ハイスクールD×D~写輪眼の英雄~   作:幻龍

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原作まで時間が進みます。


第六話 始まり

「会議も終わったから休みに入るか。じゃあな」

「では、私も失礼します」

 

首領であるマダラがいなくなったので曹操とゲオルグは会議室を出る。他のメンバーも次々と退室した。

 

「面白くなりそうだな。使い手に会ったら私が始末してやろうか」

「今はちょっかいを出すのは禁止と言われたばかりだろう……」

 

孫策は少し楽しそうに言ったが周瑜は諌めた。

 

「冗談だ。嵐が来る前に力を使いこなしておかないといけないな」

 

孫策はそう言ってさっさと訓練場に向かい、周瑜は慌てて後を追った。

 

 

 

マダラの休日は自分の趣味や修行に時間を割いている。表向きの会社運営は自分に絶対忠誠を誓う者に任してあるのでほとんどやることはない。機関の仕事も大半を幹部達に任せてあるので休みは意外に多い。

また休日を利用して自分の世界から連れてきた木の葉に不満を持つうちはの者をこちらの世界に馴染めるように指導したりもしている。

今は休憩でビルの屋上にいる。

 

「準備は整いつつある。何が起こってももう負けるつもりはない。必ず己が夢を叶えてみせる」

 

ビルの屋上で空を見上げながら未来に思いを馳せていた。そして、時は静かに過ぎ去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

組織を創設してさらに5年が経ち、特に情勢に変化はなかったが組織としての成果は最後のエクスカリバーを入手できたことだ。(ちなみにマダラが所持している)入手するときアーサーという人物にあったがもちろん返り討ちにしてやったが。機関の方は戦力は充分に整えてある。冥界に作った基地も完成しているので冥界で何か起こっても対応できるようにしている。

最近禍の団という組織が力をつけ始めている情報も掴んだ。神器所有者や各勢力もはぐれ者が集まった組織らしいがこちらも組織が大きくない頃にスパイを放ってあるので問題はない。

こうして有事に備えつついつものように過ごしていた。そんなある日、

 

「駒王学園周辺に堕天使がいるだと?」

「はい、数名の堕天使が何かしているようです」

 

ゲオルグが言うには最近堕天使が駒王周辺で怪しい行動しているらしく目撃証言が多数あるらしい。

 

「あそこは確かグレモリーの管轄だったな。最も建前ではな」

「実質は我らが管理していますからね」

 

機関が日本の裏事情を管理するようになって問題なったのが教会と悪魔についてだ。前者はすでに解決済みだが後者はかなり揉めたのだ。

悪魔側が勝手に自分達の縄張りだと言っていた土地を次々接収したいったことで関係は一時期かなり悪化した。

 

「2,3回程衝突したからな」

「あの時は相手が充分な備えをしていなかったので千載一遇のチャンスでしたし、こちらの勝利でしたからね。最もあの時に仕留められなかったのが悔やまれます」

 

ゲオルグはグレモリーとシトリーの力を削げなかった事を思い出したのか少し残念そうな顔をした。

 

「そうだな。相手から仕掛けてきたから返り討ちにして消滅させても問題なかった。妹大好きサーゼクスでも文句は言えない程だったからな」

 

休戦交渉をしているときのサーゼクスが難しい顔をしていたのを思い出してマダラは少し笑う。

 

「それはもう終わっているからいいとして、堕天使の件だ。何が目的だと思う?」

 

マダラはゲオルグに問う。

 

「恐らくですがいつも通りの自分たちに危険が及ぶ神器所有者を始末しにきたのではないでしょうか?しかし……」

「気になることでもあるのか?」

 

言い淀んだゲオルグに尋ねる。

 

「情報によるとコソコソ動いているのですが何をしているかわからないんですよ。グリゴリに潜入しているスパイの情報では駒王にいる神器所有者を始末する命令が出ています。なのでただ、我々に見つからないようにしているだけと考えたのですが」

「それなら、先ほどの報告と一致するな」

「ええ。ですが討伐に向かった堕天使は一人じゃないらしいのです」

「確かにおかしな行動だ。……下っ端が上に黙って何かしているわけか」

 

マダラは複数の堕天使が内密に行動していることから下っ端が上に黙って何かをしているのではと考えた。

 

