ISでアーマードライダーになるんだ   作:Professor灰猫

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綺麗な束さんさ……


E.L.S-02 初陣 〜檸檬の公爵〜

俺は左手に握られているソニックアローを握りしめ、ビャッコインベスを横薙ぎで切り裂く。ビャッコインベスの胸からは火花が飛び散っていく。さらに隙が出来たので、右足で蹴りを1発入れた。

 

 

「グァウウウ……ウガァアア!」

「ひっ……!?」

「……!させるか!」

 

 

ビャッコインベスが俺を飛び越え、この少女達に襲いかかろうとする。俺は即座に弓を引き、矢を放つ。それが頭上のビャッコインベスに見事に命中し、俺等の横に転がっていった。

 

 

「……つまらん」

 

 

『ロックオン!』

 

 

俺はレモンエナジーロックシードをソニックアローのドライブベイに施錠する。そして弓を引いた……。

 

 

「……はぁあ!」

 

 

『レモンエナジー!』

 

 

「グルゥゥゥ……グゥァァァ!」

 

 

ソニックアローから俺は必殺の射撃を放つ。それはビャッコインベスの頭に命中し、唸り声をあげながら爆散した。

 

 

「……終わったか」

 

 

俺はレモンエナジーロックシードを取り外し、変身を解除した……初陣にしてはいい出来だったのではないだろうか。

 

さて……あとは俺の知り合いらしき奴らにどう声を掛けようか……?まぁ……心配してやってる的な感じでいいか……?

 

 

「おい……大丈夫……」

「りょーくんのばかばか!束さんりょーくんが危ない目に合うかと思ったんだからね!」

「……こいつをどうにかしろ」

「すまん……私にも無理だ」

 

 

……泣いて抱きついて気やがった。そんなに俺は心配されるようなヤワじゃないぞ。

 

 

「……取り敢えずこの森から出るぞ」

「うっ……うっ……」

 

 

子供かこいつは……。まぁ早くクラックから出ないとな……こいつらを連れて……。

 

それに事情を説明しないといけないわけだ……はぁ……。1日目から疲れる。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「設定してもらうよ、りょーくん!あの森とか怪物とかISみたいなのとか!」

「はいはい……」

 

 

私とちーちゃんはあのとんでもない体験の後……りょーくんの家に来ていた。

 

もちろん事情を説明してもらう為だ。あの変な森の事……怪物の事。そして……りょーくんがなったあのアーマードライダーとやらの事。

 

 

「あー……えっと、束」

「ひゃわぃ!?」

「これから言う事は全て本当の事だ。あと取り敢えず信じて」

「あっ、当たり前じゃないか!信じるに決まってる!」

 

 

いっ……いきなり名前かい!?何を考えてるんだりょーくんは!?いつもなら篠ノ之って呼ぶ筈なのに……。変な声出ちゃったじゃないか!

 

 

「あと……ちーちゃんもな」

「……え?あ、そうか。うん」

 

 

ちーちゃんの事りょーくんはちーちゃんって呼ばないよ!?織斑って呼ぶ筈だよ!何!?ちーちゃん何か凄い不思議な顔しちゃってるよ!今日のりょーくんおかしいよ!?

 

 

「……まずはあの森の事だな。あの森は一般的にヘルヘイムの森の呼ばれている。あのジッパー状の扉はクラックと呼ばれ、あのヘルヘイムの森とこちらの世界を繋げている。」

「じゃあ……やっぱりあの世界は異世界なのかい?」

「まぁ……そういうものなのだろうな。俺もよく覚えてないが……あと分かるのは……あの実を見ると食べたくならなかったか」

「そういや束が食おうとしてたな……」

「あれは絶対食うな。さもなくばあの怪物になってしまうからな」

「えっ……じゃあ……あの怪物って!」

「元はといえば何らかの生物だろうな。実を食べてあんな風になってしまった……それを俺が殺した」

 

 

私とちーちゃんは絶句した。まさかりょーくんがそんな重いものを背負っているとは思わなかったからだ……。

 

 

「……だが俺はあの理由のない悪意から、この世界を救わなければならない。ならば俺が罪を背負ってでも、未来を切り開かなければならない」

 

 

重かった……りょーくんが放ったその言葉は重かった……重過ぎだ……だけど……!

 

 

「じゃあ……何で束さん達には何も言わなかったの!りょーくんが1人でそんな事するなら束さんは許さないよ!」

「……何故そこまで言う」

「だって……束さんとちーちゃんとりょーくんは……ずっと昔からの幼馴染みでしょ!」

「だからこそ貴様らを巻き込みたくない」

「だがな……凌太朗。友の重みは自分の重み。そしてその重みを背負えるこそ真の友だろう?」

 

 

そう……私達はりょーくんの事が心配でたまらない……。なら……!そのりょーくんの重みを背負うのは……幼馴染みとして……いや、私として当たり前の事だ!

