草むらから、一つの影が飛び出た。
その影は必死に何かを探している。
パッシルフ「もしも“奴等”に渡ったら…」
影は、あちらこちらを探している――。
リュウ「ペラップ!鍵はどう?」
リュウは開口一番にそう尋ねた。
ペラ「それがね…サビが思ったよりも酷いから…そうだ、モモンの実をいくつか持ってきてくれ」
ペラップは羽で器用に磨きながら、リュウに言った。
リュウ「分かった!」
リュウが言いながら、掲示板の紙を見ると…
『モモンの実を100個。大至急』
と書かれてあった。
リュウ「…これ、いくつかって量じゃないよね…」
小さく、誰にも聞こえない様に呟き、リュウはダンジョンへと向かった。
流石に100個は一度に持って帰れない為、四つのチームで手分けする事にした。
まずは“タニゾコ”のリュウ。
次に“バチリア”のレーナ。
その次に“シンカイ”のイーラ。
最後に“クーガ”のリーズ。
それぞれがチームのリーダーだ。
…何故か誰もチームメンバーがいないが。
リュウ「僕は1F~5Fを探すよ」
レーナ「じゃあ私は6F~10Fね」
イーラ「俺…11~15…」
リーズ「じゃあ残りは俺かな?」
リュウ「お願いします!」
そして、それぞれが手分けして探し始めた。
一時間ほど経った頃…
リュウ「遅いなぁ…」
レーナ「そうねぇ…」
イーラ「……遅…」
三人は、リーズを待っていた。
だが、中々帰ってこない。
レーナ「…ちょっと様子を見てきてもいいかしら?」
リュウ「なら僕も行きますよ」
イーラ「俺…も…」
レーナ「…なら、三人で組んでから行きましょう?」
三人は一時的にパーティを組み、リーズを迎えに下へ降りた。
リーズは、部屋の中央に倒れていた。
レーナ「大丈夫ですか!?」
レーナが駆け寄り、前足で軽く起こす。
リーズが薄らと目を開けた。
リーズ「……モモンは集めたぞ…。」
小さな声で言いながら、無理に起き上ろうとする。
レーナ「無理しては駄目!…誰にやられたの?」
リーズが何かを言おうとして…サッと起き上った。
傷だらけだと言うのに…レーナを突き飛ばしたのだ。
そして、リーズがふらついて倒れている所へ、冷凍ビームが直撃した。
リーズ「……く…そ……が………」
リーズは(体力は残ったものの)闘えるようには見えなかった。
??「雑魚しかいねぇな、ここは」
冷酷な声が聞こえた。
声の方を、三人は睨みつけた。
そこには…オニゴーリがいた。
??「いっちょ潰されるか?俺に。」
暗い笑みを見せながら、オニゴーリが技を繰り出そうとした…が
??『ターゲット以外を殺すのは……規則違反…』
サーナイトが現れ、オニゴーリを止める。
??「チッ……次は何処だ?」
言いながら、サーナイトのテレポートで消えようとした。
リュウ「待てっ!お前は…誰なんだ!」
リュウが大きな声で聞くと、オニゴーリは冷たい目で言った。
??「俺ぁクオリィン。ザラーム・ドウニヤのメンバーだ」
それだけだった。
それだけ言って、彼は消えた。
レーナ「早く、彼を連れて帰りましょう」
レーナが酷く冷静に言った。
リュウ「そうだね…帰ろう!」
そして、四人は地上へと帰っていった。
=とある森林=
パッシルフ「駄目だ、ここにも無い」
影は探しまわっている。
何処にもない。
大切な――大切な、鍵が。
パッシルフ「俺が――護るから。」
小さく彼は誓うと、再び夜闇へと駆けていった。
名前:レーナ がんこうポケモン
種族:レントラー
タイプ:電気 持ち物:みとおしメガネ
“バチリア”のメンバーであり、リーダー。普段はおとなしい女の子だが、ダンジョンの中ではとても頼もしい女性となる。当然、怒らせると怖い。噛みつかれるととてもいたい。