の力で偉そうに強者を気取っていたのか?
こんな下らねえモンを得る為に、何人もの無関係な連中を貶めて来たのか?
この程度の半端な力を振う為に多くの人々の未来を食いものにして犠牲にして来たのか?
ふざけるなよ……どれだけ懸命に生きてる連中の魂を冒瀆すれば気が済むんだテメェ」
淡々と呟くアキラ―――雑魚だとは思っていたがまさかこれ程だとは思っていなかった。
この程度の、矮小で無価値な輩の為にどれだけの存在が犠牲になって来たかを考えるだけで怒りが込み上げる。
『どんな時でも冷静であれ』……教えられた言葉が無ければ全力で怒気を周囲に撒き散らしていただろう。
しかし怒りに身を任せれば最悪の事態に陥る事は自明の理、故にアキラは再び無感情に口を開く。
「―――ライザー・フェニックス。
霊薬『不死鳥の涙』を転用し、ドラッグ“Inferno”を作り出して蔓延させ、多くの者を犠牲にして来たのは既に調べ終わってる。
依頼者達の無念を偲び、彼女達に代わってその命を狩ってやろう―――“狩人から逃れる術はない”、無様にその屍を晒せ―――」
言葉が終わった瞬間、ライザーの表情が変わる。
『狩人』―――真偽は別として、多くの上級悪魔達の死に関わっていると謳われる存在。
個人で冥界の上級悪魔を狩ると言う事の不可能に近い行為をライザーは在り得ないと鼻で笑っていた。
しかし……確かにその“脅威”は存在していたのだ。
「ば、馬鹿な……か、狩人だと!? ほ、本当に存在してたのかよ!?
ま、待て、早まるな!! そ、そうだ俺を殺せば……お、俺のバックに居るジジイ共(元老院)が黙ってないぞ!?
それに此処は冥界の中心だ、絶対に逃げ出す事は不可能だ!!! ど、どうだ……もし此処で俺の罪を黙って見逃せばお前の正体は黙っていてやる……悪い取引じゃないだろ!?!!?」
―――この期に及んで命乞いを始めるライザー。
哀れである……彼が『身の保身』や『命乞い』に心を動かされる存在だなどと思っているのだろうか?
答えは“No”だ、そもそもそんな人間がライザーに関わりのある(というよりも今回の件に関係のある)元老院メンバーを皆殺しにする筈があるまい。
「……俺に慈悲を求めるのは止めておけ。
俺の役目は一つ―――お前を“先に逝った老い耄れ共の場所”に送る事だけだ。
それにな、お前の事を許せないと語った二人の少女の願いを果たすのも俺の役目だ。
最後に……自分の利益の為に卑劣な手を使って屈辱に塗れる事になった少女と仲間とその兄貴と親類の分も上乗せしといてやる」
言葉が終わるとライザーを投げ捨てるアキラ。
瞬間、周囲が結界によって閉ざされる……まさに既に逃げ場など無い。
空間が隔絶されたのを確認した後、アキラは最後の言葉をライザーに投げかけた。
「さあ、断罪の時間だ―――己が罪の重苦に潰され果てろ」
「く、来るな―――来るな、バケモノがぁぁぁぁ!!!!!」
無慈悲な宣告が告げられ、愛刀を抜き構えるアキラ。
一方のライザーの方は顔面を蒼白にしながら必死に炎を放つが全て埃を払うかの如く跳ね除けられる。
ゆっくりと近付いてくる人の形をした“ナニカ”に、ライザーの表情から今迄の下卑た哂いは一切消えていた。
「来るな、来るな来るな来るな、来るなァァァァ……あぁ!?」
其れでも尚も炎を放つライザーだったが、次の瞬間には腕自体が無くなっていた。
何かが大地に落ちる音と共に痛みが全身を駆け巡る……本来ならば不死鳥の炎により傷を再生出来る筈だが、あまりの恐怖により精神的に消耗した状態でそんな事が出来る筈も無い。
「あああああ、あああぁぁぁ!!??!? う、う腕が……俺の腕がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?」
ちっぽけなプライドなどかなぐり捨てて泣き叫ぶライザー。
自分が痛みに悶え苦しみながら暴れまわるが、そんな彼の髪の毛を鷲掴みにするとアキラは拳を振りかぶる。