「二個小隊を出せ。万が一に備える」

「わかりました。それと情報を収集するために偵察部隊も出しておきます」

 

マダラは念の為部隊を出すことにした。

 

「とりあえず様子を見る」

「偵察部隊には監視と情報収集を最優先としておきます」

「それがいいだろう。二個小隊は準備に少し時間がかかる。なので偵察部隊に戦闘は控えろと命令しておけ」

「はっ。では失礼します」

 

ゲオルグは指示を出すため退室した。

 

「俺だ」

『どうかなされましたか?』

「神々と少し話してくるからしばらく留守にする」

『わかりました。お気をつけて』

 

マダラは本社にいる元姫に自分が出かけること連絡をしたあと、機関の本拠地に移動した。

 

 

 

異世界にある機関の拠点の自分の部屋に入り、駒王に潜入している偵察部隊から送られてくるリアルタイムの映像を観覧している。

 

「それは本当なのか」

『残念ながら。先行していた部隊によると下級堕天使が殺したと思われる神器所有している例の人間は普通に日常を過ごしています』

「神器所有者が生きているということは悪魔が何かしたな……。悪魔の駒で転生させた可能性があるな」

 

偵察部隊からの情報によると昨日死んだはずの人間が生きているらしいが転生悪魔になったのなら納得できる。

駒王はこの国で悪魔が縄張りにしている場所。

 

「駒王学園にはリアス・グレモリーとソーナ・シトリーが在籍していた。どちらかがそいつを転生させて自分の眷属にしたということか」

 

マダラは両者とも眷属がそろっていないので転生させたのだと睨んでいた。神器所有者を転生悪魔にするのは悪魔貴族の間でブームになっている。最も不利な条件を飲まされて眷属にさせられたりして、こちらに助けを求めてくる者もいるが。

 

『別部隊から連絡がありました。リアス・グレモリーと一緒に学園に登校してきたようです』

「グレモリー眷属になったのか。面倒だな」

 

グレモリーは情愛が深い悪魔。その所有者を迂闊に手が出せなくなってしまった。

 

「監視を続けろ。ただし、学園内には入るな。学園内にいる間者に任せろ」

『了解。では、学園外で待機しておきます』

 

報告が終わり通信が切れる。

 

「今の所異常はなしか。転生悪魔になったその所有者の神器を確認するまでは気はぬけないな」

 

転生悪魔の神器がどの様な物か気にしながら、マダラは仮眠に入った。

 

 

夜になり事態はあまり変化してなかったが転生悪魔の名前は兵藤一誠というらしい。そしてリアス・グレモリーの眷属確定と情報が入った。

 

「堕天使も中途半端な仕事をしてくれたな。いっそのこと完璧に消し去ってくれていたらこちらとしても後腐れがなかったのに」

『堕天使から見たら相手は弱い人間ですからめんどくさがって確認しなかったのかもしれません』

 

通信をしている相手が自分の考えを述べる。

 

「人間は他の生物から見ればか弱く見える……。だが時にはそれが命取りになることを理解していない人外の奴もいる。最もこちらとしては好都合だがな……。堕天使の情報は入ったか?」

『残念ながらまだ入っていません。もう少し調査範囲を広げるつもりです』

「何かあり次第すぐに連絡をいれろ」

『了解です』

 

相手が返事をしたあと通信を切った。

 

 

 

事態が動いたのはそれからしばらくしてだった。

堕天使が神器所有者を連れて教会勢力が廃棄した教会にいるとの情報が入った。そこに最近悪魔になった兵藤一誠はじめとしたリアス・グレモリーの眷属が何人かが突入したらしくどうすればいいかわからず指示を求めてきた。

 

「戦闘を及び後始末は駒王にいる部隊に連絡した。お前らは監視を続けろ」

『わかりました』

 

通信が切れたあと、念の為に自分専用にカスタマイズした遠隔操作兵器を起動させて駒王に向かわせた。

まさか、いきなり堕天使に喧嘩を吹っかける奴だとは予想外だった。リアス・グレモリーに教育を受けているはずだがこの様子だと余程の事情があるようだ。

 

「堕天使を裁くのは我らでないといけない。奴らが喧嘩をするのは勝手だが堕天使等の処遇を決めるのは機関だ」

 

二個小隊に連絡して新たな命令を伝え、事後処理をするための部隊を派遣するため事後処理部隊に出動命令をだした。

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