 

 

「そうか……すまなかったな。相談しなくて」

「ううん……いいんだよ!これからずっと一緒に歩いて行こう!ちーちゃんも!」

「あぁ……もちろんだ!」

 

 

うんうん!そうだよ!これが束さんとちーちゃんとりょーくん!昔からの幼馴染みさ!

 

 

「……じゃあ話に戻るぞ」

「あ、うん。じゃあその……ドライバー?と錠前はなんだい?」

「あぁ……じゃあこれから説明する」

 

 

するとりょーくんは、クリアパーツとはまた違った錠前のを手に取る。そこにはリンゴとメロンの形があった。

 

 

「これはロックシードと言って、南京錠型のツールと言った所だろうか……。そしてこれはあのヘルヘイムの実がドライバーによって変化した物だ」

「ツール……と言うとこれも機械なのかい?」

「あぁ。主にこれを使うとさっきのような化物が出てきたり、俺のように鎧が出てきたりする」

「それが出回ると危なくないか……?」

「多分流通はしていないだろうが……何が起こるか分からないからな。もしかしたら……」

 

 

あんな怪物が出てくる……とんでもない物を人は作ったものだな……。いやISを作った私も同じか。

 

 

「ん?これもドライバーなの?」

「束!よせ……!」

 

 

私が黒い小刀のついたドライバーを手に取った後、それを腰につけた。もちろんの事ベルトは自動的に巻かれて……なんか脇の黒い所に赤い騎士の絵が浮かび上がってきたんだけど。

 

 

「それは……最初につけた奴にしか使えんのだぞ……!」

「えぇー!?そうなの!?」

「貴重な戦極ドライバーが……」

 

 

この戦極ドライバーというものはもう私にしか使えんらしい。……ん?

 

 

「……んじゃ既成事実を作って束さんも戦いに参加しちゃうんだね」

「物騒な事言うな……ってちーちゃん、その腰につけたものはなんなのかなぁ……?」

「……いや私も好奇し……既成事実を作っただけだ」

「だからそんな物騒な事言うんじゃないぃぃぃ!戦極ドライバーが2本とも……」

 

 

何気にちーちゃんもつけちゃったんだけど……戦極ドライバー……。そして白い鎧武者のような絵が浮かび上がっている。

 

 

「まぁ……束さん達もそれ相応の働きするからさ!元気だして!」

「そうだ……別に悔やむ事じゃない。それどころか協力者が増えたんだぞ?ありがたく思え」

「……あぁ」

 

 

りょーくんは渋々頷くけど……私達も何かしないとだめだしね。

 

 

「……多分これの使い方ってロックシードをこの窪みにはめて、この小刀を倒すんだよね?」

「そうだ……」

 

 

今は変身はよしとこう……これは戦いの場でだけ……。あ……もう日が暮れてる……。

 

 

「きょ、今日は帰るねりょーくん!また明日来るから!」

「私も一応明日ここに来よう。またな」

「……じゃあな」

「あ……あと今日はありがとうね、助けてくれて。束さん感謝してるよ」

「気にするな……」

 

 

私はりょーくんに微笑んでお礼を言う。ちょっと恥ずかしかったけど……。

 

そして私とちーちゃんは急いで靴を履いて、家に帰っていった。あ、戦極ドライバーとこのリンゴ……?のロックシードを持ってね。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「げ……あいつらロックシード持って帰った……?幼馴染みというものは厄介だな……」

「やっほー!どうだい調子は……痛いにゃ!何で殴るにゃ!」

「ぶん殴りたいからに決まってんだろ」

 

 

俺は突然出てきた猫神をぶん殴った。だってムカつくだろ。

 

 

「うぅー!これ私に来ただけなのに!」

「……ローズアタッカーか」

「そそ!んじゃ頑張ってね」

「またか」

 

 

またすぐ消えやがった……何考えてんだか。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「帰ったぞ。一夏」

「千冬姉ぇ!俺……」

「どうした……?」

 

 

私が玄関に立つと……弟の一夏が急いで走ってくる。

 

 

「俺……変身しちゃったよ!」

「……?そうか……?よかったな」

 

 

よく分かんなかったが……適当に済ませといた。何が言いたかったのだろうか……?

 

 

「さて……これからどうすればいいものか……」

 

 

私は布団に寝転がると、メロンのロックシードと戦極ドライバーを見つめていた。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

『Hello!沢芽アイランドの皆!今日はビックニュースだ!』

 

 

『何とあのチームネオバロンのISをぉ!倒しちまったヤツが現れたぁ!』

 

 

『この謎のライダーを俺は……アーマードライダー鎧武と呼ぶぜぇ!』

 

 

その画面には……戦極ドライバーを使って、青い鎧武者に変身する織斑一夏の姿が映し出されていた。




んー……束さんとかこんなんでいいのだろうか……?ちなみにあのアリス服とうさぎ耳はつけてないよ。

あとちょっと鎧武寄りっぽいのでサクサク進めていきます。

まぁ……変身するライダーとかは、鎧武を見てる人なら分かる筈……。
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