「先ず此奴はお前に利用されて無慈悲に殺されていった人達の分―――」
顔のど真ん中に鋼の如き拳を叩き付けられ、ライザーの鼻がひしゃげて陥没した。
「次はお前の身勝手で心が壊れてしまったフェニックス家の面々の分―――」
再び髪を掴まれ強引に引き起こされたライザーの顎をアキラの剛拳が砕く。
顎を粉砕されては泣き叫ぶどころか声を発する事すら困難になるが、そんな事はどうでも良い。
「そしてこれはお前の保身の為に傷付けられたお前の妹(レイヴェル)とその親友(ミラ)の分―――」
放たれた剛拳はライザーの視界を叩き潰す。
頭蓋の眼窩と共に眼球をも潰したのだ、絶叫を上げたくも砕けた顎の所為で声にもならない。
更にズタボロのライザーを髪を掴んだまま引き起こすと―――
「これはお前の下種な目的の為に苦しめられたリアスの仲間達(朱乃、小猫、木場)の分―――」
アキラの拳はライザーの腹へと叩きこまれ、くの字に身体を曲げたまま悶絶する。
響いた音は何かを砕いたかのような鈍い音が響く、恐らく衝撃で背骨が圧し折れたのだろう。
既に痙攣するだけの芋虫の如き状態となったライザーだが、そんな彼に対してアキラは躊躇など無い。
最早、頭皮から千切れかかった髪の毛を握ったまま今までと同じように強引に引き起こすと―――最後に拳を思い切り振りかぶる。
「そしてこいつは―――お前に誇りを穢されたリアスと、今迄の全員の分だ!!!」
放たれた豪拳はそのまま真っ直ぐにライザーの顔面を捉え、跡形もなく吹き飛んで地に倒れ込んだ。
残忍で、冷酷で、非道な始末の仕方だが……こんなものはライザーに利用された挙句の果てに殺されて来た者達を思えばまだまだ軽いものだろう。
全身を覆う禍々しい炎は消え、周囲に張られていた逃走防止用の結界も解除された事から驚愕を隠せなかったリアス達やグレモリー家親族面々も『全ては終わった』―――そう思ったろう。
しかし、これで終わる事は無い。
ライザー・フェニックスが人としての『カタチ』を失い、無様に地に伏した位からだろうか?
命の灯火が消えた筈の彼の身体から、明らかにアキラにしか察する事の出来ない気配が溢れ出していた。
※※※※※
―――“あの世界”に生きていた者ならば嫌でも理解出来る歪な脈動。
感じるだけで吐き気がする、己の存在を尊び、他者の存在など自分以下と考える独善的な波長。
『向こうの東京』では感じた事のないタイプの気配ではあるが、少なくともその存在が“碌でもない存在”であると言う事は否が応にも理解出来た。
「……アキラさん」
「ああ、そうだろうな……あれで終わりじゃ俺達が来る意味が無い」
言い終わるのに合わせるかのようにライザーの屍から突然噴き出す炎。
それは瞬く間にライザーとその周囲に燃え広がる―――いや、それだけではない。
まるで焔(ホムラ)に群がる灯蛾の如く、制止を振り切りその業火に向かってフェニックス家の親族たちが次々と飛び込んで行くのだ。
一人、また一人と虚ろな目をした……言うなれば生きる屍かの如き者達を飲み込みながら、業火は更に巨大に燃え広がっていく。
「こ、これは……何なのだ、一体どういう事だ!?」
グレモリー公爵が驚愕の声を上げ、その妻ヴェネラナは余りの光景に言葉も出ない。
グレモリーの親族達も殆どが絶句し、この異様な状況で行動を示せているのは数少ない者達のみ。
「サーゼクス様、これは―――」
「成程、そう言う事か……これで合点がいったよ。
ライザーは何かに其の身を乗っ取られていたと言う事のようだ、彼の生まれを考えればあれ程の力は明らかに不自然だったからね」
グレイフィアにそう小さく呟きながらサーゼクスはチラッと妹の方へと目を向ける。
冥界において数々の功績や逸話を残した両親すら困惑によって絶句してしまっている中、彼女は確りと意思を保ちながら己の眷属達の前で魔力による障壁を展開していた。
