お久しぶりです。
今回は僕が一番最初に製作した作品をリメイクしたもの、アナザーワールドという作品を書いていきます。
非常にシンプルで王道な作品にしていきたいです。
プロローグ
なあ、知ってるか?
地球とはまた別にこの世には
そこは天国よりも理想的で、地獄よりも残酷なんだ。
ん?証拠??
ある訳ないだろうそんなもの。
……実際に死んでその目で確かめてみるしかねえって事だな。
ただ──
☆ ☆ ☆
辛い。
17歳にもなって親との喧嘩がここまで辛いとは思わなかったぞ。
しかも家から飛び出しちまったというベタな展開付きだ。
理由は他愛ないものである、家の跡取りをしたくないと言う俺の意見に母が猛反対、浴びせられる罵声に疎ましさを感じた俺は家を飛び出し隣街の海岸へこうして前方の水平線を見ながら黄昏ている。
俺の家はヴァルキリー家という。名の通り戦で名を残した強者先祖が数え切れない程居る。
その戦法は剣一本という原始的な物だ、銃社会である現代に通用するとは思えない。
そしてこの先開かれると予想されている第三次世界大戦。指揮官としての第一候補として挙げられた俺。
……俺に一体どうしろと言うんだ?もう通用しない銃に対して果敢に挑戦する男を指揮官にしろと?馬鹿らしい。そんなくだらん誇りなんていつでも俺は捨てられる。
跡取りは……姉は病気で外にすらまともに出られねえ。だから妹、レナに任せてくれた方がよっぽど良いだろう。
あいつなら素直で成績も良い、俺なんかよりよっぽど使える人材だ。
それに比べて俺はどうだ?趣味は古臭い、高難度ゲームをクリアしては仲間に報告する日々、部下の士気が悪くなるっての。
「冷えてきたし、もう帰るかな」
家出すら馬鹿らしくなる程の肌寒いこの時期、隣街から家は遠くはない。
さっさと帰ってゲームでもしよう。
今マイブームのゲームのタイトルはアナザーワールド=オンライン。
かなり昔の小説がゲーム版になったものだ、しかし異常な難易度と割と残酷な描写のせいでイマイチ人気が無く、時代と共に話題にすら出なくなった。
しかしストーリーはなかなかだ。当時には珍しい、死んだ主人公が異世界へ行き元の世界に帰る為奮闘するというざっと説明するならこんな感じだ。
「やばい、ゲームの事考えるから実際にやりたくなってきた」
そう言い俺は立ち上がった。
「えっ」
立ち上が……?
まずいと判断した時にはもう遅い。
海岸の先端部付近に、俺が居たその場所は雪崩の様な音を立て崩れさて行く。
(この高さ…… ちっ。もう助からねえな)
高さとしては対したは事無いが落下先はゴツい岩場と広がる海。そこに直撃するまではえらく長く感じた。
(これは。走馬灯というやつか)
本当にあるのかよ。こういうの。
チクショウ、まだ死にたくない。この体、止まってくれよ。どうせ死ぬならもっと親の言う事を聞くべきだったのか。もっと妹に優しくすべきだったのか。もっと、もっと
こうして俺は絶命した。
──筈だった。
本文に主人公の名前が無いのでここに書きます。
ルノー・アルスマグナ・ヴァルキリー
西洋の家の少年ですね。