ーーーーー本部・ラウンジーーーーー
さてさて、みんなどんなチームを組むのかなーっと。俺が自分の事だけじゃなく、こういうとこまで気を回すのが実力派エリートたる所以だからね。積極的に偵察をしていこう
あそこで固まってるユーマたちはチーム決定か…?うんうん、仲がいいのはいいことだね
この特別トーナメントなんて、普段と違って相当楽しいんじゃないかな
話しかけるとちょっと長引きそうだし、声はかけなくていいかなー。
…嵐山と太刀川さんが見当たらないな。ついでに言うと二宮さんも
あの人達がどんなチームを組むかで俺も残りのメンバーを考えようと思ってたんだけど…
「おい」
「うぉっ?!なんだ、太刀川さんか…。この実力派エリートの背後を取るなんてなかなかやるね」
「あ、ああ、いや、うん」
太刀川さんの様子がなんか変だな。切羽詰まってるし、顔色も悪い
冷や汗かいて口が震えてるからトリオン体ってわけじゃないだろうけど、太刀川さんがこんなになにかにビビってるなんて、留年しそうなのが本部長にバレたとき以来か…?
「太刀川さんどしたの?」
「迅、俺とチーム組め」
「えっ…?……太刀川さん、そりゃヤバいでしょ。流石に…」
「いや頼む!!この通りだ!!」
太刀川さんが俺に頭下げるなんて…。なにかあるんだろうか…?
「太刀川さん頭上げてよ。なんで俺と?前の大会は加古さんと堤さんと組んでたじゃん」
「頼む…何も聞かずに組んでくれ…っ!」
「でもなぁ…。流石に強すぎじゃない?俺と太刀川さんが組んだら。あと俺、三雲くんと組む予定なんだよねー。実力派エリートは後進の育成も考えなければならないのだ」
「三雲?三雲か、いいぞ。それもアリだ。こっちは唯我を出す」
「いやいや、そんなハンデみたいな使い方しちゃかわいそうでしょー」
「いや、三雲と組ませて考え方を学ばせるのもアリだと思ってな。アイツ俺と出水にすぐ甘えるし。三雲が頑張ってたらいい影響を受けそうだ」
「うーーん……」
正直、『攻撃手No.1』の太刀川さんっていう駒を使うのはかなり勉強になると思う。三雲くんにはいろいろな事を学んでほしいからそれもアリだし、唯我を使って釣りをするのも無しではないんだけど…
「太刀川さん、何を考えてるの?なにか隠してない?」
「いいいいいや何も」
どう考えても何かあるんだよなー…。頭悪い時の太刀川さんがちょいちょい出てる。強すぎるって点に対して、唯我を出すって所は頭悪くなかったのに…。まぁいいか。この後の事がスムーズに行きそうだし
「太刀川さん、組んでもいいけどちょっと条件があるんだ。手伝ってくれない?」
「ホントか?!俺に出来る事ならなんでも手伝うぞ!!」
太刀川さんいたほうが説得しやすいし、これはこれでいいか。さーってと、一仕事しに行きましょうか!
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ーーーーーボーダー本部・司令室ーーーーー
「「失礼しまーす」」
「…何の用だ。迅、太刀川」
「ちょっと城戸さんに提案があってねー。今回の大会の事なんだけど」
「オペレーターのことについて…」
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「んじゃ迅さん、太刀川さん、またねー」
「おぉー、呼び出して悪かったな、国近」
「ありがとねー」
国近に手伝ってもらえて話し合いはスムーズに行った。本部のほうへは城戸さんが通達してくれるし、すぐにみんなに話が伝わるだろう
太刀川さんに手伝ってもらえてよかったなー
「太刀川さんもありがとう。助かったよ」
「いや、俺はいいんだが。あのルール変更は何の意味があったんだ?」
「ちょっとねー。多分面白い事になると思うよ」
「面白いのか!ならいいな!」
太刀川さんちょっと単純すぎる…。こういう時は扱いやすいからいいんだけど
「そいや太刀川さん、オペレーターどうする?」
「あー、考えてなかったな。隊員はこれで決定でいいだろ?」
「うん、大丈夫でしょ」
「ならオペレーターは誰でもいいんじゃないか?選ぶ必要もないだろうし」
「誰でもいいだと逆に困るなぁ…。なら、宇佐見にだれかいないか聞いておくよ」
「オッケー。エントリーシート書くときまた連絡してくれ」
(さて、三雲くんには悪いけどチーム勝手に決定だなー。まぁ俺以外と組む未来が見えなかったから、大丈夫、かな。誰にも誘われないのはそれはそれで悲しいし…。とりあえず支部行って宇佐見にオペ当たってもらうか)
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「え!迅さん太刀川さんと組んだの?!」
「メガネくんと唯我もいっしょね。宇佐見、これ」
「こりゃまた修くん凄いチームになったねぇ」
「あ、メガネくんにはまだ話してないから、言っちゃダメだよ」
「修くんに話さないで勝手にチーム決めちゃったの?」
あんまり突っ込まれると苦しい…。メガネくんが俺以外の人と他のチームで出てる未来が見えなかったなんて、伝えても良い事が無い。本人が悲しむし、周りが気を使うだけだから
「ちょっとねー。それより宇佐見、このまえのボーダーの資料の並列処理試験のことなんだけど。お前ならもうちょっとやれたんじゃないか?」
「ありゃ…。迅さんわかっちゃうか…。あの時はちょっと徹夜明けでパフォーマンス落ちちゃってたんだよねー。でもほら、能ある鷹は爪を隠す、って言うでしょ?」
メガネを光らせドヤ顔をする宇佐見。いやいや、並列処理試験の前日に徹夜をした事は自慢する事ではないのでは…?
でも、徹夜したにも関わらず並列処理試験をそつなくこなしてあの成績はすごい。だからこそそこに見込んでこうして頼み事をするわけだ
「宇佐見が能ある鷹なのはみんな知ってるよ。大規模侵攻の時は敵の解析しながらオペレートしてたし、なんなら二部隊同時に支援してたでしょ。だから宇佐見には先に言っておこうと思うんだけど……」
エントリーNo.2
三雲隊
★シューター:三雲 修
アタッカー:迅 悠一
アタッカー:太刀川 慶
ガンナー:唯我 尊
オペレーター:氷見 亜季
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ネタ仕込み回です。
オペレーターは宇佐見のクラスメイトのひゃみさんに。
迅さんが何をしてたのか、太刀川さんが何にビビってたのか、宇佐見との話がなんなのかはすぐわかると思います
BBFの宇佐見さんの能力値、絶対もっと高いだろ、って思いました