東方暇神録   作:大神 龍

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第八話

「やっほー。二人とも。そろそろこの八つ当たり大作戦本格的に止めるよ~」

 

「最初からそうしろ!!」

 

 目の前に現れた清花に反射的に蹴りを放つが、清花はそれを軽く受け止める。

 

「もぅ。いきなり飛びかかったら危ないでしょ。貴方が怪我したらどうするの」

 

「自分自身の心配をしてないのがとても嫌だわ」

 

「あら、心配してくれるの?」

 

「誰がするかぁ!!」

 

 追撃の蹴りも、軽く受け止められる。

 

 その様子を見ながら、魔理沙は近づき、

 

「なぁ清花。本格的に止めるって、なんかあったのか?」

 

「ん?あぁ、紫が処理落ちして寝込んじゃったの」

 

「一大事じゃない…もしかして、私も動かないといけないくらい結界緩んでる?」

 

「いや、今回は私が直しておくわ。後で何人か入るけど、それは私の敷地でやるから大丈夫」

 

「まだ連れてくるのか?」

 

「ま、大丈夫でしょ。最悪私がちょっと世界を変えれば何とか」

 

「卑怯よね。それ」

 

「別に、問題ないと思うけどな」

 

 話しながら、彼女たちは霧の湖に向かう。

 

 霧の湖の湖底には、清花の家がある。なぜ、そこにあるのかは、まだいつか。

 

 まぁ、つまり。クミュエルもそこにいるという事だ。

 

「っと。ほら、魔理沙。出番よ」

 

 霊夢が指差す先には、青髪の少女。みなさんご存知であろうチルノだ。

 

「ったく…仕方ない。私が行って来るんだぜ」

 

「行ってらっしゃーい。その間に私たちはクミュエル倒して来るね~」

 

「えぇ!?私も行きたいんだぜ!?」

 

「やい魔理沙!!今日こそ私は勝つぞっ!!」

 

「チッ!面倒なんだぜ!!」

 

 清花たちが行ってしまうのを横目に、魔理沙は襲い掛かってくるチルノを迎撃する。

 

「さて。魔理沙ちゃんは犠牲となったわけですが」

 

「清花が犠牲にしたのよね?」

 

「まぁね」

 

 そう言っていると、白い何かが飛んでくる。

 

「ほら、来たわよ」

 

「え、清花は戦わないの?」

 

「面倒だし、私が戦ったらちょっとまずいし。結界修復に霊夢も借りだすよ?それでもいい?」

 

「仕方ない。私が頑張るわ」

 

 霊夢はため息を吐き、向かってくるとがったような髪型の黒髪に白いロングコートと同色のズボンの青年に札を投げつける。

 

「『亜空穴』」

 

 突然開いた穴に引き込まれ、青年は霊夢が上空に投げた札からまれた穴から落ちてくる。

 

「フッ!!」

 

 瞬間、繰り出した縦回転蹴り――――『昇天蹴』は、見事に青年の顔に当たる。

 

「うがっ!!」

 

 二転、三転して空中で踏ん張り止まると、青年は霊夢を睨む。

 

「俺は清花に用があるんだが…」

 

「ここで喧嘩されると困るのよ。だから、とりあえず落ち着いてもらうために一度倒させてもらうわよ」

 

「……なら、無理にでもどいてもらうぞ」

 

「クミュエル的にもそれをすると困るんじゃないの?」

 

「……それもそうか。うん。なんで俺こんなことしたんだろ」

 

「あれ。もうやめちゃうの?」

 

「……やっぱお前はぶっ倒す」

 

 どこからかクミュエルは刺々しいこん棒を取り出し、殴りかかる。

 

「だから、それはさせないっての!!」

 

 霊夢は無数の札を取り出し、

 

「夢境『二重大結界』!」

 

 瞬間、二重の結界が張られ、それと同時に黒い札と赤い札が十枚ほど横並びワンセットで無数に放たれ、更に白いお札が単体でバラバラに飛ぶ。

 

