世界が俺を求めてる 作:ゴーゴー
タイトル通り、IS二次創作恒例の世界最強パンチを受けるだけの話。
多分、こうやって個性が死んでいくのだろう。
一話のような(自分でいうのもなんだけど)斬新な話が書けるようになれば良いのにな、と天に願いつつ。
千冬さんがISの競技で世界一位になったり、応援しに外国にいったら織斑と間違われて謎の組織に拐われたり、その過程で謎の組織の人に何故か気に入られて勧誘されたり、普通では味わえない中学時代を経て受験当日。
受ける高校は藍越学園。学費の安さと就職率の高さで有名な学校である。その分、求められる学力が高く、受かるのは難しい。
とは言え、俺は記念受験のようなもので緊張の欠片もない。
志望は公立一択なので受ける気はなかったのだが、隣で地図とにらめっこしている織斑がやたらと同じ学校へ行こうとしつこかったので受けることにした次第である。
因みに俺に受かる要素は一つもない。強くてニューゲームをしているにも拘わらず、小学生以来テストで満点をとったことがないほどに頭は悪い。
というより小学校の六年間で英単語も公式も抜け落ちた。正直に言えば中学も危なかった。自分のことながら不甲斐ない。
そして現在、特典としてもらった桁がおかしい通帳がなければ受けようとも思わないその藍越学園の受験会場にて迷子となっていた。
「仕方ない、次のドア開けて違ったら中の人に聞こう」
受験なんだから事前に把握しておけ、最初から人に聞けよ、地図くらいきちんと読めよ、などと突っ込みたいが今回織斑には落ち度はない。
カンニング防止のためか会場は前日に伝えられ、会場内には何故かわからないが人も少ない、その上迷路のように入り組んでおり迷うのは必至。
普通は会場の場所が前日に教えられたりするなんてことはないはずなのだが俺は知っている。
その場所や時間、地図が封入された封筒に兎のマークが記されていたことを。
それを見たとき織斑に伝えようと思ったのだが束さんのことである、二重三重に策を用意しているだろうという考えの下、伝えるのをやめた。
束さんが関わった事に関しては諦めるのが最善とこの数年で学んだからだ。
馬鹿な俺ではあるが、災厄に単身無手で突っ込むほど愚かではない。
「あれは……IS?」
そして開けた扉の先にあったのはインフィニット・ストラトス。
「なぁ、ミコト。せっかくだし触ってみようぜ」
あっ……。
いや、何も言うまい。なんとなくこれから起こることは察しがつくが何も言うまい。
「な、なんだこれ!?」
「ちょっと、そこの生徒何し――って男!?」
女性にしか起動できないはずのISを起動した織斑。そしてそれを見て驚く何処からともなく現れた女性。
――その日は世界初の男性IS搭乗者の誕生の日となった
並びに二人目の誕生日となったこともここに記す。
……本当、残念なことに。
「三年間頑張りましょうねっ」
「……」
沈黙である。
緑の髪という奇抜な副担任の挨拶を見事にスルーしたクラスメイト達には「目上の人を無視するのはいけないよ」と言ってやりたかったがしかし状況が状況なのでやめておいた。
もっとも、状況が適していたとしても小心者の俺がそんなことができるはずもないのだが、なんて余談。
世にも珍しい
今の状況を言ってしまえば女子の中に俺と織斑というハーレムである。
そのハーレムが見た目だけというところが悲しいというか残念なところというか。しかしハーレム願望など特にないので別段そうでもなかったり。……でもちょっぴり期待したり。一人くらいは彼女ができれば良いな、とは思っている。
……非常に……非常に、残念ながら千冬さんからハニートラップの可能性があるからそういうことになる場合は申告しろとのお達しなので、実質三年間はガールフレンドは望めない。だって彼女ができたことを千冬さんに報告とかそれなんて羞恥プレイ。
