幻物語   作:K66提督

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おはこんばんにちわ。
K66提督でございます。
相変わらず不定期な更新ですみません。
某艦隊をこれくしょんするゲームのイベントの攻略が終ったので、
一気に書き上げてきちゃいました!
いやー、艦がロケットランチャーとか頭おかしいんじゃないですかね?
そもそも陸上艦が水上艦をかばうとかこっちの鎮守府の場所がばれてて空襲されるとか…

失礼、話が逸れました。

えー、なに話してましたっけ。
……と、とにもかくにも紅魔館編ラストの『幻物語 拾』!
お楽しみください!

あ、アカンて、旗艦狙って……



幻物語 拾

幻物語 拾

 

 

039

 

「こちらになります。」

 

「あ、地下にあるんですね。」

 

「はい、日光は本を痛めますので。それと召喚の儀式を行う時にはなるべく自然現象は少ない方がいいそうです。」

 

「へぇー、やっぱり貴重な本とかあるんですかね。……ん?召喚……?」

 

「到着です。では私はお嬢様方に食後のお茶をお出ししてきますので、失礼いたしますね。」

 

「はい。あ、忍のワガママとかあんまり聞かなくていいですよ、あんまり調子のると面倒ですから。」

 

「そんな、むしろメイド相手にぐらいワガママを言って下さらないと。私も張り合いがありませんわ。」

 

「そんなものですか?」

 

「そんなものですよ?……ふふっ。」

 

か、かわいい……

メイドで、可愛くて、ご飯も美味しくて、おいおい。最強じゃないか。

こんな女性に好意を持たれる男はさぞかし幸せだろうなぁ。

 

「あなた達、いつまでドアの前でお喋りしてるつもりよ。入るならさっさと入りなさいな。」

 

「パチェ。おはよう。」

 

「パチュリー様。失礼いたしました。それでは暦さん、また。」

 

「あ、はい。ありがとうございました。」

 

咲夜さんは頭を下げると姿を消した。きっと能力を使ったのだろう。

 

「便利な能力だなぁ。」

 

「あら、私はそうは思わないわね。」

 

「え?なんで?」

 

「まぁ、命に限りのある者には過ぎた能力ってことよ。」

 

「あっ、そうか……」

 

たとえ時と止められたとしても使用者である咲夜さんの時間は止まらない。

それが意味するのは……

 

「本人も承知のうえで使っているのだから、あまり口出しするのはよしなさいよ。」

 

「いや、でも……」

 

「いいわね?」

 

「はい……」

 

「よろしい。じゃあ改めて、私の城、大図書館へようこそ。阿良々木暦さん。」

 

「あ、はい。えっと、お招きいただきありがとうございます。」

 

「こあー?ちょっと来てくれるー?」

 

「『こあ』?紅魔館にはまだ住人がいるんですか?」

 

「住人というか、使い魔ね。昨日はシフトが入ってない日だったからいなかったけど。」

 

使い魔ってバイトなのか……

 

「パチュリー様ー?お呼びですかー?」

 

と、沢山の本を抱えた赤髪ロングの背中と頭に小さな羽を生やした女の子がふらふらと飛んで来た。

 

「こあ、アンタはいなかったから知らないと思うけれど、彼は昨日から紅魔館に宿泊しているお客さんよ。名前は、」

 

「阿良々木暦です。よろしくお願いします。」

 

「こ、小悪魔と申します……よろしくお願いいたします……え、まさかとは思いますが、パチュリー様のご友人ですか?」

 

「まさかとは失礼ね。そうだけど、何か問題でもあるのかしら?」

 

「……!そんな、あの引きこもりのパチュリー様に魔法使い以外のご友人ができるだなんて……!」

 

『バサバサッ』っと抱えていた本を落とし、驚愕する小悪魔さん。

確かにあまり外には出なさそうだけどそこまで驚くのか……

 

