「散らかってるけど、どうぞ~」
「「お邪魔します~」」
あんこうチームは放課後の練習を終えた後、皆で休憩しようとみほの部屋に招かれていた
「みぽりんの部屋はいつ来ても綺麗にしてるよね、って麻子!! 勝手にベッドの上で寝ないの!!」
「みほさんらしい可愛らしい部屋ですね」
「そ、そんなことないよ~」
部屋の主の性格が部屋の中に現れていた
「そんなことないでありますよ西住殿。 ってあれ?」
「どうかした? 優花里さん」
「いえ。このボコられクマ、いつもベッドのところに置いてあるなと思いまして」
そのボコられクマはちょうど枕の隣に置かれていた
「……うん。この子は友達からもらったプレゼントだから」
手に取ったボコを見ながらみほはあの時の事を思い出していた
『ボコ』
「えっ!? ウチに行ってみたい!?」
友達の一言に私は驚いていた。 お昼休みに友達と三人で教室でお昼を取っている中、そう言われたのだ
「え、ええ。 そりゃ西住流の家がどんな家なのか気になるじゃない。 ね、ねえ? 小梅?」
「そ、そうですよ。 戦車道をやってる者としてはやはり気になりますから!! あ、あはは…」
私の家の西住流は厳格な所で知られているので皆は家に行くことに萎縮または恐れ多いと近づかなかった
そんなのがあって友達が来るなんて考えは想像すらしていなかった
「……それともご迷惑ですか?」
「もし私達が行ってアンタに迷惑かけるようならやめるけど」
「ううん!! そんなことない!!」
あまりの事に私は立ち上がり思わず普段は出ないような大きな声でそう言ってしまった。 周りは何事かとこちらを見ていた
「ご、ごめんなさい。 ……なんでもないです(小声)」
でもそう言わずにはいられなかった。 友達が家に来るなんて久しぶりのことだったから
「それじゃあ今度の日曜日に伺うということで大丈夫ですか?」
「うん! 楽しみにしてるね」
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「菊代さん!!」
「お、おかえりなさいませ…。 どうなさいましたか? みほお嬢様」
私はその日の練習を済ませると真っ先に家に帰り、玄関先で掃除をしていた菊代さんを見つけると事情を説明した
「そういう訳で今度の日曜日に友達が遊びに来るんだけど、……いいかな?」
「まあ!! それはご馳走を用意しないといけませんね!!」
「い、いいよ!? 普通、普通でいいから!?」
私が家に友達を呼ぶことが久しぶりだったこともあり、盛り上がる菊代さんを落ち着かせると同時に気づいた事があった
そうか、みんなと離れ離れになってもうそんなに時間が経ってたんだな……。 一人でいる時間が多くなってあの頃がとても遠い日の出来事に感じてしまう
「……瞳ちゃん、千紘ちゃん、エミちゃん」
みほの脳裏にかつて自分を励まし、支えてくれた三人の友人達の姿があった
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雲ひとつ無い晴天。そんな天気の下で二人の少女がとある建物の前で経ち尽していた
「ここ、よね?」
「え、ええ。 ここだと思います」
何度も携帯アプリのマップで確かめる。 そして現実がここだと突きつけた
「まさか、ここまで大きい屋敷だったとはね……」
「ですね……」
西住の表札を前に二人ははあ~と口を大きくしながら周りを見渡していた。 だが一向にチャイムを押そうとはしなかった
それは何故かと言うと……
「「(みほ(さん)の実家ということは師範もここに居るということ)」」
そう、あの怖い怖い師範もここに住んでいるのだ。もし家の中で遭遇したらどうしようとビビッて押せないのである
「え、えーと、みほさんに連絡を取って出てきて貰いましょうか?」
「そ、そうね。 小梅、電話お願い」
「え? 私、みほさんの携帯の番号知らないんですよ。エリカさんお願いし……」
「………」
「ま、まさか……」
黙って頷くエリカ。 二人の間にしばし沈黙が流れる……
「な、なんでみほさんの携帯の番号知らないんですか!?」
「そ、そんな事言ったって仕方ないでしょ!? 大抵学校でいつも会って連絡取れてたんだからうっかりしてたのよ!!っというかアンタはなんで知らないのよ!?」
「そんなのエリカさんと同じに決まってるじゃないですか!?」
あーだ、こーだと二人が言い争いしている間も時間が経っていることに不毛だと感じた二人は勇気をだしてチャイムを押すことにしたのだが……
「虎穴に入らずんば虎子を得ず!! 西住流に逃げるという道はないわ!!」
など言っているが指をプルプルと震わせながらチャイムにそろ~と近づけるエリカに
「……エリカさん、言動が一致してません」
小梅は突っ込まずにはいられなかった
エリカの指があと数センチでインターフォンに届く、まさにそんな時だった
「……二人してうちの玄関先で一体何をしているんだ?」
自分達の隊長が凄く不思議そうにこちらを見ていたことに気が付いたのは
ちょっとコミック版の設定を入れてみたんですがどうでしょうか? あとこの話のエリカや小梅のほうなども大丈夫でしょうか?(汗) 感想お待ちしてます(切望)