Fate/Infinite Stratos   作:ぬっく~

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第22話

千冬の宣言から数日が経った。

一夏は学年別トーナメントの為に猛勉強し、千冬と楯無は聖杯戦争のことについて知り、未だに解決することがない幼児誘拐事件。

様々なことがありながら、遂に学年別トーナメント当日になった。

 

「対戦相手は……」

 

一夏とシャルルはアリーナの控え室で対戦表を確認する。

あの日、急遽シングルからタッグに変わり、一夏はシャルルと組むことになったのだ。

そして、対戦相手が誰なのか分かると、一夏は笑っていた。

 

「これは……」

 

一夏の初戦の相手は……ラウラ・ボーデヴィッヒだったのだ。

そして、そのパートナーは……篠ノ之 箒。

 

 

    ◇

 

 

「一夏……あそこ」

 

「あれが……」

 

一夏とシャルルはアリーナのステージからとある席にいる人物を見る。

企業などのお偉いさんが座っている席、その右から2番目に座っている女性。デュノア社の本妻だ。

 

「(あいつがライダーのマスターか……)」

 

一夏はその女性を覚え、今は試合に集中することにした。

すでにラウラと箒がISを纏って、待っていたのだ。

そして、保健室に運ばれた鈴とセシリアの言葉を思い返していた。

 

「アクティブ・イナーシャル・キャンセラー?」

 

「龍砲を止めたアレのことよ」

 

「そう……通称AIC。慣性停止能力ですわ。一夏さん、PICは理解してますわよね?」

 

「えっと……なんだっけ……」

 

「パッシブ・イナーシャル・キャンセラー! ISを浮遊・停止・加速させてる基本システム!! 授業で習わなかったわけ!?」

 

「ああ、そういえば習ってた気も……」

 

「AICはPICを更に発展させた物ときいていますわ。噂で聞いてはいましたが、あれほどの完成度とは……」

 

「第三世代兵器の中でも群を抜いて厄介よね」

 

「あれはエネルギーで空間に作用を与えている……と見ていいのか?」

 

「厳密には違うんでしょうけど。あたしの龍砲……空間圧作用兵器と同じく、エネルギーで制御していると思うわ」

 

「ということは零落白夜で……」

 

「でも実際は止められたでしょ?」

 

「ずばりあんたの動きが読みやすいからよ!」

 

「うっ……!」

 

「零落白夜に触れずに一夏さんの腕を止めたのですわ」

 

「そんな芸当もできるのか……じゃあどうしたら」

 

「それを考えるのは、あんたの役目でしょ!!」

 

結局、対ラウラ対策は思いつかなかった。

アーチャーにも聞いたけど、「今の一夏くんでは無理ね♪」と言い返され、完全に詰んでいた。ちなみにあの日以降、アーチャーは面を外して俺のベッドの上で寝転がっている。

そして、二人きりの時だけ、刀奈と呼んでと言ってきたのだ。

 

「常に最強の自分を想像しなさい……か」

 

戻って一夏は《雪片弐型》を展開し、戦闘態勢に入る。

試合開始のブザーが鳴り、お互いの言葉が重なった。

 

「「叩きのめす!!」」

 

開始と同時に一夏は瞬時加速を行なった。

 

 

    ◇

 

 

試合はやはり一夏の方が不利だった。

一夏の読みやすい剣筋のせいでラウラのAICに捕まる。

そこをシャルルの支援がなかったら、今にも終わっていただろう。

しかし、一夏にラウラに与える決定打がない。

 

「しまった!?」

 

一夏はラウラに行動を読まれ、シャルルの支援射程外の誘導されてしまったのだ。

つかさず、ラウラのAICに捕まるが、一夏は雪片で防御の体勢をとり、ラウラの大型カノンを防ぐ。

しかし、それは雪片には重く、砕けてしまった。

 

「なっ!?」

 

ラウラは唯一の武器を失った一夏に猛攻撃を仕掛ける。

ワイヤーで動きを止め、つかさず大型カノンを打ち出す。

 

「がっ!?」

 

ラウラの大型カノンを真に受けた一夏はアリーナの壁へと飛ばされて沈黙する。

 

「一夏ぁ!!」

 

箒を相手していたシャルルは次を打ち出そうとしていたラウラの大型カノンを阻止しする。

 

「ちっ!」

 

ラウラはその場から離れ、シャルルは一夏の前に立つ。

 

「一夏! 無事!?」

 

シャルルの呼び掛けに一夏は反応することはなかった。

しかし、一夏の白式からは戦闘不能のアラームは鳴っていない。

 

「っ!」

 

シャルルは一夏を守りながらラウラと箒を相手する。

しかし、ラウラのAICが前では、シャルルも相手が悪かった。

 

「これで、終わりだ!」

 

ラウラはAICで捕まえたシャルルに大型カノンを打ち出そうとした瞬間。

 

「っ!?」

 

ラウラに目掛けて何かが飛んで来たのだ。

すぐさまAICを解除して、避ける。ラウラに目掛けて飛んで来たのは折れた雪片だった。

ラウラはすぐさま、一夏がいた場所を見る。

 

「死にぞこないが……」

 

ボロボロの一夏がそこに立っていたのだ。

一撃でも受けたらそくアウトの状態で一夏は立ち上がった。

 

「俺は勘違いをしていたよ。雪片の単一能力はただの枷。本当の単一能力は他にあったんだ……」

 

一夏は何かを呟く。

 

「とっとと沈め!!」

 

ラウラの大型カノンが打ち出され、一夏に迫る。

 

(からだ)(つるぎ)出来(でき)ている」

 

一夏の前に5枚の光の盾が花弁のように展開され、ラウラの弾丸を弾く。

 

血潮(ちしお)(てつ)(こころ)硝子(がらす)

 

(いく)たびの戦場(せんじょう)()えて不敗(ふはい)

 

ただ一度(いちど)敗走(はいそう)もなく、ただ一度(いちど)勝利(しょうり)もなし。

 

(にな)()はここに(ひと)(つるぎ)(おか)(てつ)()つ。

 

ならば()生涯(しょうがい)意味(いみ)不要(いら)ず―――この(からだ)は、無限(むげん)(つるぎ)出来(でき)ていた」

 

その時、アリーナが淡い炎に包まれた。

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