よろしくお願いします
俺はC国に拘束されている。巷では大量殺人者だの、死の商人などと言われているが、そんなのは戯言だ。C国の国王とは話はついてる。俺の周りにいる警備兵はすべて国王による買収が済んでおり、俺が脱走しても「異常なし」っと報告する。
「レイン様」
「ん?どうした?」
「管理局の執務官が面会したいと」
「名前は?」
「フェイト・テスタロッサと、名乗っています」
「了解。じゃあ10分後に面会すると伝えて」
「承知しました」
10分後
俺は警備兵に連れられて、面会室に到着した。そこにいたのはフェイト・テスタロッサ。
「初めましてになるのかな?」
「そうだな。君のお母さんとは何度か話をしたことはあるね。あと、アリサ・バニングスとはお会いしたことはあるね」
「ぬけぬけと、よく言う!!」
「うるさいぞ?そんな大声出さなくても聞こえる」
「この!!」
そんなやり取りの最中、フェイトの端末がなった。
「どうぞ。お取りください」
「言われなくても!」
面会室より出ていくフェイト。この世界では現在復興作業中であり、先の戦争で各所にあった通信施設等が破壊され、通信が制限させている。
「はいフェイトです」
「管理局執務官、フェイト・テスタッロッサ様でしょうか?」
「そうですが」
「管理局、プレシア・テスタロッサ様より通信が入っております。通信時間は4分となります」
「わかりました」
そう言ってオペレーターは通信を切った
「フェイト?」
「母さん」
「フェイト!無事?怪我はない?」
「大丈夫だよ。怪我もない」
「そう、よかったわ。処でレインはどうなったの?」
「大丈夫だよ。今拘束されて、3日後には死刑執行だから」
フェイトは報告した。しかし
「え!!そんな!!」
プレシアから帰ってきた返答は、喜びでも、怒りでもない。落胆の声だった。
「どうしたの?母さん?」
「フェイト・・・よく聞いてね。なのはちゃんが・・・今」
「なのはがどうしたの!!」
「フェイト、おち「教えて母さん!!」」
「フェイト!落ち着きなさい!!」
「ごめん、母さん。」
「フェイト、なのはちゃんは今、高熱で魘されているわ。原因は不明。もう4日も熱が下がらない。もしかしたらレインの仕業と思ってたんだけど」
「!!!」
「フェイト、どんな手を使ってもいいわ!レインから聞き出して!!」
「わかった!!」
通信を切り、すぐに面会室へ戻った。
「レイン!!」
「おいおい、びっくりするだろ。もう少しエレガントにしろよ」
「うるさい!!なのはに!!なのはに何をしたの!!」
「なのはに?何それ?」
「違う!!高町なのは!!何をしたの?」
「ああ、彼女ね。保険さ♪」
「保険?」
「俺が捕まった時の、管理局との交渉材料さ。まぁ意味がなくなったけどね」
「どういう事?」
「今俺の死刑はこの世界の人間すべてが望んでいる事だ。そこにたった1人の子供のために管理局が動いてみろ。どうなると思う?」
「暴動」
「そういう事。まぁ高町は諦めてくれ」
「面会終了だ」
「じゃあな」
「待って!!」
「執務官、終了です」
その夜
「なのはが?」
「うん。もう4日も熱が下がらないみたいなの。母さんに通信入れたんだけど、通信制限で、4日後まで通信できないし、帰ろうにも、これも3日後。どちらにせよ、死刑執行後になるの。」
「でもフェイト。これはどうしようもない。ここで死刑執行を延期でもしたら僕らが民衆から私刑される。」
「クロノ・・解かってる。でも・・・」
「明日、もう一度レインに会って、治療法を聞き出せ。どんな手を使っても」
「でも明日は仕事が・・・」
「それなら僕が遣っておく」
「解かった。」
次の日
「レイン、治療法を教えなさい!!」
「別にいいよ」
「え?」
「いいよ、教えても。でも2人で話したいな~」
そういいながら警備兵に目を向ける。
「規則違反です」
「だって、残念だね」
そこでフェイトは
「少しの間だけなので、これでお願いします」
「しかし・・・」
「お願いします」
「・・・」
警備兵は、面談室を出て行く。
「それで治療法は?」
「条件がある。俺をここから出してくれ。それ以上は望まない」
「そんなことできるわけないじゃない!!」