 その札は、内側の結界に当たると同時、その側の結界から内側に向かって飛び、その札が内側の結界に当たると同時に外側の結界から外に向かって放たれる。

 

「面倒なのは、嫌いなんだ!」

 

 クミュエルはそう言って、宣言する。

 

「幻死『惑いし幻想』」

 

 瞬間、白い弾幕がでたらめな軌道で周囲にばらまかれる。

 

「クックック…仕事の合間に清花を驚かせるためだけに作ったスペカだ!!あいつに当たるなんて思ってないけどな!!」

 

 半泣きで、彼は弾幕を放ち続ける。

 

「…あれ?結界が…!!」

 

 白い弾幕が当たったところが機能しない。いや、正確には、機能したりしなくなったりしていた。

 

「結界破り!?嘘!!」

 

「それで終わるわけないだろ!」

 

 内側の結界が破壊され、そこに外側から向かってきていた自分の札が近づき――――

 

「ッ!!」

 

 咄嗟に避ける。

 

 カカッ!!と短い音が鳴り、グレイズしたと気付く。

 

「弾幕の乗っ取り…?」

 

 気付くが、もう遅い。無数に放たれた弾幕は、すでにどれが自分の物なのか分からない。

 

 どうすれば……と悩んでいると――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「恋符『マスタースパーク』!!!!」

 

 

 七色の光が、真下からクミュエルを飲み込む。

 

「魔理沙!!」

 

「霊夢!柄にもなく焦ってるんじゃないんだぜ!」

 

 笑いながら魔理沙はマスパを止め、ミニ八卦炉を乗っている箒の後ろ部分に固定すると、

 

 

 

「『ブレイジングスター』!!!」

 

 

 

 青白く輝く魔力の直線的な奔流は、恐ろしいほどの速度を発生させ、星型の弾幕を生み出しながらクミュエルに突撃する。

 

「ちょ、やばい!その威力はかなり痛―――――――――」

 

 クミュエルの言葉は最後まで紡がれることなく、魔理沙の突撃にさらわれる。

 

「……かなり威力上がってない?」

 

「魔力の質も上がってるしね。そりゃあれくらい出るでしょ」

 

 吹き飛んだクミュエルは、魔理沙の箒の先端にひっかけられて降りてきた。

 

「今回は私の勝ちだな!」

 

「あ~…そうね。魔理沙の勝ちよ。でも、あれくらい私一人で何とかなったわ」

 

「でも、止めは私が刺したんだぜ!!」

 

「くぅ…!!っていうか、チルノはどうしたのよ!」

 

「チルノじゃ彗星は止められないんだぜ☆」

 

「…大技一撃って事ね…」

 

 まさにパワー。霊夢はそう呟いて、清花を見る。

 

「さてと。これで結界は修復終わったし、クミュエルも止まったし。ありがとね」

 

「そもそも清花がクミュエルに休暇を出してたらこんなことにならなかったんだぜ?」

 

「まぁ、それは今後の話ってことで。じゃ、解散で」

 

「あ、ちょ、清花!?」

 

 クミュエルを掴み、どこかへと行ってしまう清花。

 

 残された二人は顔を見合わせ――――

 

「ま、一件落着ってことで」

 

「宴会は無しでいいわよね」

 

「そもそもこれは異変じゃないんだぜ」

 

 そう言って、帰るのだった。




 宴会は…まぁ、身内抗争で開くようなモノじゃないと…思うのでカットで。や、やってくれ!って言われたら頑張りますよ!ただ、基本的には無しの方向で行きますね。



 コラボ、キャラ、ネタ(やってほしい事含む)。提供してくださる方は活動報告の『暇神禄の諸々』まで!
 活動報告で夏休みのネタ募集!計画発動は来年の夏ですが、よろしいのでしたらネタを下さい!よろしくお願いします!
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