遊戯王 Zodiac signs   作:幽鬼兎

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登場!ゾディアック召喚!
心広くお楽しみください。


【1話】星座の幕開け

___________星集う夜空に生まれし十二のカード。

それを持つ者は、恵まれた恩恵と膨大なる力によって目覚め、何れ世界を創造と破壊へと導くという。

 

誰も信仰していなかった神話。

信じることをやめ、伝えることもやめた世界。

 

時に、悪夢とは希望と絶望を持ってこの世界に舞い降りる。過去を忘れた人を喰らうように…それは、この世界の遊戯にへと牙を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遊蒔(ゆうじ)さん……えと、遊蒔さん…遊蒔さ~ん?」

 

心地よい空間に呑み込まれたように、それは天にも昇る感情になる。揺さぶられているのか…その振動もまた、心地いいような気がした。

 

しかし、そんな天国のような空間は続かず…重い目蓋を少しずつ開くと___________

 

「HEY、Mr.ユウジ。私の授業はそれほど退屈かい?」

 

怒り狂った黒肌の英語教師が何故か鞭を伸ばして此方へと歩いてきていた。

 

…これは、ヤバい。

なんとか誤魔化さなくては…。

 

「え、え…と、今日はいい天気ですね…は、はは」

 

結果は勿論、廊下に立たされる事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…何も二時間も立たすことないじゃないかよ」

 

今日の英語授業時間が連続で二時間だったのを良いことに、英語教師…もとい、糞鬼教師は遊蒔を二時間廊下に立たせていた。

 

ぐったりする遊蒔に隣の席にいる少女が呆れた表情で溜め息を溢している。

 

「起こそうとしても起きない遊蒔さんが悪いのですよ?」

「あー、はいはい。俺が悪うございました。…くそっ、今日は見たいテレビがあったのに補習かよ」

「でも、デュエルで勝てば補習は取り消しになるのですよ?遊蒔さんならいけるのではないでしょうか?」

「あの英語教師の実力知ってるか?今まで補習を逃れた決闘者はいないらしいぞ」

「…マジなのですか」

「マジらしい。まぁ、補習逃れで挑んではみるが……そうだ、雪奈(ゆきな)!テレビ録画しといてくれよ?!それなら負けても大丈___________すみません、頑張ります。だからそのハリセンしまお?な?」

 

何処から出したのかわからないハリセンを構える緋色髪の少女___________清神 雪奈(きよかみ ゆきな)が、またもや溜め息を溢す。

 

そんな会話をしていると、学校終わりのチャイムと共に下校する生徒が殺到し、それとすれ違うようにニヤニヤした英語教師が教室へと入室してきた。

 

「HEY、Mr.ユウジ?覚悟は出来てるな?あん?」

「そう易々補習を受けるとお思いですか?今日は見たいテレビがあるんだよぉ!?」

「なら、寝るな」

「……すみません」

 

潔く頭を下げる遊蒔。

あまりにも潔い行動に呆れる英語教師と雪奈。すると、英語教師はまるでわかっているかのようデュエルディスクを腕に装着しデッキをセットしていた。そして、「するんだろ?」と言わんばかりの笑みを浮かべ、ディスクを起動させる。

 

「上等だ!いくぜ、糞鬼教師っ!」

「あぁん!?補習時間増やすぞゴルラァッ!?!?」

「スンマセェンッ!!!!」

 

謝ると同時にデュエルディスクを装着し、デッキをセット…そして___________。

 

 

 

「「デュエルッ!!!!!!!」」

 

 

 

英語教師LP4000 vs 月邑 遊蒔LP4000

 

 

「先行はいきますよ?___________私は、『SH(スタディヒーロー)オーガティーチャー』を召喚!カードを1枚伏せてターンエンドです」

 

『SH オーガティーチャー』

地 ☆☆☆☆ ATK1900 黒い棍棒を振り回し、赤い巨人型の鬼が教科書を持って出現する。

 

英語教師/3

 

 

 

「俺のターン、ドロー___________俺は『MM(ムーン・モノクローム) ホワイトリザード』を召喚!」

 

『MM ホワイトリザード』

光 ☆☆☆ ATK1000 発光する白い蜥蜴が出現する。そして、ホワイトリザードの召喚時効果が発動し、更に強く発光した。

 

