「これで全員だな。俺は教員のシドだ。今日はお前らの顔見せというコトで集まってもらった」
そう、彼が死人先生だ。濃いめの茶色の肌をしていて、ドレッドヘアーが特徴的なナイフ職人の先生だ。
「これから職人は武器、武器は職人とパートナーを決めてもらうのだが、焦って決めるコトはない。じっくり自分と相性のいいパートナーを見つけるといい」
そう、このパートナーというのが大切だ。人間は魂を持っていて、その魂はそれぞれ「魂の波長」というものを持っている。
その波長が合っていれば武器の重さが軽減されたり、力をかけなくても意思だけで武器を動かせたりするが、
合っていない人が扱おうとすると魂が拒絶反応を起こしてしまう事もある。具体的には、職人が火傷するほど武器が熱くなったり、物凄く重くて持てない、などだ。
「俺はソロで良いかな〜…」
そう。武器であれば一人で活動するという道もある。現に、デスサイズの人達の中にも職人なしでデスサイズになった人も居るからだ。
「それでは、これからの大まかな予定が書いてあるプリントを配るので、後ろの奴に回してくれ」
これに関しては漫画にもほぼ描写が無かったので目を通しておく。
「えーっと?ああ、今日はあと寮とかに行くだけか」
「それでは今日は以上だ。解散!」
全員ぞろぞろと教室を出て行く中、シド先生の声。
「今日登校するときバテバテだった奴は明日からタイムが縮まるように努力しろよ」
ゔっ…あれは運動不足の厨二病には辛いって…けどEATに上がるためにも頑張らねば…
……ああ…どこの世界でも努力とは怠いものなのですね……
「ケンカ売ってんのかテメェー!!ここは力がモノを言う死武専だ!やんぞ!!」
そんな事を考えていたら、いきなり怒鳴り声が飛んできた。
そういや初っ端から喧嘩があったなー…と漫画の展開を思い出していたらシド先生が。
「何だ、さっそくもめごとか?まぁこういう学校だからな」
そう、この学校ではこれが普通なのである。その割に保険室は普通の広さなので、何故間に合っているのか正直わからない。
「どうだ!!俺は頭以外は完璧に変身できるんだぜ!」
その武器種は短剣。つばの部分に頭が残っていて、職人にその頭を鷲掴みにされている。正直笑える。持ち辛そうだし持たれてる方も痛そうだ。あれじゃ勝てるものも勝てないと俺は思う。
対して、喧嘩を売った側。
それは主人公3人組、つまり春鳥つぐみ、多々音めめ、それとさっきスルーした鼻息荒くしてたお嬢様ことアーニャさんだ。
アーニャさんのフルネーム?忘れた。
このお嬢様は、所謂「庶民的なもの」に目がなく、その上ツンデレなので物凄く見ていて面白い。
「イメージしろ!!」
「自分の魂に眠る鋭い刃を!」
「お前は今日から死武専生だ!戦え!自分の正義を貫け!!」
シド先生によって喧嘩という火に油が注がれる。といっても、この行動は死武専の教員として正しいと思う。
話は変わるが、NOTとは死武専に二つあるクラスのうち非戦闘員クラスの事を指す。
NOTでは武器の力の制御を目的とした授業が行われているので、不完全でも意図的に武器化出来るに越した事はない。
今回のように変身する理由がわかりやすい時は、一番変身しやすい時なのだろう。
「ほぉ…あれは…」
誰かが呟く声が聞こえる。
こうしてNOTの主人公は、刃は無いものの初めてハルバードに変身したのである。ここからは職人であるアーニャさんの番だ。
一気に駆け寄り左下から右側に一瞬とも言える速度で振り抜いた、と思った時には短剣の人とその職人は吹き飛ばされていた。
「ってあぶねぇ!」
短剣がこちらに吹き飛んできて足元に突き刺さった。本当に危なかった…
って…えっ?マジで?嘘だろ?ここで?
そう、ナイフが飛んできただけならどれ程良かったか…
「2名怪我人が出た。誰か保健室に行ってメデューサ先生を呼んで「先生、もう1人。もう1人倒れてます」
そういって、俺は、
倒れた多々音めめを指差した。
一応言っておきますが、ぼくはアーニャさんが嫌いなわけではありません。本当にアーニャさんのフルネームはあやふやで…この状況なら忘れていたほうが自然かな〜、何て考えた結果です。