夏とはいえやっぱりこの時間帯は少し肌寒いな、そんなことを考えながら朝の六時頃、俺とジェントルは会議に使う予定の教会の中にいた。
俺はそばにあった適当な椅子に腰掛けながら言った。
「なあ、一つ聞いていいか?」
「エエ、構イマセンヨ」
見た目はどうみても日本人なのに、この自称外国人は相変わらずの胡散臭いカタコトの日本語で返事をした。
「まず俺は正体がばれたサイダーのフォローをするためにここに来たんだよな」
「ざっつらいと」
どや顔でそう答えた。てか外国人って言い張ってるくせになんで英語もカタコトなんだよ……。
「肝心のサイダーはなんで来てないんだ」
とりあえず一番の疑問を口にしてみる。
「バックレマシタ」
Oh! very simple!あまりにもサイダーらしい答えに俺は思わずこめかみを押さえた。
「じゃあ他のメンバーは?」
仮にも相手は攻略組だ、もう少しぐらい仲間がいてもいいはずだ。というかいたほうが楽だ。そんな期待を込めて訪てみた。
「残リノめんばーニハ攻略会議ニ出テモライマス。表向キニハ我々ハ攻略組ノぎるどナノデ」
俺の希望はあっさりと打ち砕かれた。いや、まあわかってたけど、それでも若干のがっかり感は否めない。
「ソレデハ段取リノ確認ヲシマス」
ジェントルの話を整理すると、俺はターゲットと落ち合い一旦交渉を持ちかけてみる。それが決裂した場合ターゲットを始末することになる。できればそうならないことを祈るばかりである。
その間ジェントルは教会に誰も近づかないか見張っておき、俺がミッションを達成するのを待つ。というものらしい。
「交渉ノサイ顔ヲ隠スタメコレヲオ使イ下サイ」
なるほどもしも交渉が上手くいったときは素顔をさらさないほうが後々便利だからな。俺はそれをありがたく受け取りそれがどんなものかを確認した。
「って、ふざけんなぁぁぁっっ!!!」
俺はそれを床に投げつけた。
「何ヲスルンデスカッ!物ヲ粗末ニ扱ウノハヨクナイコトデス」
「うるせぇ!普通顔を隠すっていったら覆面とか仮面が相場だろうが!なんでプ○キュアのお面なんだよっ!てかこんなもんどこで見つけたっ!」
ジェントルはしれっとした顔で「オ祭リノくえすとノ報酬デスヨ」と答えた。
マジかよこんなくさったアイテム(全国のプリ○ュアファンの皆さんすいません)が報酬のクエストとかあんのかよ……。
「はあ、他にはないのか?」
「後ハ野○村オ面ナドガゴザイマスガ?」
「……やっぱこれでいいわ」
さすがにこのご時世に野々○の顔でいくわけにはいかない。だってどんな真面目なこと言ってもギャグシーンにしか見えねえもん。
「ソレデハ後三十分程デヤッテクルノデソロソロ配置ニツキマショウ」
ジェントルに促され俺はその場軽く準備運動をしつつターゲットを待つ。俺が今から人を殺すことになるかも知れないのだ。そうはならないようにと祈りながらただひたすら待つことしかできなかった。
次回から先頭描写もいれていきたいと思います。