Fate/Infinite Stratos   作:ぬっく~

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第10話

翌日、朝のSHR。あり得ないことが起きていた。

 

「はーい。という訳で……一年一組代表は織斑一夏くんに決定です! あ! 一繋がりでいい感じですね~」

 

「さんせ~い!」

 

山田先生は喜々として喋っている。そしてクラスの女子たちも大いに盛り上がっている。

 

「先生! 俺は負けたんですよ。なんでクラス代表に……」

 

「わたくしが辞退したからですわ!」

 

「えっ?」

 

がたんと立ち上がり、早速腰に手を当てるポーズをとるセシリア。

 

「まあ……確かにあなたは負けましたが。しかしそれは考えて見れば当然のこと。このセシリア・オルコットが相手だったのですから、それは仕方ないことですわ」

 

一夏は反論出来なかった。

セシリアの言っている事は事実だからだ。

一夏はあの試合でSEが0になり、負けてしまった。

 

「それで……まあわたくしも大人げなく怒ったことを反省しまして、一夏さんにクラス代表を譲ることにしましたわ。IS操縦には実戦が何よりの糧。代表ともなれば戦いには事欠きませんもの」

 

一夏は思った。

なんというありがた迷惑……と。

ともあれ、結局……クラス代表は一夏に決定してしまった。

 

 

    ◇

 

 

クラス代表が決まってから数日。

授業もISを使った授業が始まり、武器の展開から急降下と完全停止と、実戦で使われることを習わされた。

セシリアは候補生と言うことでそれらは簡単にできたが、一夏は全くと言ってできない。

まあ、初心者にいきなりやれと言われたところで、出来るはずもないことは一夏も分かっていた。

まあ、後は色々と問題があったが……。

そのISに関する知識はセシリアに教えてもらったから、多少は授業に付いていけるようになった。

そして、その夜。

 

「というわけでっ! 織斑くん。クラス代表決定おめでとう~!!」

 

クラス代表の就任パーティーが開かれた。

このパーティーは数時間に続き、一夏は改めて女子の持久力を思い知る。

流石にこの持久力に付いて行けなくなった一夏は屋上に上がり、夜風に当たる。

 

「ふう……」

 

「お疲れ、マスター」

 

いつの間にか現界したアーチャーが冷たい飲み物を持っていた。

アーチャーはそれを一夏に渡し、その隣に座る。

 

「なんだよ。見ていたのか」

 

「そりゃあ、護衛するのが私の仕事なんですもの」

 

アーチャーはくすくと笑うが、その表情は仮面で隠れていて良く分からなかった。

そして、アーチャーは自分の膝をポンポンと叩き、一夏の頭を乗せる。

俗にいう膝枕だ。

 

「なあ……なんでアーチャーは仮面をしているんだ?」

 

「……………」

 

アーチャーは出会ってからずっと仮面をしている。

一夏にはそれがずっと気になっていた。

 

「サーヴァントは英雄の霊であることはお話しましたよね?」

 

「ああ」

 

「私の場合、素顔を見られただけで直ぐに分かってしまうのです」

 

「そうなのか?」

 

「英霊は名前が分かる=弱点なんです」

 

アーチャーは一夏の髪を撫でながら、一夏の質問に答える。

 

「じゃあさ、アーチャー。約束してくれ」

 

「何でしょう」

 

一夏は身体を起こし、アーチャーの方に向き直る。

そして、真剣な眼差しで言った。

 

「いつかお前の口で本当の名前を教えてくれ」

 

「……はい。いつか必ず、私の真名をマスターに教えいたします」

 

仮面で隠れているが……今、アーチャーは涙をこぼしていた。




SAN値が低下していくぅぅぅ……
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