「『友達なんていらない。精神的な負担が増えるだけだもの』とか言ってたパチュリー様が……!私嬉しいです!」

 

「「そ、そんな事言ってない!!」」

 

「「……え?」」

 

「……なんで貴方まで叫んでいるのよ。」

 

う、うっかり自分の黒歴史だと思って反応してしまった……

 

「い、いや、なんでもない。大丈夫だ、問題ない。」

 

「ははぁ、『類は友を呼ぶ』ってヤツですね!」

 

「「うるさい!!」」

 

静かな図書館に吸血鬼と魔女の叫び声が響く。

 

「なんだ?パチュリーのやつ今日はやけに元気がいいな。ま、私は本を借りに来ただけだから関係ねぇけど、っと!」

 

040

 

回想。

 

『それじゃ、私はここにいるから、好きなように見学していって頂戴。

『え?案内?嫌よ、疲れるもの。

『……何よ、その顔。文句でもあるのかしら。

『どうしても案内が必要ならさっきどっかに飛んで行ったこあにでも頼みなさいな。

『そうそう、無いと思うけど、遭難とかされても困るしこれを渡しておくわ。

『その結晶には転移魔法の術式が刻まれているから、ここへ戻ってくるときはそれに妖力を込めなさい。

『貴方の出力なら十分動くはずよ。

『じゃあいってらっしゃーい。』

 

回想オワリ。

 

「って言われてもなぁ……どうしようか……あ、」

 

「へっへー、ちょっとセキュリティが甘すぎるぜ?パチュリー様ぁーっと、よっしゃ、大漁だぜ」

 

前方に白黒金髪魔女っこを発見。

何やら悪行を働いている模様。

ここは年上(恐らく)として間違いを正してやらねばなるまい。

 

『阿良々木精神回路より運動神経へ通達。正義執行用意。』

『こちら運動神経。正義執行了解。発射シークエンスを開始します。』

『両足神経回路、オールグリーン。』

『両腕神経回路、こちらも問題ありません。』

『前方遮蔽物なし。目標、まだこちらに気づいていません。』

『了解。発射シークエンス完了。発射カウントを開始します。』

『テンカウント。10、』

『9』

『8』

 

「ヒャア がまんできねぇ 0だ!」

 

恒例の茶番を早々に終えて、僕は魔理沙の脇腹に向かってダイブをキメた。

 

「まァァァァァりさァァァァァァァ!!!」

 

「ギヤァァァァァァァアア!?」

 

「全く、ダメじゃないか!盗みを働くのは立派な犯罪行為だぞ!ここは警察官の血をひく僕が責任をもってお前にお仕置きするからな!こら、暴れるな!パンツが脱がせにくi……!?馬鹿な!?ドロワーズだと!?わかってるな、魔理沙!見直したぜ!」

 

「いやぁぁぁぁ!!きゃぁぁぁぁ!!ぎやぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ああもう、その初々しい反応!かわいいなぁ、それにこのぼさぼさに見えて実はフワフワな手触りのこの金髪!忍の髪じゃサラサラでこうはいかないからな!」

 

「やめろぉぉぉ‼私に触れるな変態ぃぃ!!」

 

「ヤダね!ええい、もっと触らせろもっと嗅がせろもっと租借させろぉぉ!!」

 

「うわぁ、やめろ!髪を食うな、やめろって!」

 

「ううむ、まったりとして、でもコクがあり……ん?すこし香ばしい?なぁ魔理沙、昨日ちゃんとお風呂入った?」

 

「んなっっ!?し、死ねぇぇ!!」

 

『召喚・青眼の白龍』

 

「灰塵と化せ、変態!!やれ!ブ●ー・アイズ!!!」

 

「アウト!魔理沙それアウトォ!!」

 

『粉砕☆滅びのバーストストリーム』!!

 

まだだ、僕にはパチュリーからもらった奥の手がある!