「ならこの話はなしだ」
「ちょっと待って!」
「何?」
「他には?」
「他に?あると思うか?」
「・・・」
「じゃあ、俺はこれで」
「・・・どうすればいいの?」
「お、いいのか?管理局の執務官様が、死刑囚の脱走に手を貸して?」
「全て終わった後に、貴方を捕まえて、差し出せばいい」
「OK。じゃあ、今夜3時に、施設の周りで待機してな。赤いランプで知らせる。赤色が点滅している部屋の壁を打ち抜いた後、俺を抱えて逃げろ」
「わかった」
「それとクロノ執務官には内緒にしておけよ?お前と家族の立場が悪くなるからな」
「どうすればいい?」
「これをつけておけばいい」
俺はフェイトに仮面を渡す
「解かった」
「時間だ」
フェイト
本当にこれでよかったんだろうか?私はこの世界の人たちの思いを踏みにじっている。でも彼が死ねばなのはが・・・本当に私は・・・どうすれば
自室のベッドで葛藤するフェイト。そこに通信が入る
「フェイト?ボクだ」
「クロノ、どうしたの?どうして通信が?」
「ああ、通信はここの通信士と少しあってね。特別に通信できるようにしてもらった。レインは、吐いたかい?」
「ごめん、無理だった。」
「そうか・・・フェイト?」
「何?」
「君は何か、とんでもない事を考えていないかい?」
「!?そんな事はないよ?」
「はぁ。」
「どうしたの?」
「脱走でも考えてるのかい?ボクを見くびるなよ?」
「!!」
「どういう事を考えているか、大体の予想は出来る。なのはの事は確かに大切だ。でもこの世界の人たちの思いを踏みにじってもいいのかい?」
「そんなの、解かってる!!!でも!!」
「フェイト、言いたいことは解かってる。なぜ相談してくれなかった?」
「え?」
「ボクもなのはの友人だ。協力する事も出来る。彼が脱走して、その後のことは考えていないだろ?」
「う、うん」
「なら、僕がこの国の保安隊に話をつける。そして保安隊で完全包囲している場所に彼を解放して、治療法を聞きだす。その直後に再度拘束する。どうだい?」
「そう簡単にいくの?」
「わからないが、デバイスは持たさないように、連絡しておくさ。」
「解かった。因みに彼から何を言われた?」
「今夜3時に、施設で赤いランプが点滅している所の部屋の壁を壊して、彼を逃がせと」
「なら場所は直前に知らせる。彼には、昼間のうちに逃走しやすいところを見つけておいた。私のいう事を聞かないなら、落とす!って言えばいい」
「解かった。」
「じゃあ現地で。僕はそれまで、根回しをしておくよ」
「ありがとう、クロノ」
「礼には及ばない」
そして通信を切り、ベットに横になった。フェイトは思った。
「これで、なのはを救える」
02:30
フェイトは施設の周りで待機していた。そこへ
「フェイトかい?ボクだ。保管隊との話は付いた。この地点に来てくれ。それと施設の警備兵には、この事を予め伝えているから。」
「解かった。ありがとうクロノ」
「まだ礼をするのは早いよ。」
「そうだね」
「時間だ。また後で」
「うん」
0300
施設の正面の部屋で、赤いランプが点滅しているの確認した。フェイトは仮面をつけて、施設を襲撃した。
「予定通りだな」
「早くして!!」
レインを抱えて、クロノのしていした場所に向かう
「何処へ?」
「安全な場所」
「信用できないな」
「なら今手をはなそうか?死ぬと思うけど」
「解かった」
しばらくして、指定場所に着いた。
「ここなら大丈夫。で?治療法は?」
「何のことだ?」
「脱出に手を貸したら、治療法を教えるって!!」
「そもそも、全部嘘なんだよ」
その時、フェイトは体から力が抜けるのを感じた。しかし前に居る男は何もしていない。最後の力を出して、仰向けになった。其処には
「計画通りですか?」
「勿論。これでDrも満足するだろ。さぁ長居は無用だ。アジトに帰ろう」
「そうですね」
薄れ行く意識の中で、フェイトが見たのは、レインと名も知らぬ女だった。
はい、読者のみなさんは、予想できていましたか?
そもそも、通信士と仲良くなったから、通信がいつでも出来るなんて事
ありえません。そんなのに気付かない、フェイトさんは、今後どうなるんでしょうか?