久々の速い投稿です。
主人公覚醒あるあるですが、お楽しみ頂ければ光栄です。
PS.月邑兄弟の新カード及びライバルキャラのカードも追加しておきました。シナリオに合わせるのが精一杯で、ん?と思うところがあると思います。その際は指摘お願い申し上げます。
「『
「ぐぁぁあっ!!!!」
【winter】雪奈
体育館での1件後……本校体育館裏。
本校地点には、謎の襲撃が訪れていた。教師は全滅……各自で逃走をはかる生徒を飢えた獣のように狩を始める現状だ。雪奈も背中に怯える生徒を守るため、1人で懸命に応戦していた。
「……はぁはぁ……皆、大丈夫なのですか?」
雪奈の言葉に反応はない。
震えて声も出ず、頷くこともできないらしい。
それもそのはず……謎の襲撃、形は人間のような感じにローブを纏った存在という初見では脳に刻まれるに十分な恐怖だろう。
そして事実……負けたものは消えてしまうという最悪の情報が恐怖を増幅させている。
(……目の前で仲間が消えれば当たり前なのです……遊蒔さん、今何処で何をしているのですか?教えてください。今……何が起こっているのですか?!)
「ま、またきたぁ!!??」
生徒の叫びに反応した雪奈がデュエルディスクを構え、またもや現れたローブの存在に対立する。…しかし、ここまで連戦してきた雪奈の体は既に……。
「……かはっ……力……が」
膝から崩れ落ち、雪奈が地に這いつくばる。
そんなことには目もくれず、ローブはモンスター……エーリアン・ソルジャーを召喚し、攻撃を命じる。
「くっ……遊蒔…さん」
「朽ちろっ!《紫電一閃のライトニング・カノン》ッ!」
突如、雪奈の頭上スレスレに紫の一閃が放たれ、エーリアン・ソルジャーを蹴散らし、そのままローブを粉砕していく。神々しい紫電の光を背に現れたのは、マフラーを深く被った薄紫髪の青年であった。
「大事ねぇか?よく守った。お前は立派で偉大だぜ」
「……その制服…そして、紫電の機巧竜……ランキング3位様なのですか?!」
「おうよ!よく知ってんな。ランキング3位《紫電雷鳴》とは俺のこと!『
「ど、どこへ行くのですか?」
「ランキング上位どもがローテでこいつらをぶっ潰してる裏山だ。そこに皆避難してる。恐らくだが、まだ探さなきゃならねぇ生徒もいるし……他の奴等が何処にいるか知らねぇか?」
「……場所はわかりませんが、恐らく遊蒔……月邑さんの兄弟がまだ……」
戦意喪失した生徒を何とか立たせ、紫音が耳元で生徒達に口ずさむ。すると、生徒達はまるで催眠術にかかったように必死な表情になり、何処かへと走り出していってしまった。
「……刀導さん?」
「安全な場所を教えてやっただけだ。誰とも戦わず走れってな。……予定変更。月のた____________その月邑兄弟を探す。お前もついてくるか?」
「……勿論、いきます!後、私は雪奈。清神 雪奈なのです!」
「よっしゃ!いくぜ!雪奈っ!」
「はいっ!」
***
「私のターン、ドロー____________私は魔法カード『
巫音が倒れ、遊蒔vsラロンとなったラロンのターン。
『古の古衣』によりラロンのライフは回復していく。
ラロン LP2000➡LP4000
「私は墓地の『クリバンデット』の効果を発動!デッキから5枚をオープン。……私は魔法カード『ソウル・チューニングサモン』を手札に」
残りのカードは墓地へ送られ、手札に加わった魔法カードを睨むように遊蒔は構える。それに相違するよう……ラロンは動き出した。
「私は『ソウル・チューニングサモン』を発動!墓地のモンスターを3体まで除外し、自分のデッキからチューナーモンスター1体を除外し、シンクロ召喚するっ!私は墓地から『クリバンデット』、『バイオ・ソルジャー』を。デッキから『ブラフ・スライム』をゲームから除外」
『クリバンデット』 ☆☆☆
【+】
『バイオ・ソルジャー』 ☆☆☆☆
【+】
『ブラフ・スライム』 ☆☆ チューナー
