二天龍の片割れ赤龍帝の籠手の使い手が見つかった事件からある程度経った日、上級悪魔の一柱のフェニックス家の三男、ライザー・フェニックスが来日したらしい。どうやら、リアス・グレモリーの婚約者らしく本人を連れ戻すために来たらしい。入国審査をして許可を出したがライザーが自分の眷属を召還した。不死身のフェニックスが眷属を呼び出しぐらいだから何かあったのか調べたがリアス・グレモリーに自分の力を見せつけるためだったらしく報告を聞いた時は呆れた。
ライザーに関しては正式な入国許可を与えたが眷属は許可をしていない。明らかな不法入国なので悪魔側にライザー眷属全員を不法入国の罪でこちらに引き渡すよう要求した。サーゼクスがどんな言い訳を言ってくるのか楽しみだ。最も、あの男のことだから素直に謝罪してくる可能性もあるが。
「その上レーティングゲームをすることになったらしいです。許可を出しますか?」
「出してもかまわん。どの道、ゲームは成立しないのだからな」
ティファが許可を出すのかと尋ねてきて頷いた。もし、悪魔側が要求を無視したら、ライザー及び眷属はゲーム開始前に全員捕縛するつもりだったので関係ない。ゲームが行われることはないだろう。
「それよりも、禍の団の方が重要だ。トップがまさかオーフィスだったとはな。あれほど探しても見つからなかった奴がこうもあっさり見つかるとは思わなかった」
「よかったですね。それでは例の計画を実行するのですか?」
オーフィスを発見し、どうにかすることは機関内でも常に検討されていた。目標が見つかったのでいよいよ行動に移すのか尋ねる。
「もう一度だけオーフィスにこちらの仲間にならないか説得する。奴さえこちらの戦力になれば恐れるものは何もない。最もテロリストの親玉になった以上拘束監禁しなければいけないがな。断れば例の計画実行だ。都合がいいことに今のあいつを最悪始末してしまっても文句を言うやつはいない。これほど好都合な状況を利用しない手はない……。曹操に連絡して例の交渉をすぐにするように通達しろ。この情報も送っておけ」
「わかりました」
命令を受けたティファが退室した。
「次はどんな物語が動くのか楽しみだ」
レーティングゲームが行われる前日に悪魔側から回答がきた。内容を簡潔にまとめると罰金を払うのでそれで勘弁してほしいとのことだ。
「どうするのですか?」
内容を呼んだティファがマダラに尋ねる。
「そうだな。フェ二ックスの涙をとりあえず100個収めることと、毎月10個こちらに寄こすことで許すと伝えろ。……それ以外では余程の条件でもない限り許すつもりはないと付け加えておけ」
「わかりました。それで今回のことをまとめます」
「頼んだぞ。俺はこれから陰陽師と妖怪共と会談があるから出かけるぞ。最もペインとしてだがな」
「会談までにはまだ日がありますが?」
「最近休暇を取っていなかったらからな会談までは京都で休暇を楽しむ予定だ」
マダラは出かける準備をして、京都に向かった。会談が行われるのは少し先だが最近休日を取っていなかったので早めに京都に行って休日を過ごそうと思ったからである。
悪魔側との交渉は多少揉めたが概ね機関の言い分が通り、話がまとまった。ライザー眷属達は捕まることはなくなったが機関から足下を見られる結果になったので原因を作ったライザー本人の評価は下がった。
一方、京都では機関と裏京都を管理する妖怪の代表の八坂姫と陰陽師の代表が会談を行われていた。最もほとんど機関の傘下にすぎない立場なので注意事項や命令を伝えるだけだったので会談と云えるかどうかはわからないが。
「駒王での事件は以上だ。堕天使に限らず他勢力が何か行動しているのなら怪しくなくてもすぐに報告するように」
「それは構わないのですがこの前申し出たことは受理してくれたのでしょうか?」
出席者の一人がマダラに尋ねる。
「その件はすでに通っている。そちらもこちらの案を通したのだろうな?」
「はい。何とかこちらの要件が通ったのなら不満をいう者はいないと思います」
「妖怪側も問題はありません。……ところで帝釈天の話し合いはいかかがするのですか?」
九尾の八坂姫が帝釈天が会談をしたいと言ってきたことを思いだし質問する。
「帝釈天は何を考えているのかわからないが無視するわけにもいかないな。会談をすると伝える」
「妥当なところですな」
マダラは会談を行うと決定し、周りも同調する。
「今日はここまでだ。予算の話し合い等は2日後に行う。それまでに各々必要なのものをまとめておくようにしておけ」
こうして最初の会談が終了した。
「教会からエクスカリバーが奪われただと?」
『はい。その上この国に持ち込まれたそうです。なので教会側がエクスカリバー回収のために戦士を派遣したらしくその者達が入国と戦闘行為の許可、及び話し合いがしたいそうです』
次の会議に関する資料を見ていた時緊急連絡が入ったので何事かと聞くと画面越しに元姫がとんでもない情報を伝えてきた。
「とんでもない失態だな。奪ったのはどこのどいつだ?」
『グリゴリの堕天使コカビエルよ』
「古から生き残っている堕天使か」
『はい。グリゴリの大物です』
マダラは奪った者の名前を聞いた途端顔を歪めた。コカビエルはグリゴリの中でも過激派でリーダーである戦争嫌いなアザゼルの考えに真っ向から対立している。何年か前の暁とグリゴリで戦争が起こりそうになったがそれも両者が妥協することで不発に終わりそれからずっと不満をためているという情報も見たことがある。つまり、戦争好きなジャンキー野郎がついに爆発して行動を起こしたようだ。最もマダラとしては戦争自体は否定しないが。
「戦争は無闇やたら起こすものでもないのがわからないのか?大義名分と準備が必要なのだ。準備すらできていない状態で起こせば負ける可能性があるのにな。……戦争の切っ掛けさえ起こせばいいというわけか」
『確かにそうだけど、どうするつもり?』
マダラがコカビエルの突発的行動を一笑する。元姫は自分達がどう行動すべきかどうか尋ねる。
「コカビエルと戦うのは危険だ。しかし奴らがエクスカリバーを使って被害を出す前に鎮圧したいが……」
『情報課によるとグレモリーの管轄に逃げ込んだらしいのですが見つけるのは時間が掛りそうです。現在も調査中で教会跡を中心に探索しているのでじきに見つかるかと思われますが……』
「そうか。話し合いについては?」
マダラが質問する。
『はい。何でも「駒王学園で悪魔側にも説明するのでそのとき来てほしい」とのことです。なので悪魔側にも話を通しておきますがどうなされますか?』
「奴らに話を聞いてこい。今すぐにだ」
『わかりました。話を聞いておきます。それと戦闘部隊の編制をしておきます』
「そうだな……。現状はそれでいい。俺は会談が終わるまではそっちに行けそうにないから任せたぞ」
『わかったわ』
通信が切れたあと、マダラはコカビエルがやらかしたことに嫌悪感を露わにする。幸い今は部屋に誰もいないのでこんな表情をしても問題はない。
「よりにもよってこの国来るとは……。……余程戦争がしたいらしいな堕天使の幹部様は」
グレモリーの縄張りに侵入したのも悪魔と戦争をする切っ掛けを作るためだろうと予測した。エクスカリバーを盗んだのも教会側に喧嘩を売るためだろうがどうやら誘いには乗らなかったようだが。
「……二天龍は力を呼び込むというが本当らしいな。なら、この騒動すら一端にすぎないのかもしれないな」
ゼノヴィアを暁側にするかどうか未だに迷ってます。ストーリー的にはしない方がいいのだろうけど……