 

「て、転移!!」

 

パチュリーにもらった結晶にエネルギー的なナニカを流し込む。

すると辺りが光に包まれ……

 

「あら、もう帰ってきたのね、気になる本は見つかったかしr――!?」

 

「ただいまパチュリー、せっかくで悪いんだけどコレ何とかしてくれ!」

 

「ふはははは!燃やせ!すべてを灰にしてしまえ、ブルー・●イズ!!」

 

「えぇ!?魔理沙!?貴女何やって……というか暦!なぜここに転送してきたのよ!?」

 

「便利な結界とかで何とかしてくださいお願いします!!」

 

「……それもそうね、じゃあそうするわ。『特殊戦闘フィールド』展開。

 

「それじゃ、後は頑張って頂戴。」

 

「え?」

 

041

 

パチュリーに嵌められて、結界に閉じ込められた僕らは愉快な追いかけっこを繰り広げていた。

 

「魔理沙!落ち着け!僕だ!阿良々木暦だ!」

 

「お前だから攻撃してるんだろうが!ちょろちょろ逃げてないで諦めて死ねぇ!!」

 

『粉砕☆滅びのバーストストリーム』!『恋符・マスタースパーク』!

 

「うおおおおおおおおっ!」

 

魔理沙の召喚した『ドラゴン』は大きく、力も強いが、その分動きが単調なため、逃げ回る分にはたやすい。

 

「でもこのままじゃダメだよな!」

 

『怪異譚・障り猫』

 

僕の髪が白く染まり、『ネコミミ』が生える。

……これだけはどうにかならないかなぁ

 

「よろしく、猫『野郎、俺様をあんまり便利屋扱いするにゃよ?俺だってお前を喰っちまおうと思えばいつだってやれるんだぜ?』」

 

同じ体を共有しているからだろうか、しかしコイツにはそんな気が更々無いことがはっきりとわかった。

 

「『まったく、ご主人様には頭が上がらにゃいなにゃあ、お前。』」

 

あぁ、つくづくその通りだ。

 

「『エナジードレイン』。」

 

『グオアアアアァアァ!!』

 

「なっ!?おい、なにしてる!」

 

『アアアアアァアァァ……』

 

「ブ、ブル●アイズゥゥ!!」

 

白い龍と黒い魔法使いの叫び声がこだました。

 

042

 

一旦落ち着いて(ドラゴンを気に入っていたのか、魔理沙はしばらく泣いていた)、結界を出た僕たちを待っていたのは、拘束。

 

「それで?今日はどんな本を盗もうとしていたのかしら?」

 

「盗んだりしないって!借りてくだけだよ!死ぬまで!」

 

「た、助けてくれ、お前様!」

 

拘束といっても僕は忍の抱き着かれているだけだ。

 

魔理沙はパチュリーの魔法でがんじがらめにされているが。

 

「し、忍、どうしたんだよ。」

 

「この姉妹が!!」

 

「私たちは忍に暦と出会った時の話をしてほしいって頼んだだけじゃない。」

 

「『だけ』!?頼んだ『だけ』と言ったか!?この幻想郷では2時間超に亘って追いかけ回すことを『だけ』で済ますのか!?」

 

恐らく追いかけ回しただけでなく、弾幕で撃ち落とそうともしていたのだろう、忍のワンピースの所々が焦げてしまっている。

 

「だいたい分かった。よく頑張ったな忍。」

 

「うあぁ……優しくするなぁ……」

 

相当弱ってるなぁ―。

 

「な、何よ。なんだか私たちが悪いみたいじゃない。」

 

「『みたい』じゃなくて悪いのは貴女たちでしょう、レミィ?」

 

「え?」

 

「嫌だといっているのに無理矢理、しかも弾幕まで、持ち出して。一体いつから私の親友はそんなつまらない事をするようになってしまったのかしら。」

 

「う……」

 

「全く、ちゃんと謝りなさいよ。」

 