「《古の魂受け継ぎし、戦慄を》シンクロ召喚____________現れよ、レベル9『エンドアンデット・ヘル・ゴーレム』」
9つの星が1つのゲートを潜り抜け、その存在が姿を現す。黒き岩石を身に纏ったゴーレムが周囲を弾き飛ばすほどの威圧を放ち、遊蒔を威嚇していた。
『エンドアンデット・ヘル・ゴーレム』
闇 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ DEF4000
「守備力4000……それで壁を作ったつもりか?」
「そうだな。念には念を……永続魔法『悪魔渦巻く洞窟』を発動。これで私の悪魔族シンクロモンスターは相手の効果の対象にならず、効果では破壊されない。私は、これでターンエンド」
ラロン/1
ラロンのフィールドには守備力4000の巨大な壁モンスター。そして永続魔法による効果破壊を完全シャットアウト。…………確かに完璧な壁だ。だが、今の遊蒔には関係ない。ただ薙ぎ倒す……ぶっ倒す。
「……ウァァァアッ!!!!!!!____________ァァァァァァァァアッ!!!!!!!」
「…………!」
謎の遊蒔の叫びにラロンが怯む。
その遊蒔本人は段々と静まり、下を向いたまま、蒼くなった眼をラロンへ向ける。すると、それに続くよう……遊蒔の黒髪は蒼くなり、右耳の金色リングが全てを奏でるように、キーン……と高鳴る。
「……
「薙ぎ払う……俺のターン、ドロー____________俺は『
『蒼月の巫女 メイ』
光 ☆ チューナー ATK600
蒼い月を背景に蒼き衣を見に纏った巫女が現れる。
凛凛しい表情で、遊蒔に一礼し、ラロンへと視線を変えた。暴走したような遊蒔は蒼い眼を煌めかせ、続けてカードを展開させる。
「……蒼き月…………」
「『蒼月の巫女 メイ』のモンスター効果!自分フィールド上に、このカード以外のモンスターが存在しないとき、デッキから『蒼月』魔法カードを手札に加える____________『蒼月ノ一閃』を手札に」
「……何をする気だ?巫女では私の壁は越えられん」
「黙ってろ……薙ぎ払うっ!俺は『蒼月の巫女 メイ』で『エンドアンデット・ヘルゴーレム』を攻撃っ!」
「……血迷ったか。それとも正常な行動が取れないのか……守備力はこちらの方が上だぞ」
「この瞬間、『蒼月の巫女 メイ』の効果!このカードが戦闘を行う際に発生するダメージは受けず、そのダメージ分回復する」
「……なに?」
月邑 遊蒔 LP8000➡LP11400
遊蒔のライフポイントが大幅に回復し、バトルフェイズは終了する。……が、ターンエンドではなかった。
「メインフェイズ2……魔法カード『蒼月ノ一閃』を発動!ライフポイント8000を支払う」
月邑 遊蒔 LP11400➡LP3400
「ライフポイント8000を支払うだと……?」
「その後、残りの俺のライフポイント分のダメージを相手プレイヤーに与える!」
「……ぐっ……!」
8000をもライフを払った月の反射光がラロンへと流れダメージへと変わる。
ラロン LP4000➡LP600
「カード2枚で3400ものダメージを……これが月の民の力か……」
「薙ぎ払う……薙ぎ払ってやるっ!儀式魔法『蒼月ノ魔方陣』を発動っ!」
「……ぎ、儀式魔法だと?!」
「墓地のモンスターを召喚するレベル以上になるように、3体以上除外する……俺は『SMM ヴィバーティオンフォルテ・ルナ=ドラゴン』、『MM ホワイトリザード』、『MM チェーン・ライトプス』を選択」
墓地より甦る3つの魂が大地を削り、魔方陣を描く。蒼く煌めく雫が零れ落ち、まるで万華鏡のように反射していく。そして3つの魂が流れ込み…………。
「儀式召喚____________《蒼月ニ君臨スル神秘ノ宝浄。存在スル代価ヲ、今ココニ示セ》『
新しき月の民が誕生する。
優艶の衣を纏い、蒼月の煌めきを背景に大地のそこより現れる。美しき蒼眼の乙女……それはまるで、理想の女性を描くような存在が微かに微笑む。
