あれからレインのアジトと思わしき施設を潰した。残りは2施設となった。今ままでの施設において色々な情報を手に入れた。しかし簡単すぎるのだ。5つの施設全て警備がザルなのだ。そして情報の内容もそこまで重要ではなく、言ってしまえば少し詳しく調べれば分かるレベルなのだ。さほど重要ではない。しかし何もしらない上層部への報告書を書くときには、まるで初めて得られた情報として報告した。
「はやて」
「ん?なんやヴィータ?」
「はやて・・・何だかヤバイ感じがする」
「どうゆうことや?」
「なんであいつ、何もアクションを起こさないんだ?自分の施設が破壊されて、研究資料や材料を私たちが破壊してるんだぞ?なのに何も起こさない。」
「それは・・・」
「それに今までのあいつの行動からして、今回の捜査で大量の管理局員による捜索の情報も得てるはずだ。そんな奴が何もしないで自分の施設を破壊されていくのを黙ってみてるわけ無い!」
「ヴィータ・・・その疑問はもっともや。今までのレインの事を考えれば、その疑問は自ずと出てくる。」
「だったら!」
「でもや、そのための大部隊や。おまけに今までとは状況が違う。まずレインの弱点が分かった。そのために炎、氷のレアスキル保持者に協力を今回取り付けたんやないか。その数5人や。それにクロノ君、シグナム、啓太君や。ヴィータ、こんだけおっても不安か?」
「いや、ハヤテの言うとおりだ。私も少し心配しすぎた。」
「いや心配しすぎなんだらいいわ。」
「ああ、じゃあまたあとでな。はやて」
「ほなな」
ヴィータの中には1つだけ気になることがあった。奴が何故何もしないのか?それだけだった。
しかしこの疑問が数日後に的中することなど、今のヴィータには分からない。
ハヤテ率いる部隊がレインのアジトを強襲した。そこは物家の空で特に情報はなかった。ここはハズレであった。情報漏洩を考え、もう1つの施設を迅速に強襲する事にした。そこの警備は今までの施設とは比べ物にならなかった。
「はやて!!ここの警備ロボは今までとは違う。一体一体にAMFが付いてやがる!!」
「焦ったらあかん!!一体一体確実に倒すんや!!レインがこの施設から逃げ出すことはない!!周りにはクロノ君が指揮している部隊が見張ってるんや!!」
そう、事前に突入班と監視班とに分かれていたのだ。戦力を分けることは諸刃の剣だが、ここでレインを逃がすわけにはいかない。もし施設内に居た場合最低限の戦力を施設外に残し、施設内に突入する。逃げ出したらその反対の事を行えばいい。
「はやてここが?」
「せや!この扉の向こうにレインがおる!!」
「クロノは!!」
「もう少しで到着や!」
数分後
「はやて!!待たせた。!」
「問題あらへん!!ほな早速これきてや!!」
クロノが到着し、細菌への対応策として防護服を全員装着した。これまでの部屋では何処にも細菌の反応がなかったが、この先にレインが居る可能性があるため装着をはやてが指示した。そして
「突入や!!!!」
それを合図にシグナムが扉を破り部屋の中に突入した。しかし其処には誰もが予想しなかった光景が広がっていた。
何も無い
そう何も無いのだ。ただ広い部屋には一つの椅子とテーブルがあるだけで、後は何も無い。そしてその椅子に腰掛けているのは、この事件の犯人のレインだった。
「やぁ、はやて」
「・・・・・・」
暫くの間両者との間に沈黙が続いた。
それは当たり前だ。準備万端で突入したら、犯人が椅子に座って
まるで友達に挨拶するかのように声をかけてきたのだから。
そしてその状況からいち早く復活したはやてが
「元気そうで何よりや!!処でレイン!!あんたを逮捕しにきたで!」
「そうか・・・それで?そのための防具服か?」
「せや!!あんたは大きなミスを犯した。灯にあんたの能力を知られた事や」
「あいつ生きてたのか!?」
