校外学習が終わって、帰路についているよ。
今日は、思った以上に疲れたかも。何だかんだで3人を背負ったし。
まず最初は、すずかちゃん。
頂上への道のりは簡単だから、各自が友達と一緒に登っていたんだよね。
私は鈴木君たちと登っていたんだけど、途中でアリサちゃん、すずかちゃん、こっちの世界の”私”のグループに遭遇。
まだ半分も登っていないのに、既にこっちの世界の”私”はヘロヘロ。
もう少し体力をつけよう、こっちの世界の”私”!
私は高町ズ ブートキャンプの成果もあって、軽々登っていたんだけど、すずかちゃんが足を痛めっちゃったみたい。
運動神経の良いすずかちゃんが、怪我をするとは珍しい。
アリサちゃんとこっちの世界の”私”が心配そうに見ているよ。
私からすれば、こっちの世界の”私”のグロッキーさも心配だけど。
う~ん、山道で無理をするのは良くないよね?どうしようか・・・。
周りには先生もいなかったから、私が背負っていくことにしたよ。
鈴木君たちに「菜之、月村さんを背負うとは羨ましい」って言われたけれど、流石に背負って山を登るのは、普通の1年生には無理だしね。
「菜之君、ゴメンネ」って言いながら、すずかちゃんが私にギュッと摑まってきたの。
そんなにギュっとされると、ちょっと登りづらいんだけど・・・。
「山道で揺れるからゴメンネ」って言われたけど、うん、まぁそれなら仕方ないか。
すずかちゃんは軽いんだけど、いざ山道で背負ってみると何気にキツイね。
ちょっと登山を侮っていたかなぁ。高町ズ ブートキャンプをしていなかったら、無理だったかも。
何はともあれ、無事に頂上に到着!
すずかちゃんは満足そうに「菜之君、ありがとう。今度お礼するね♪」って言って、クラスの集合場所に歩いて行ったよ。
あれ、足痛めたんじゃなかったんだっけ??夜の一族さんだから、治るのも早いのかな??
元気になるのは良い事だから、まぁ良いか。
行き道から思わぬアクシデントで疲れたから、お弁当が美味しいなぁ。
疲れた体にエネルギー補給は大事だよね。
ちなみに校外学習のおやつは200円まで。
私たちのグループは、皆で「モンこれ」のお菓子を皆で買ってきたの。
「モンこれ」のお菓子にはもれなく、カードが1枚付いてくるんだよね。
お菓子限定のレアカードがあるから、それ目当てで買ってきたわけなんだけど。
結果、私はノーマルカード・・・。佐藤君が見事にレアカードをゲット!!
佐藤君が凄く喜んでいるよ。う~ん、この敗北感・・・切ないね。
楽しい校外学習もいよいよ終盤、下山するよ。
途中、今度はアリサちゃんが足を痛めたみたい。下り坂は勢いが付くから、何気に怪我しやすいよね。
こっちの世界の”私”は、ちょっと復活していたよ。
「下り坂は楽チンなの」って、息巻いていたから大丈夫かな?
またしても、周りに先生がいないから、私が背負っているよ。
「菜之、ごめんなさいね。重くないかしら?」って訊かれたから、「全然軽いよ!もうちょっと重くても大丈夫!」って言ったら「馬鹿っ」って言われて、ギュッと摑まられたの。
今日はみんなパワフルに摑まるなぁ。まぁ下り坂は危ないから仕方ないか。
ちなみにすずかちゃんは、もうすっかり元気な様子。恐るべし、夜の一族さん。
アリサちゃんを背負って、無事に下山終了!
1日に二人を背負うとは思わなかったなぁ。
帰りのバスでは、みんな疲れちゃったのか寝ている人が多かったよ。
学校についた後は、先生から連絡事項を告げられて、その場で解散。
すずかちゃんとアリサちゃんは、車のお迎えが来ていたよ。
これなら2人は安心だね。
別れ際、2人から「今度、お礼する(ね)(わね)」って言われたけど、そんなに気にしなくていいのに。
ちなみに、こっちの世界の”私”は、凄くグロッキー。これは無理そうだね。
仕方がないから、高町家まで背負っていくことになったよ。
「菜之くん、ごめんね。学校に着いたら安心したせいか、ドッと疲れちゃったの。菜之くんも疲れているよね?」だって。
こっちの世界の”私”は、こういうところを結構気にするからなぁ。
「大丈夫、この前の合宿に比べれば全然楽勝だから。気にしなくていいよ」って答えておいたよ。
事実、高町ズブートキャンプに比べれば、そんなに負担じゃないしね。
その言葉に安心したのか、こっちの世界の”私”は、私の背中で寝息を立てているよ。
「起こさないように家まで送らないとね」と思いつつ、帰路につく鷹町菜之葉でした。