「そ、そんな、……わかったわよ。悪かったわ、忍。ごめんなさい。」

 

「ふん……」

 

「あ、あう、ごめんなさ、……グスッ、ごめんなっ、」

 

「あー、レミィ?大丈夫だから、コイツはそんなに根に持つような奴じゃ……奴じゃ……?」

 

あれ、けっこうねちっこい奴だった気が

 

「そ、それより!ありがとうパチュリー、パチュリーがくれた転移結晶がなかったら今頃消し炭になってる所だったよ。」

 

「そんな事を予防するために渡したわけじゃないんだけどね。まぁ、こちらからもお礼を言わせてもらうわ。お気に入りの本が盗まれずに済んだし。そうだ、あなたココで働きなさいよ、有効な魔理沙対策になりそうだわ」

 

「じょ、冗談じゃねえぜ!それに盗むとか人聞きの悪いことを言うなよ!図書館に人が本を借りにくるのは当たり前だろ!?」

 

「そうかもね。もしそれが私に許可をとった人で、尚且つキチンと返してくれる人なら、喜んで貸し出してあげるわ。」

 

「う、だ、だからいつも言ってるだろ!?ちゃんと返すって!死ぬまで借りるだけだってば!」

 

「それは『借りる』ではないだろ……」

 

ジャイアンかよ。

いや、どれだけ遅いかは別として、気が向いた時に返すジャイアンの方がまだましなのだろう。

遺品整理で貸していた本が返ってくるなんてたまったもんじゃない。

 

「ところでお気に入りの本ってどんな本なんだ?世界触手全集とか?」

 

「なんでよ。別に外の世界の普通の本なんだけどね、外界の妖怪変化の事がとても分かりやすく書いてある物語なの。……そういえばこの本も『怪異』という総称を使ってたわね。あなた達の世界ではみんなそうなのかしら?」

 

「いや、僕らの世界ではまず怪異の存在を認識してる人が極少数なんだけど……なんて名前の本?」

 

「『異形の羽』という人が書いた、『翼ノ旅』という本よ。最近になって幻想入りしたみたいなんだけど、とても興味深いわ。」

 

へぇ、『異形の羽』さんの『翼ノ旅』ねぇ……、ん?翼?

 

「興味深いというかパチュリー様その方の大ファンですよね?」

 

「そ、そんな事ないわよ!ただ目の付け所が他とは違うなと思ったから、あくまで資料として!」

 

翼……旅……

 

「資料を読書用、ディスプレイ用、保存用に分けて3冊、それもシリーズ全巻揃える必要が?」

 

「う、あ、こああなたちょっと黙ってなさい!」

 

「なんだと!?3冊もあるなら1冊ぐらいくれよ!」

 

うーん、なんだか心あたりが……

 

「てかそれ羽川の本じゃん。」

 

「ダメよ!なんなら外出時用にもう1冊欲しいくらい……なんですって?」

 

「『羽川 翼』。その本の作者で、僕の同級生だよ。」

 

「ドウ、キューセェ?暦、何よそれ。」

 

いつの間にかレミィが復活していた。吸血鬼は精神面での回復も早いのだろうか。

 

「あぁー、えーっと同級生ってのは、えーっと」

 

「寺子屋で同じ時間で共に勉強した者同士の事ですわ、お嬢様。それとお紅茶が入りました。忍様も、ドーナツをご用意しておりますわ。」

 

「ドーナツ!?メイドーナツか!」

 

「失礼ながら忍様、『瀟洒な』メイドーナツですわ。」

 

「ねぇねぇ咲夜!私のぶんは!?」

 

「妹様とお嬢様にはプリンをご用意致しました。」

 

「「プリン!?」」

 

凄い……ロリ吸血鬼3人の機嫌をいっぺんに……!?