彼女の様子を見てサーゼクスは少々の驚きのような感情を抱く―――
ハッキリ言えばサーゼクスの知っている彼女は自分の身を挺して眷属を護るような人物ではなかった。
妹として大事に思うがあまり甘やかすだけで貴族として上に立つ為に必要な事を殆ど教える事も出来なかった……そんな彼女が少し前から変わった事をサーゼクスは心から喜んでいたのだ。
切っ掛けは恐らく、彼女が駒王町の統治者を辞退すると言った頃に何かあったのだろう。
再び目線を別の方向に向ける。
眼に映るのは二人の人物―――手に銃器を携える可憐な少女とライザー・フェニックスを瞬殺した青年。
最初は疑惑を感じていたが間違いない、彼らが冥界で多くの悪名高い貴族達を始末している“幻影の狩人”と言う事だ。
冥界における最高位の知恵者であるアジュカ・ベルゼブブすら存在を見つける事の出来なかった者達。
今迄誰もが正体を知る事の出来なかった存在を前にサーゼクスは一瞬だけ不順な事を考えたが、直ぐに考えを改める―――彼らの存在を語るは、彼らのリアスに対する優しさも無下にすると同義故だ。
まあそれに語った所で誰も信じまい。
己が目で見なければ決して信じられるものではない光景が目の前には広がっていた。
彼らを護るように、幾つも見えない存在が次元の歪みを創り出していたのだ……冥界において最上位たる、四大魔王であるサーゼクスすら視認する事の出来ない存在が居るなど誰も信じまい。
「ところでアーシア……そんな状態の銃で戦えるのか?」
「へっ? あー……かなり限界を超えて使ってましたからね……」
見れば明らかに銃身がボロボロになっている二丁の拳銃。
アキラと共に修羅の道を行くと決めた時からの相棒であり、今迄騙し騙し使ってきたが限界らしい。
(因みに元々アーシアは銃弾に魔力を込めて放つが力が強い為に普通の銃器では長持ちしない)
「だろうな……そんなアーシアに俺からのプレゼントだ、開けてみな」
するとアキラは何処から取り出したのか小型のケースをアーシアに差し出す。
恭しくケースを受け取り、促されて蓋を開けると其処にはアーシアが今まで使っていた物よりも一回り程大きい拳銃が収められていた。
「マダムと俺の伝手でオーダーメイドした特注品だ。
通常の拳銃と違って魔力そのものを銃弾として放つからそう簡単には壊れない。
何とか壊れるまでに間に合って良かった―――大切にしてやってくれ」
嬉しそうに頷いて拳銃を構えるアーシア、アキラも愛銃を構える。
天に立ち昇るかの如き業火はいよいよ形を整え、まるで小さな太陽の様に膨大な熱を周囲へと振り撒く。
全てを遍く飲み込み焼き尽くす、それは煉獄の劫火にも似た神々しくも禍々しい力を存分に溢れさせていた。
―――そう、それはまるで“意志を持った炎”の如く。
憎悪、復讐心、悔恨……太陽が如く姿を変えたライザー・フェニックスの亡骸は、其のまま宙に浮かぶ。
そして爆裂するかのように周囲を劫火で包み込むと、心臓の鼓動の様に脈動したのであった。
皆さん、お久しぶりです―――もう忘れられてそうですが(涙)
不定期掲載で復活です^^ 本当に待たせてごめんなさい―――だって仕事忙しいんですもん
さて、早速ですがクソ鳥オワタ
まあ桁違い過ぎますからね……そもそも前座だし、というか前座にすらなってないし
むかつく態度や下種な態度にイライラしてた方々、ちょっと簡単すぎましたがこの位で勘弁願いたいです
不定期掲載ですので次が何時になるかは不明です
しかしまあ今からこの章におけるボスが現れますのでお楽しみに^^
因みにもれなくメガテンで登場したボスですので、皆さんあれこれ想像しながらお待ちくださいねー
……誰なのか想像はある程度つくと思いますが
それじゃ、バイナラ―^^
追伸)アーシアの銃については次回にお披露目
まあ、私の作品って大体出て来る武器決まってますから恐らく分かる人も多いでしょうが想像にお任せします
(シチュエーションは原作に近くしてありますが)