今日は本編とは違った話をします
例の事件から何ヶ月か過ぎた
希は学校にも行けるようになったが
男性恐怖症は治っていない
なんとか俺とは話せる様になった
ただ……それだけだ
俺達は二年生になった
新しい一年生達、今年からの入ってきた一年生には
凄い奴らが居るらしい
まぁ俺には関係のないだがな
クラスの女子達が話がたまたま聞こえただけの話
季節は6月
梅雨の季節に入り
毎日毎日、スカッとしない天気が続く
そして、希の誕生日の月でもある
「…………」
屋上に来たら
希が居た
下を眺めているのか
その場からずっと居た
「何してんだよ…希」
「にこっち……下からみんなを見るんが好きなんよ」
近付いて話し掛けた
隣に行って話を聞いた
なるほどな…
「にこっち……あのな」
しばらくお互いに喋らなかった
その沈黙を破ったのは希の方からだ
俺は黙ったまま聞いた
「あの時からにこっちはウチの為にずっと居てくれた、もうウチは大丈夫やから…にこっちはにこっちの好きな事してくれていいんよ?」
「………ばーか」
希はそんな事を考えていたのかよ
俺は希のデコにデコピンをした
もうとっくに好きな事をしてんだよ
お前の隣に居れるだけで俺は……
「まだまだ男と喋られない奴がよく言うぜ…」
「俺がまだ居ないとダメな癖によ」
「うぅ……男の人は確かに今はにこっちしか喋られへんよ」
「でもいつか、他の人と喋られるようにする!だからにこっち見ててな」
希はにっこりと笑って
そう言った
他の男と喋る希
ちょっとやだな……俺は
「他の男と喋れるようになったからって…俺の事忘れるなよ」
「………ん?」
「なんでもねぇよ…!」
小声で言った
本音は希には聞こえていなかった
幸か不幸だな
「そうだ……これ、やるよ」
「何これ?」
「誕生日プレゼントだよ…希、誕生日だろ?」
大きな、袋を希に渡した
希は不思議そうに見ていたので
誕生日プレゼントだと答えた
「にこっちからのプレゼント!?開けて良いかな?」
「あぁ」
「おぉ!可愛いクマさんのぬいぐるみやん♪」
嬉しそうにプレゼントを開けていいのか聞いてきたので
俺は頷いた
希はラッピングされた紙をめくって
箱からクマのぬいぐるみを出した
「お前の趣味わかんなかったからさ、ぬいぐるみにしたんだ…良かったか?」
「うん!めちゃくちゃ嬉しい!ありがとなにこっち」
「せっかくやからこのクマの名前をにこにするわ!!」
ぬいぐるみを嬉しそうに抱いている
希はぬいぐるみを見て
名前を決めた
俺かよ…と心の中でツッコンだ
「本当にありがとなにこっち……大切にするからな?」
~現在~
「まだ、持っていたのか…それ」
「うん!だって…にこっちがくれた最初のプレゼントやもん」