厨二病は原作に流されたい   作:stupid

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よしっ、1000文字超え!
それはそうとアーニャさんごめんなさい。


4話: 百合は至高

「もう…動きたく…ない…」

 

つ、着いたのか…? 俺は階段を登り切り、うつ伏せに寝て肩で息をしていた。マジで死ぬんじゃないのかコレ…

 

それはそうと、登っている途中で結構な速さで駆け登ってきた人に追い抜かれた。多分、あれは本編主人公の一人、鎌職人のマカだろう。NOTで全く同じ描写があったのを覚えている。

 

大分疲れたが時期が確定したのは嬉しい。これで何か俺がヘマする、もしくはその他のイレギュラーがなければ原作通りに進むはずだ。

 

「おっと、こんなところでいつまでも倒れている訳にはいかない」

 

このままだと新人案内の部屋にたどり着けないかもしれん。

 

 

死武専は機密情報を守る為と、死武専生の精神力を鍛えるとかいうコンセプトで、迷路のような内部構造をしている。つまり、パンフレットを持っていない俺では確実に迷う!

 

ここで一番賢い選択肢ッ!それは、主人公である春鳥さんについて行くことだっ!

 

ストーカー?そんな単語は知らないな。

 

■■■■

 

ふぅ、まぁ予定通り辿り着けた。漫画だけではわからないけど、マジで迷路だ。

 

「慣れてからも校内で迷う事になるかもな…」

 

それはそうと、

目の前には新人歓迎の幕が付いたドア。そう、ここから俺の転生生活は本編に入るのだ!

 

それはそうと早く入らねば。ここに来たら絶対に見たいものが俺にはある!

という事でドアを開ける。

 

「名前は?」

小鳥遊 刈命(たかなし かいり)です」

「武器?職人?」

「武器です」

 

名札を貰って、目の前で立ち止まっている春鳥さんを避けて近くの壁に寄り掛かる。

 

それはそうと、

小鳥遊 刈命(たかなし かいり)。それが俺の名前だ。

元の世界では厨二ネームなどとからかわれたのを覚えている。

厨二病としての嬉しさもあったが、それより鬱陶しかったと記憶している。

 

けれどこの世界ではこのような名前が普通なのだ!

例えばさっき名前を聞いてきた教員。名前は死人、と書いてシドだ。

今はまだ生きているが、本編では彼はゾンビなのである。ゾンビで名前が死人などそのままではないか。

 

よってこの世界では名前関係でのトラブルは無いと考えられる。特別感が消えるのは少し寂しいが鬱陶しさが消えるならこちらの方がマシだろう。

 

物思い(?)に浸っていたら《彼ら》が入ってきた!

そう。俺が絶対に見たいものとはとある出来事であり、《彼ら》がそのイベントを引き起こしてくれるのだッ!

 

彼らの会話が聞こえる。

 

「オイ、早く入れよ。始まっちまうよ」

「わかってるよ」

 

ドン、という音。彼らは気付かずに春鳥さんを突き飛ばし、そのまま歩き去る。

そしてその春鳥さんは…

近くにいたほわーっとした雰囲気を持つ女子の、その巨乳と形容しても遜色無い胸に顔を埋めてそのまま一緒に倒れ込んだ!

 

そうだっ!俺はこれを見たかったんだっ!

完璧なラッキースケベですよねっ!百合は至高!この場面を見せてくれた彼らに感謝だよ!

 

さて、もう彼らはどうでも良い。NOTの主人公である春鳥さんに目を向けよう。

丁度主人公特有のラッキースケベ被害を受けた女の子が先程ほどけてしまった、髪のリボンを先程とは別の位置に結びなおしたところのようだ。

 

「上?そこで良いの?さっきまで左側に付けてなかった?」

「あー、そうでしたっけ?」

 

再度結び直すも、リボンの位置は右側になっており、やはり最初とは違う位置になっている。

 

「私、春鳥つぐみです」

「私…名前忘れちゃいましたがよろしくです」

「エエエっ!?」

「あ!思い出しました、めめです」

 

安堵の表情の春鳥さん。

そう、ラッキースケベ被害者こと多々音めめはとある事情があって、知らなければキャラを作ってると思われても仕方ないレベルの忘れんぼだ。

今後も彼女は春鳥さん達の名前すらも幾度も間違える事になる。

 

主人公組二人を挟んだ反対側の窓際に、鼻息を荒くしているお嬢様が居るが、今は見ないでおこう…w 実際にこの目で見るとかなり面白い表情をしている。笑いを堪えるのが辛い。

 

っと、そろそろアナウンスが始まるようだ。

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