東方暇神録   作:大神 龍

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第六話

「ったく、清花はどこ行ったのよ」

 

「村辺りで慧音に向かって飛んでいったぜ」

 

「なにその迷惑なの」

 

「知らないんだぜ」

 

 霊夢と魔理沙は会話をしながら飛ぶ。

 

 妖怪の山上空は、特に異変は――――あった。

 

「…魔理沙。準備は出来てる?」

 

 霊夢は聞く。彼女は気付いたのだ。山の番人、白狼天狗の姿が見えないことに。

 

「もちろん。いつでも大丈夫だ」

 

 魔理沙はそう言ってミニ八卦炉を右手に持つ。

 

「そう…来るわよ!」

 

 直後、地上から飛び出してくる肩まで伸びた黒髪の赤い目をした小柄な少女。

 

「『縛』!」

 

 霊夢の言葉と共に少女の体が停止する。その体には所々光る糸の様なモノが見える。

 

 直後、霊夢の背後に出現する青白い髪と尻尾を生やした少女が霊夢に凶爪を振るう。

 

「『マジックボム』!」

 

 魔理沙の投げた瓶は、その少女にぶつかるとともに爆発し、霊夢もろとも爆炎を浴びる。

 

「魔理沙!何するの!」

 

「霊夢なら何とかするって信じてたんだぜ?」

 

「せめて一言言いなさいよ!」

 

 瞬間的に張った結界がなんとか爆炎を防いでいた。

 

「それで、どうするんだぜ?」

 

「ん~……とりあえず…清花に叩き付けるわ。清花が適当に遊ぶでしょ」

 

「つまり面倒って事か?」

 

「無益な殺生はしないの」

 

「霊夢からそんな言葉を聞く時が来るなんて思わなかったぜ」

 

「全くだ」

 

 言葉と共に、魔理沙は背後から抱きしめられる。

 

「うわぁ!?な、なんなんだぜ!?」

 

「ひどいなぁ。一体俺が何したってんだ」

 

 魔理沙が腕の中で暴れる中、それを見ていた霊夢が突っ込む。

 

「龍?今日は魔理沙を捕まえるの?」

 

「失礼な!まるで俺がいつも誰かを捕まえてるみたいに言うな!」

 

 そう言い放つのは、黒い短髪で、同じく黒い目をした少年で、紺色の着物を着ていた。

 

 彼は大神 龍。週一で自宅にこもったりしているよくわからない人間だ。

 

「この前は妖夢の半霊を捕まえてたじゃない」

 

「うぐっ、なんでばれてんだし」

 

「この前清花が言ってたからね」

 

「あの駄神何してんだよ!?」

 

 龍はそう言いながら魔理沙から手を離し、隣へ移動する。

 

「龍。私にいきなり抱き着いたことについて、言いたいことはあるか?」

 

「ん~…抱き心地最高だったな!」

 

「『マジックミサイル』!」

 

「おわぁ!?」

 

 魔理沙の唐突にはなったミサイルを紙一重で避け、霊夢の後ろに隠れる。

 

「ま、魔理沙さん!?俺普通の人間だからね!?直撃したら死んじゃうよ!?」

 

「知るか!お前は一回死んだ方が良い!!」

 

「映姫様に地獄行き言われたら立ち直れないよ!?」

 

「清花が何とかしてくれるだろ!?」

 

「それはそれだよ!どうせ面白そうだからって助けてくれると思うけど、その後で映姫様にめちゃくちゃ怒られるんだからな!?」

 

「…ねぇ、その言い方だと、まるで死んだことがあるみたいに聞こえるわよ?」

 

「死んだよ!レミリアにグングニルで一発ね!」

 

「なんか、龍の場合、それだけじゃない気がする」

 

「あと俺を殺したのは、チルノ、フラン、妖夢、萃香、幽香、椛、諏訪子、勇儀、お空、正邪くらいかな?あ、あとルーミアもいた。皆容赦なく攻撃してくるんだよ…一体俺が何したってんだ」

 

「今魔理沙にやったようなことしたんでしょ?どうせ」

 

 呆れたような表情で霊夢が言うと、真剣な表情で龍は、

 

「そうそう。それをした直後にぶっ飛ばされんだよ」

 

「なら自業自得じゃない。馬鹿じゃないの?」

 

「っていうか、なんでチルノに殺されてるんだ?」

 

「『アイシクルフォール』やられたんだよ。んで、正面に立ったら黄色い弾幕に消された」

 

「EasyじゃなくてNormalだったんだな」

 

「アレは、初見殺しだった。威力がおかしかったってのもあるけど」

 

 一撃で凍結、粉砕は想定外だった。

 

「チルノも最近は恐ろしく強くなってるからな」

 

「さっすが、何回も戦ってるだけはある魔理沙先生の説得力」

 

「ハイハイ。って、そういえばなんで龍はここにいたんだ?」

 

「ん?あぁ、守矢神社で遊ぼうかと思って」

 

「良いのか?お前、外でなんかやってるって言ってたじゃんか。この前も『時間が無い!』って叫んでたし」

 

「大丈夫だって。今週分のノルマは達成してる!」

 

「パチュリーにこの前見せて白目で見られてたよな。私もその後見せてもらったぜ」

 

「う、うるせえ!別に良いだろ!?」

 

「悪いなんて一言も言ってないぜ?」

 

 にやにやと笑いながら魔理沙は言う。

 

「んで?霊夢たちは何してたんだ?」

 

「クミュエルを止めに行くんだぜ。ここで暴れられたら困るからな」

 

「可哀想だけど、身内の話で幻想郷を巻き込まないでほしいわ」

 

「なるほど。じゃあさっきのクミュエルの叫びのせいで俺はさっき殺されかけたのか」

 

「どういう事?」

 

「あぁ、そこの二人にちょっと襲われただけ。おっそろしい速度で襲われてな。いやぁ、全速力で逃げてなかったら今頃映姫様の椅子になってたね。ご褒美だけど」

 

「死ねばよかったのに」

 

 魔理沙のじと目に目を逸らす龍。

 

「あ。霊夢。結界解けるぞ」

 

「え?」

 

 直後、結界を振りほどいた黒髪の少女が霊夢に襲い掛かる。




 大神 龍、貴様、何してるんだ!!羨ましいぞこの野郎!そこ変われ!…こいつ俺だった!

 次回も霊夢&魔理沙回で行きまっせ。まだ決着ついてないからね。

 次回もお楽しみに!(`・ω・´)ゞ











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