黒森峰副隊長代行 逸見エリカ   作:秀吉組

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第3話

晴れ晴れとした青空の下。 私達は今日、戦車道を指南してくれる教官の到着を待っていた

 

 

「教官遅~い。 焦らすなんて大人のテクニックだよね」

 

 

隣で教官が来るのを今か今かと待っている沙織さん。それとは反対に私の気持ちは沈んでいた。自分で決断したとは言えまた戦車道をやることになるなんて……

 

 

ちゃんと出来るのかな、私。 戦車道が嫌で黒森峰の皆になにも言わずに逃げ出してきたのに……。 お姉ちゃんやエリカさん、小梅さんにチームの皆が今の私をみたら怒るよね……

 

 

そんな事を考えていると上から大きい騒音が聞こえ上を見上げると一機の輸送機がハッチを開き一両の戦車がパラシュートを開いて降下した

 

 

見事に着地したが近くに駐車していた赤いスポーツカーにぶつかり、しかもとどめとばかりに踏みつけ下敷きにして前進して私達の近くで停止した。 よく見るとその戦車は陸上自衛隊の10式戦車だった

 

 

「こんにちわ~」

 

 

10式から出てきたのは綺麗な女の人だった

 

 

「特別講師の戦車教導隊、蝶野亜美一等陸尉だ」

 

 

「よろしくね~」

 

 

「騙された……」

 

 

生徒会長からカッコイイ教官がくると聞かされていた沙織さんは頬を膨らませて不機嫌になっていた。 そんな沙織さんを見てあははと苦笑いしていると蝶野さんと目があってしまう

 

 

向こうは私を見て「あっ!?」と驚いた表情になっていた。 ど、どうしよう。あの反応、絶対私が西住流の関係者だって知ってる反応だよね。もし皆の前で私が西住流の人間だって言われたら私……

 

 

「……。(ニコッ)」

 

 

「えっ?」

 

 

「戦車道が初めての人が多いと聞いてますが一緒に頑張りましょう!!」

 

 

てっきり皆の前で西住流の事言われると思ったんだけど、気のせいだったのかな……

 

 

「あ、そうそう。 生徒会の子達には言ってなかったけどサプライズゲストを呼んであるわ!!」

 

 

「え? サプライズゲスト!? どういう事ですか」

 

 

「すぐに分かるわ。 あ、来たわね」

 

 

するとまた一機の輸送機が近づき、さっきと同じように一両の戦車が降下した。 だがさっきとは違い降下したその戦車は私が見覚えのあるものだった

 

 

「あれは黒森峰のティーガーⅡです!! どうしてここに?」

 

 

優花里さんの言うとおりあれは黒森峰のティーガーⅡだった。着地したティーガーⅡがゆっくりとこちらに近づく度に心臓が高鳴っていた。 ど、どうしよう。 黒森峰のチームの人に見られたら、私は……

 

 

そんな事を考えているといきなりティーガーⅡのハッチが開き、黒い大きな物体が上がってきた

 

 

「ガッデーム!!」

 

 

ティーガーⅡの上に乗ったまるでヒール役のプロレスラーみたいな人が乗っていた

 

 

「ちょ、蝶野教官!? あの人は一体なんなんですか!?」

 

 

この光景にたまらず生徒会の河嶋先輩が蝶野さんを問い詰めていた

 

 

「本名は教えられないけどあの人こそ我が日本戦車道連盟強化委員の大使に当たる方よ」

 

 

その言葉にその場にいた皆がええー!?みたいな顔でその大使さんを見ていた

 

 

ハッ!!と大きな声でティーガーの上からジャンプすると私達の前でスタッと着地した

 

 

「お前たちが蝶野が言っていた戦車道を復活させる生徒か!!」

 

 

「は、はぃぃぃ!?(泣)」

 

 

運悪く一番近くにいたために余りの顔の怖さと大きな声で涙目になる河嶋先輩……

 

 

「俺は日本戦車道強化委員の大使を勤める、そうだな……。 パンツァーおじさんとでも呼んでくれ」

 

 

パンツァーおじさん……。 無理です、顔と全然会ってませんと全員が言いたかったがそんな度胸もなくそう呼ぶことになった

 

 

「今日はお前たちに指南をつける予定だったがこれから練習試合を行う!!」

 

 

「ええ!? 戦車について何も教えてもらってないのに無理ですよ!!」

 

 

「大丈夫よ!何事も実践実践♪ 戦車なんてバァーと動かしてダァー操作してドンと撃てばいいんだから」

 

 

「それとこのティーガーも参加する。 車長はコイツだ」

 

 

パンツァーおじさんが指差したのはマスクをした怪しい人物だった




やっちまった(;・ω・)けど後悔はしない。……怒られないよね?(;´Д`)
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