……もしかすると死ぬまでできないかもしれない。ハニートラップ怖い。
戻して。
もっと具体的な状況を説明すると、俺と織斑は男性IS搭乗者として保護――という名目上モルモットになるはずだったが
そして束さんの手により世界へ報道、揉めに揉めて俺と織斑がIS学園に進学することとなった。
織斑はポカンとしてそのあとに俺の受験勉強が……と嘆いていたが、勉強などまったくしていなかった俺にとってはそれはもう万々歳であった。
ハニートラップ云々で高々と上がっていた両手は下がってしまったが別のお話。
「織斑一夏、です」
注意事項やらISについてやら、とてつもない量の情報を入学までの今までに詰め込まれたが、そも俺の頭では覚えられないと進言したが千冬さんの鋭い眼光には勝てず、電話帳ほどの参考書を読まされるはめとなった。
一つ言っておくが読むべきはそれだけでなく参考書の他に教科書が追加される。馬鹿じゃねーの、と思わず叫んだほどである。あの時誰もいなくて助かった。
更に追記しておくと、IS学園と言えど高校なので勿論IS以外の勉強もやることになる。
強くてニューゲーム以下略。この頭脳が恨めしい。卒業できるかな……。できないだろうな……。
まぁ、でも希少な男性IS搭乗者が留年というのは格好がつかないとかなんとかで政府の人がなんとかしてくれるだろう。最終手段として束さんに土下座するのもわるくはない。……十中八九千冬さんに風穴を開けられそうではあるが。卒業か、死か。
……卒業できるかな……。
なんて思考の側では織斑が副担任に促され、自己紹介をしていた。
しかし、この副担任でけぇな……たゆんたゆんじゃねぇか……。何がとは言わないけどさ……ナニがとは。
んん、話を戻そう。
そして織斑は名前とよろしくお願いしますの一言を言い終え、もっと情報を、と要求する少女達の視線を浴びながら声高らかに「以上です!」と言いきった。
するとお笑い芸人よろしく彼女達はズッコケ、織斑自身には拳が突き刺さった。
「まともに自己紹介もできんのか」
「ち、千冬姉!?」
「織斑先生だ、馬鹿者」
いつの間にか教室にいた千冬さんから二度目の拳が突き刺さる。反応を見るに織斑は千冬さんがここで働いていることを知らなかったようである。
「まぁ良い……おい御山、ついでにお前も自己紹介をしておけ」
「……はい」
席を立つと同時にホログラムか何かで俺の名前が机の上に表示された。なんだこの技術は。
前世では考えられない技術に戦慄。机にディスプレイが埋め込まれていたり、この世界は技術が進んでいる。いや、ISの時点でそれはわかっていたけども。
束さんすげぇな。
さて、自己紹介。千冬さんの言うことに従う他はないので自己紹介を始める。
参考までに、従わなかった場合のことを想定すると俺は進行形で床で伸びている織斑と同じ末路を辿ることになるだろう。それはごめんである。
「御山ミコト……趣味は……」
シンキングタイム。
無難に読書でも良いが、ここは織斑を除けば女しかいない言わば敵地。
下手なことを言ってしまえば明日はない。すると無難が本当に無難なのかという不安が襲ってくる。
そうなってしまうとどれも正解のようで不正解にも思えてしまう不思議。
ということで、こう言うことにした。
「……特にありません!」
床って冷たいんだぜ。
もう正直に言ってしまえば、セッシーの決闘云々がモッピーと同室云々の後だったか前だったのか、そもそもどのタイミングでセッシーがワンサマに話しかけるのかとか、全く覚えてないどうしよう。
ぼかして書こう。
そんな感じの私の原作知識。今度アニメ借りにいこうかしら。もしくは原作買いにいくか。
そしてお気に入りが倍以上になっててビックリ。
評価バーが赤く染まってやがる……! と戦慄してビビりながら投稿。うぉ、こえぇ。