後日管理局が現場に駆けつけ、八神はやての遺体を回収した。その時の隊員は
「どういう状況で殺されたら、こんな表情で死ぬんだ?」そうクロノに報告した。
アリシア
なのはちゃん、はやてちゃん、ヴィータちゃん、シグナムさん、シャマルさん、ザフィーラ、啓太君・・・そしてフェイト・・・
みんな・・・みんな・・・殺された。
みんな普通に死ねなかった
苦しんで・・・苦しんで・・・苦しみながら・・・死んじゃった。
もう残っているのは、私とクロノ、灯ちゃん・・・お母さんぐらい。ミッドの人口も半分以上が亡くなった。はやてちゃんがレインの研究所に突入して殺された次の日から、ミッド中で異変が生じた。体の中を何かが這いずり回っているという症状を持った患者が大勢病院を受診した。そして・・・惨劇は半日後から始まった。
最初は軽い発熱から始まり、段々熱は上昇していく。それと同時に体中が痒く、何かが体の中を這いずり回っている感覚が出てくる。そして、その感覚はドンドン強くなり、半日後に皮膚の下で何かが動いているのが目視で確認可能となる。目視で確認後約4~6時間後に、誰も見たことの無い『蟲』が皮膚を食い破って無数に出てくるのだ。腕、足、腹、胸・・etc
その蟲への治療方法は無く、黙って人が死んでいくのを見ているしかなった。
もうイヤ!!誰かが死ぬのを見るのはイヤ!!あの時、あの時レインが私に出した条件
『アリシアの勝利条件は「レインを捕まえる事」、敗北条件は「レインを愛します。と言い俺の元へ来ること」』
こんな事になるのが最初から分かっていれば、さっさと敗北していればよかった。お母さんやクロノに話せば絶対反対される。でも私一人が犠牲になれば・・・それで残りの人達が救われるのら・・・私は喜んで犠牲になる。
彼と連絡を取るため、過去に彼が連絡してきた場所に片っ端から連絡する。殆どは連絡不能だったが、一件だけ繋がる場所があった。そして
「こんにちは」
『ん?・・・アリシア?どうした?』
「・・・私の負けです」
『負け?』
「うん。賭けは私の負け・・・だから『え?何の話?』・・・え?」
『賭け?賭けなんてしたか?』
「約束したじゃない!!『アリシアの勝利条件は「レインを捕まえる事」、敗北条件は「レインを愛します。と言い俺の元へ来ること』って!」
『・・・あ~随分前にしたな、そんな約束』
「覚えていてくれたなら話は早いね。アリシア・テスタロッサはレインを『別にいい』・・・どういう事?」
『前はアリシアの事、愛しくて愛しくてたまらない存在だったんだけど、新しい嫁が出来て、尚且つフェイトの子供達の面倒を見る必要があってな。・・・そうすると、アリシアへの愛情が何時の間にか、彼女達に移ってしまった。だから今はアリシア・・・君に特に興味ない』
「あ・・ああ・・・」
『まぁ、そういう事だから・・・特に用が無いなら切るぞ?』
「ま・・待って!!お願い!!」
『・・・で?』
「私は彼方を愛したい!!彼方を愛しています!だから・・・もう人を殺すのは辞めて!!」
『・・・アリシア・・・俺は別にお前を愛していないとさっきから伝えている。しかしアリシアが其処まで言うのなら、俺もその気持ちに応える必要がある。明日の0900に、このポイントへ一人でくるように。もしも他人の者が居る場合はこの話は無しだ。OK?」
「あ・・ありがとう!」
『例には及ばんよ。ではな』
「おはようアリシア。本当に一人できたんだな」
「うん」
「では場所を移そう」
「マスター??誰こいつ?」
「彼女かい?彼女はアリシア・テスタロッサだよ、ヴィータ」
「敵か?」
「いや、どうしても俺の嫁になりたいというから連れてきた」
「・・・」
「そんな顔するな、お前を捨てたりしない」
「マスター~」
「また後でな」
「さてアリシア、俺を愛するという言葉に二言はないな?」
「ええ」
「じゃあその愛を確かめさせて欲しい」
「どうやって」
「俺の子を孕め」
「え?」
「嫌か?」
「いえ、もっと無理難題な事かと思って・・・」
「簡単と思うか?俺のもう一人の嫁が、それを許すと思うか?期限は3ヶ月以内に妊娠しろ。もしもそれが出来ない場合は・・・お前の前でプリシア・テスタロッサ、クロノ・ハラオウン・・・残っているお前の仲間を目の前で「お願い殺さないで!!」なら頑張るしかないないな
俺はいつでも、君を待っているよ。愛しいアリシア」