時間が、と言い訳をするわけでもございませんのでご安心ください。
では、久しぶりの小説、謹んでお詫び申し上げ、お楽しみください!
短いですけど……っ!
私、家長かなは混乱していた。今、この状況に。
なにが起きているのかわからないが、混乱していた。今、この状況に。
とにかく混乱していたことを思った。
♦︎!家長カナ!
あの人、つまりは妖怪さんだが、その人に家まで送ってもらうことになったが、私が無理を言って、どこかの居酒屋絵連れて言ってもらったのだ。
「後悔しても、……知らないぜ?」
彼はそんなことを言ってはいるけども、私はそんなことは絶対にないと思った。
なんたって、多分私は彼の事が……。
「全然ね、……そんなこと、……ないから。後悔、……しないから」
そうして言ったら、そうかと短く一言だけ帰ってきた。彼の横顔は何処か楽しそうに見えたのは、私の気のせいではないだろう。
★
〜化け猫横丁〜
「あんたは…………、ぬらりひょんの孫かい。妖怪なら顔パスだね、通んな!」
ふわりと体が浮いたかと思うと、彼の位置はいっきに扉まで移動し、私を隠しながら化け猫がいる居酒屋に入る。
一瞬おばあさん(最初に声をかけた老婆)に変な顔をされたが、そんなことはなかった。
道を進んでいくと、周りから、いや屋台から声が上がる。
「いらっしゃーい!!」
「2名さまおとおししまーす!」
店員の軽快な声が響き、活気が溢れる、まさに居酒屋というに相応しい雰囲気の店に入る。
「お冷一つ。彼女にゃ水を。ちなみにその子は13だ」
「へいっ!13……おめでたじゃないですかいっ!!すぐに甘い「でざーぁと」を用意させますんで!」
彼は猫の店員さんにそう声をかけると、店員さんは畏まった、でも、少し砕けた言葉遣いで急ぎ慌てる。
「妖怪は13で成人なんだ。……人間ってバレたら、食われるかもよ?」
最初は周りにはかろうじて聞こえる程度に。しかし、最後の言葉は私にだけ聞こえるように耳元で。……顔が近いよぅ。
食われるのは勘弁なので、大人しくしてよう。
「あら、可愛い子を連れてるじゃない」
「ねぇ、大将、その子なんの妖怪?きになるわぁ」
彼はフと笑い誤魔化したように、人間だよという。
周りからは大爆笑。妖怪を見て怖がらない少女はいないと、妖怪たちは大きな声で笑っていた。
彼も、笑っていた。
少し、いや結構嬉しくなった。
♦︎
〜家長宅〜
「今日は、その、ありがとうございました。私、楽しかったです。とっても、とっても」
私は精一杯の感情を込めて、ありがとうの意を込めて言う。
「カナちゃんは、もう関わっちゃいけないぜ?」
彼はそんなことを言いながら、少し笑い、また、暇があったら。と言って空に消えていった。