Fate/Infinite Stratos   作:ぬっく~

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第3話

訳が分からなかった。

母のおまじないを唱えた途端、俺の目の前に一人の少女が現れたのだ。

少女は赤い外套を纏い、肩位まで伸びた水色の髪、そして見た目に見合わない狐の面をしていた。

 

「なんだ、騒がしいな」

 

外にいた見張りの人たちが続々と中に入って来る。

 

「おいおい……なんで、部外者がいるんだよ」

 

「しらねぇよ……ていうか、結構上物じゃねぇ?」

 

男たちはけらけらと笑いながら、少女を見る。

 

「処分するのは、ちっと勿体ないが……」

 

と男Aが彼女の肩に触れた瞬間。

 

I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)

 

男はその場に倒れた。

誰もが目を疑う。

今、何が起こった? それが、全員の頭の中を駆け巡る。

少女の手には一本の短剣が握られていた。

 

「女……今、何を……した」

 

「害虫を駆除しただけよ」

 

少女はただそう答えた。

 

「は? 害虫d……」

 

男は口上の途中で、視界が下へと落ち、自分の身体が見えた。

 

(なんで、俺の身体があるんだよ……)

 

男の身体はその場に倒れ、全員が理解した。

この女は只者じゃないと、二人も殺して、平然としている。

 

「う、撃ってぇ!!」

 

男が叫ぶと、持っていた銃の引き金を引く。

銃声が10秒、20秒と続き、全ての弾を撃ち込んだ。

 

「し、死んだか……」

 

倉庫の中は砂煙によって視界が悪くなっており、数秒後……男たちは息を飲んだ。

 

「ありえねぇだろ……」

 

そこには無傷の少女と少年がいたのだ。

 

「化け物……」

 

その言葉を最後に男の命は消えた。

 

 

    ◇

 

 

「う、撃ってぇ!!」

 

男のその言葉で俺は死ぬことが分かってしまった。

だけど、少女はその場に立ったまま。

 

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)…… 」

 

7枚の光の盾が花弁のように展開され、銃弾を弾く。

銃弾の雨が止むと、少女は黒と白の短剣を構え、男たちを次から次へと殺していった。

男たちの悲鳴が響きわたる。

数分した頃には誰の声もしなくなっていた。

静まり返った頃に、その少女が戻って来る。

返り血があちこちあり、その手に持っている短剣からも血が垂れていた。

 

「君は何なんだ……」

 

少女は何も答えず……霧のようにその場から姿を消した。

それと同時に一機のISが入って来る。

 

「一夏! 無事か!!」

 

「千冬姉!?」

 

白いISを纏って来たのは試合中の真っ最中であるはずの姉だった。

 

「良かった……」

 

遅れてから複数のISがこの倉庫の周りに集まる。

そして、最初に目撃したのは複数の死体の山だった。

しかし、生存者は一夏以外誰もおらず、その事件は闇に葬られた。

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