「当たり前や。それであんたへの対応策がわかったんや!あんたの能力は細菌を「操作」することや!だったら細菌感染せんように防護服で身を固め、温度系のレアスキル保持者で部隊を固める。どや!!」
「すごいな!はやて、お前はいずれ部隊を持っても十分指揮官として通用するよ」
「褒めても何んもない!それで観念するんか?」
「観念ね~。処ではやて、俺への対策はそれで終わりか?」
「え?」
「それで終わりか?」
「そうや。あんたの能力への対応、それとこの施設からの逃走防止、これ以上何が必要や?」
「そうか・・・はやて。」
「なんや」
「俺が何でここで突っ立てるか、考えたか?」
「どうゆうことや?」
「俺がここで余裕かましてるのは・・・もう何もする事がないからだ」
「どうゆうことや?」
「今までの施設はどうやって処理した?」
「全部燃やした」
「全部か?」
「せや」
「・・・」
「何や!!どうゆうことや!!」
しばらくレインは喋らなかった。
「もうええわ!!全員レインを確「はやて」なんや!!時間稼ぎなら聞かんで!!」
「俺の施設を全て燃やした。2日前までミッド全域は雨だったよな?長い長い雨だった。大体7日間かな?そして昨日のから晴れだ。これまでの雨からうってかわって快晴だ。今日も朝からいい天気だった。そうだよな?」
この話を聞いている他の部隊員もだんだん状況が分からなくなってきた。そう行き成り天気の事を話し始める、それも自分の施設を破壊された事と一体何の因果関係があるのだろうと。
「はやて、お前は1つ間違っている。細菌等が温度によって活動が活発になったりするのは常識だ。勿論炎で焼き払ったり、氷で凍り漬けにするは効果的だ。でもな、これの対応は卵には適応しない場合がある。氷なら問題なかったかもしれない。しかし炎で焼き払らえない場合もある。しかも焼き払う際に上昇気流でミッド上空へ流し、雨によって地上に降りる。そして快晴の影響で地面が乾燥し、人が歩くだけで卵が空気中へ舞い、人の口、鼻から入り込む・・・・意味分かるか?」
その瞬間全員が察した。自分たちはすでに感染している。それも自分達の処理方法が間違っており、しかもそれが自分達だけではなくミッド全体へ影響しているという事に。
「レイン!!!!!!!!!」
「なんだ?」
「あんた!!こんな事してどうなるかわかってるんか?」
「大丈夫だろ?だってもう俺を裁く人間も、非難する人間も、追ってくる人間も
死ぬから」
「・・・・・・」
誰も何も言葉を発する事が出来なかった。自分たちは死ぬ。家族、友人・・みんな死ぬ。そう今部隊に感染したのは
「絶望」
「じゃあそろそろ俺は帰るな」
「待てよ!!」
「ん?あ~ヴィータか。」
「何か治療方法あるんだろ!!教えろ!!」
「口の悪さは相変わらずだな」
「あるのか!!ないのか!!」
「あるさ。」
「じゃ教えろ!!」
「OKOK。少しの間だったけど俺とお前は一つになったんだ。治療方法ぐらい教えてやるよ。それはな?
You cut it, and you should take the soul of these 」
「なんだ?なんていった?」
「ヴィータ?」
「レイン!!どうゆうことだ!!」
「 Well, it is a show time 」
「え?」
レインがその言葉を発した瞬間、ヴィータの横の隊員からまぬけな言葉が発せられた。
「ヴィータ・・・さん?」
その隊員は状況が分からぬまま、息絶えた。
それからはただ、ヴィータが虐殺の限りを尽くした。最初は何が起きてるかわからなかった隊員も時間が経過すると共に状況を把握できるようになった。
「ヴィータ二等空尉が寝返った」
この作戦で死亡した隊員は100名を超えた。そしてヴィータ二等空尉は裏切り者として報告され、この作戦の指揮を取っていた八神はやても死亡が確認された。
どうも、最後まで読んでいただきありがとうございます。
最後のほうは次回詳しく記載したいと思います。
これからもよろしくお願いします