「ホワイトリザードの効果でお互い1枚ドロー!そして、お互いの相手プレイヤーはランダムでセレクトし、そのカードを墓地へ送らせる!俺は、ホワイトリザードの効果でドローしたカードを選択」

「ほぉう…?なら、私は右から2番目を選択しますよ」

「そして、俺は魔法カード『MM パレード』を発動!このカードは、自分のMMモンスターを1体対象とし、そのモンスターと同名モンスター1体を手札または墓地から特殊召喚する!先生、ありがとよ!俺は、あんたに送られた墓地の『MM ホワイトリザード』を特殊召喚!そして効果発動!」

「くっ、またですか?私は真ん中を指定しますよ」

「俺はもう1度、引いたカードを選択!」

 

もう1体のホワイトリザードが現れ、雪奈が見守る中、遊蒔が宣言する。

 

「俺はホワイトリザード2体でオーバーレイッ!___________オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!《来てくれ、全てを照らす光の竜騎士!ランク3『MM 光竜騎士(ライト=ドラゴンナイト)』》ッ!!!!」

 

『MM 光竜騎士』

光 ★★★ ATK2100 幻惑のような優しい光と共に、青く光る槍を持った光の騎士が顕現した。

 

 

 

「MM 光竜騎士は素材となったMMモンスター×500ポイント攻撃力がアップ!合計は3100となる!」

「決まったのですよ!エクシーズ召喚!」

「ふん、私は罠カード発動!『キャスト転職』___________相手モンスターが特殊召喚に成功した時、そのモンスターの分類により効果が変化する!」

「…へぇ、やるじゃん。流石は無敗の教師だ」

「当たり前だ。お前が特殊召喚したのはエクシーズモンスター!よって、私はデッキから2枚ドローし、1枚捨てる効果を使用する!」

 

英語教師/4

 

「でも、俺の光竜騎士の方が攻撃力は上だ!いけっ!光竜騎士でオーガティーチャーを攻撃!」

「ぐ、ぐぁっ!」

 

英語教師 LP4000→LP2800

 

「よし!俺はこれでターンエンド!さぁさぁ、どうしたよ?先生!補習受けた優等生はいなかったのか?」

「…この…調子にの……………る……」

「……先生?おい!なんか燃えてるぞ?!先生!?」

 

突然変異とはこの事であるように、英語教師の黒肌さえも見えなくなる極炎の炎が英語教師を包み込んだ。後ずさりした遊蒔は、本能的に危険と判断し、雪奈の手を繋いで逃げようとする___________が、雪奈は動かなかった。

 

「ごめ…ん。遊蒔。動け……ない」

「くそっ!何がおこってんだよ?!」

 

意味不明な状況に頭を悩ませる遊蒔。

更にこんな状況下でも………。

 

「…ドロー。私は『SH オーガティーチャー』を召喚」

 

教師はデュエルを続け、オーガティーチャーを召喚した。

 

「先生!ちょ、燃え移___________ってない?…あれは、炎じゃないのか?」

「効果を発動。墓地のオーガティーチャーを特殊召喚。そし…て、オーバーレイ………ランク4、『SH マジンティーチャー』」

 

『SH マジンティーチャー』

地 ★★★★ ATK2500 オーガティーチャーより大きい棍棒を振り回し、黒い巨人型の鬼が破れた教科書を持って出現する。

 

「まだ……魔法カード『教育相談』を発動。自分のフィールド上のエクシーズモンスターのオーバーレイユニットを1つ使って、自分の墓地の『SH』モンスターを1体特殊召喚する。現れよ、『オーガティーチャー』。そして___________」

 

続ける英語教師が謎の言葉を発する。

今、英語教師の場にいるのはランク4のマジンティーチャーとレベル4のオーガティーチャー。光竜騎士の攻撃力は3100と、打点も越えられていない。ここはターンエンドが普通なのだが……。

 

「私は、ランク4のマジンティーチャーとレベル4のオーガティーチャーで星座を設立。《黒き星と光の星が1つとなりて、ここに地平を築け!【ゾディアック召喚】___________ランク4レベル4!『覚醒の幽霊(ゆき)うさぎ』』

 

マジンティーチャーのランクの黒い星が夜空を彩り、更にオーガティーチャーのレベルの星が大地を彩る。それは、まるでフィールドに星座を描くよう…うさぎ座の星々が顕現した。

 

「何なのですか…この召喚方法…エクシーズモンスターと普通のモンスターの星が…」

「……ゾディアック召喚」

 

 




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