ところで『カリスマ』とやらはどこにいったんだレミィ。

 

「えっと……つまり『異形の羽』の本名は『羽川 翼』といって、あなたの学友だったということ?」

 

「Exactly(そのとおりでございます)」

 

「……ふっ、」

 

「鼻で笑われた!心外だ!」

 

「つまらないジョークはやめてもらいたいわね。あなたはユーモアのある面白い人だと思っていたけど、案外つまらないことも言うのね。」

 

「ジョークじゃないって!ほら、登場人物の中に『アンテナ君』っているだろ!?それが僕だって!」

 

「『アンテナ君』って出てくるたびに死にかけてて、そんなに強くもないくせに自分からトラブルに飛び込んで行くあの『アンテナ君』?」

 

「う、うん……」

 

羽川様、僕のことどんなふうに書いたんですか……

 

「た、確かに、昨日暦が話してくれた『物語』と『翼ノ旅』シリーズは似通ったところがたくさんあるけれどまさかそんな、いや、でも……えぇっ??」

 

そんなに信憑性ないかなぁ?

 

「……ホント?」

 

「ホント。」

 

「マジ?」

 

「マジ。大マジ。」

 

「…………」

 

沈黙。

 

「えー、コホン。おめでとう、阿良々木暦さん。たった今、あなたはこの大図書館の職員に内定したわ。任期は寿命が尽きるまでよ。」

 

「「はぁ!?」」

 

驚愕の声を上げたのは僕と魔理沙だ。

 

「あら、いいじゃない。つまり暦と忍は『私の』紅魔館のメンバーの一員としてずっと暮らしていくのね?私は大歓迎よ?」

 

「ホントに!?お兄ちゃん私たちと家族になるの!?やったぁ!!」

 

「ふざけるな、それじゃと儂が貴様の手下みたいになるじゃろうが。おいお前様よ、儂は絶対に許さんぞ」

 

「そうだそうだ!コイツがずっとココにいたらもう私が本を盗りにこれないじゃないか!」

 

とうとう自分で『盗る』と言ったな

 

「ええ、もちろんそれも目的の一つよ」

 

「なっ、おい暦!やめろよ!断れって!」

 

「そうじゃお前様!儂をダメリアの下っ端にするつもりか!」

 

「だからそのダメリアっていうのやめなさいよ!」

 

「ダメリアお姉様……(プッ」

 

「フラン!?」

 

「う~ん、宿なしの身としてずっとここにいられるのは願ってもない申し出なんだよなぁ……」

 

「なら……」

 

「残念だけどその話、今日は無かったことにしてもらうわ。」

 

「……咲夜?これはどういう事かしら?」

 

レミィの雰囲気が怪異の王たるそれに変わる。

 

「申し訳ございません、美鈴が突破されたようですね。」

 

「へぇ、突破……つまり今日は客人ではなく侵入者ということね、霊夢?」

 

「……すぐ帰るからその殺気をどうにかしなさい。」

 

「……そうね、まず何しにきたのかを聞こうかしら」

 

「私を助けに来てくれたのか!?さすが親友だぜ!」

 

「あら魔理沙、いたのね。」

 

「ええ!?」

 

「質問に答えなさい、霊夢。返答によっては強制的に排除させてもらう。」

 

「……阿良々木暦、忍野忍。両二名博麗神社にきなさい。これは命令よ。」

 

「残念だけど、今暦たちは紅魔館の客人として扱っているわ。理由もなく連れて行こうというのならそれ相応の対処をさせてもらうわよ。」

 

「あぁ、もう!面倒ね!異変よ異変!あんた達みたいな高位の妖怪が毎晩毎晩騒いでるせいでここ周辺の妖精達が怯えて姿を隠してんの!まぁ、いつもうっとうしい妖精がいなくなるだけなら静かになるから丁度いいんだけど、そのせいで自然現象にも大きな影響がでてるの。あんた達は家の中で引きこもってるだけだから知らないでしょうけど外はかなりひどいことになっているのよ。湖は干上がっちゃってるし風も草木もない。紅魔館を中心に辺りは荒野になってしまってるわ。」