『蒼月神 アルカナ・ディアナ』
光 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ATK 0
「……蒼月神……だが攻撃力 0で何ができる?」
「『蒼月神 アルカナ・ディアナ』のモンスター効果!自分フィールド上の『蒼月』カードを1枚を対象とし、破壊する!俺は『蒼月の巫女 メイ』を破壊!」
荒々しい暴走したような声でアルカナ・ディアナの効果を続行していく遊蒔。破壊されたメイの魂がアルカナ・ディアナに吸収され、周囲を真っ青に染めた。
その染まりきった周囲に2人の足音が忍びよる。
「なんだこれ?ソリッドビジョンなのか?」
足音の正体は、既にボロボロとなっている裏路地付近の建物の屋上に現れた紫音と雪奈であった。
「高いとこからなら見つかると思っていたが……まさか現況の主様に会うとは運が良いのか悪いのか」
「……あ、あれは……誰なのでしょう?」
「蒼い髪の男だな。あんなやつ生徒にいたかよ?……ま、いいや。なんかヤバそうだし、少し見物といこうぜ」
「助けないのですか?」
「最悪助ける。仲間かどうかもわからねぇしな」
紫音と雪奈が見下ろすように遊蒔を見る。
あれが遊蒔だとは気づいていない……のだが、雪奈には違和感と記憶を動かせる振動が響いていた。
(……もしかして…)
「破壊したカードがモンスターの場合、相手モンスターを対象とせずリリースできるっ!」
「……なっ……対象をとらずリリースだと?!」
「生け贄となれ『エンドアンデット・ヘルゴーレム』。そして現れよ『蒼月神 アルカナ・アルテミス』ッ!!!!!!!」
エンドアンデット・ヘルゴーレムがリリースされ、遊蒔のエクストラデッキから謎の蒼き女騎士が現れる。巨大な蒼きランスと相克なる蒼き盾を構え、蒼月を背景に白き翼を翻し顕現する。
『蒼月神 アルカナ・アルテミス』
光 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ATK4000
「何故……何故、融合モンスターが現れる?!」
「ターンエンド。この瞬間、『蒼月神 アルカナ・アルテミス』の効果!このモンスターが攻撃していない、または攻撃が無効になったターン終了時に効果を無効にして攻撃ができる____________いけっ!『蒼月神 アルカナ・アルテミス』ッ!!!!! その蒼き槍をもって、裁きの鉄槌を下せ《
「ぬぅ……グァァァア____________!!!!」
ラロン LP600➡LP 0
【winner】月邑 遊蒔
倒れたラロンにゆっくりと忍びよる遊蒔。
デュエルが終わっても暴走は止まず、蒼い光が右手に集結し、剣のような物質を作り出した。そして……。
「……薙ぎ払う……薙ぎ払うっ!」
「おっと、荒々しいなぁ遊蒔くん?」
ガキンッ……!という金属音が響き渡り、遊蒔が鍔迫り合いで弾かれる。濃い紫の髪に目付きの悪い青年。そう……弾き返したのは、サイガだった。
「サイガ……」
「作戦失敗だね。帰ろうか」
「……あぁ」
「薙ぎ払うっ!!!!!」
「五月さ____________」
恐らく飛び付いた遊蒔は、サイガにより斬られていただろう。しかし、それを防ぐように天より紫電の方向が放たれた。黒煙を払い、サイガが建物の上にいる機巧竜と紫音を睨む。
「……なんだい?君は」
「刀導 紫音だ。流石に遊戯で殺すのは見過ごせねぇな?帰るならさっさと帰りやがれ」
「ふん、言われなくとも……」
そういって、サイガとラロン……カグロも謎の光に包まれて消えていく。紫音は機巧竜の足を掴み、雪奈と共に遊蒔の元へ降りていく。暴走し、息を荒くしている遊蒔を前に紫音は構え、雪奈は大きく目を開いた。
「…………お?」
紫音の言葉と同時。
遊蒔に纏っていたオーラは消え去り、蒼い髪は黒く染まっていく。そして、そのまま脱力しその場に倒れてしまった。少し……ほんの少しだけの雪奈の声が響きながら。