 

「そ、そんなことに……」

 

「とにかく!事が落ち着いて妖精達が顔を出すようになるまでは二人とも神社にいてもらうから。」

 

神社なら結界もあるし、妖力もある程度抑えられるわ。と霊夢。

 

「それで?ご理解頂けたかしら?」

 

「あぁ、まさか僕たちのせいでそんなことになってたなんて……神社に行くことで解決するなら、協力させてもらう。いいかな、レミィ。」

 

「あなたがそれでいいのなら、私は引き止めたりしないわよ?まぁ強いて言えばあなた達二人の出会いの物語を聞きたかったかしらね?」

 

「じゃあ、落ち着いたらまた話にくるよ。忍もそれでいいか?」

 

「何がじゃ」

 

「何がって……まさか今の話何も聞いてなかったとかないよな……?」

 

「ドーナツ食べてたから」

 

「聞いてなかったんだな!?」

 

「冗談じゃて、儂はお前様の行く道を影に沿ってついていくだけじゃ。」

 

「そうか。それじゃあしばらくお世話になるよ、霊夢。」

 

「おいレミリア、世話になった。言いたくはないが礼を言う。」

 

忍がお礼を……やはり同胞として、尽くす礼はあるということなのだろうか。

 

「本当に素直じゃないわね、昔から。」

 

「ふん。」

 

「レミィ。咲夜さん。お世話になりました。短い間だったけど凄く楽しかったです。」

 

「ええ、次に会えるのを楽しみにしているわ。」

 

「お待ちしております。」

 

「ふあぁ、もう眠いし、出発するわよ。」

 

「あ、はい。」

 

「私も行く!!」

 

「「「……え?」」」

 

「ちょっとフラン!?何を言って……」

 

「だってお姉様もお兄ちゃんもお外に出ても大丈夫って言ったもん!だから私も行く!」

 

「え?……フラン?……なのか?殺気も狂気も全く感じなかったから一瞬誰かと思ったぜ。」

 

「……確かに、殺気どころか妖力すらほとんど感じられない……あんた達、一体何したのよ。」

 

「僕達は何もやってないさ。フランが自分で望んだ結果だよ」

 

みんなと仲良く笑いたい、遊びたい。僕達はそれをちょっと手助けしただけだ。

 

「ねぇ、いいでしょ?いいよねお姉様?」

 

「え、えぇ~そんなこと言われても……」

 

レミィが霊夢に『HELP』の視線をチラチラと送る。

 

「……はぁ、別にいいわよ。これ以上鬼が一人や二人増えたってそんなに変わらないわ。断って勝手に外で歩かれてもたまったもんじゃないし。」

 

「本当!?じゃあ私m」

 

「ダメです。」

 

「な、なんでよ咲夜!」

 

「お嬢さまは紅魔館の当主ですから、長期の留守はご法度ですわ。」

 

「そ、そんなぁぁぁ!!!」

 

「あ、あはは……」

 

こうして、僕と忍のパーティーにフランが加わった。

 

「なんだかパチュリー様途中から空気ですね。」

 

「そんなこと気にしたら負けよ。それとあなたも人の事言えないわよ。こあ。」




いかがでしたでしょうか。
今回初めて後書きというものを書かせてもらいました。

まず、
パチュリー、小悪魔ファンの方がいらっしゃったらすみません。

次に、えーっと……

『おひねり(コメント)』下さい!(直球)

毎回一つの投稿につき一つぐらいのペースでいただいているんですが、
控えめにいってもっと!もっと欲しい!
今ここを見てくださっているそこの貴方!
さぁ、恥ずかしがらずに、『コメントする』をクリックしましょう。
たとえいくつコメントが来ようと一つ一つ返信させて頂きます。

新米が失踪なんてことしないよう、なにとぞ!
よろしくお願いいたします。

では。  (罪)ノシ
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