もしのび太たちが脱出をせず生活部の部屋で過ごす物語
あれから半年が過ぎた
夏を越え秋が終わり冬が始まり
学校での生活も慣れてきた。
まだ救助も来ないし最近ではゾンビたちの姿も減ったような気がする。
僕たち7人は現在、あるイベントの準備をしていた。
それは…
「のび太!あったぞ!!探してたものだ!」
「見つかったんですね!胡桃先輩」
僕と胡桃先輩は近くの商店街にあるコンビニまで遠征をしていた。半年間で僕と胡桃先輩のサバイバル術が高まり
戦闘面では胡桃先輩が接近戦で僕が手作りのボウガンで援護して戦うようになった。
僕の射撃能力のおかげなのかボウガンの扱いもすぐに慣れた。
「これだけあれば春まで持つかな?」
「途中で見つけた園芸屋で野菜の種を貰いましたし
あとは魚とか肉があれば最適ですね」
「まぁ、魚と肉は海に行くしかないが今の状況では難しい世な…」
のび太たちはリュックに缶詰や日持ちするものを入れ
パンパンになるまで入れた。
「最悪は地下の冷凍室を開けて肉を出せばいいですよ」
「だな…さて、帰ろうかのび太」
二人は雪が積もった道を歩きながら学校に戻っていく。
「最近、奴らが減ったから遠征が楽になったな」
「ですね…あ、胡桃先輩着きましたよ」
二人は学校に着くと生活部の部屋の窓から真下の一階から垂れたロープにリュックを縛るとそのリュックは上に上がっていくと生活部の部屋の隣の窓から手作りのロープのはしごが下ろされると先に胡桃が登りのび太は下でゾンビたちが来ないか確認していた。
「のび太!いいぞ!」
胡桃の声でのび太もはしごを登り部屋へと入ると
そこには圭と美紀と由紀がいた。
「おかえりー!」
「おかえりなさい」
「おかえりです!」
「ただいま、由紀先輩、美紀さん、圭さん」
ロープのはしごを回収するとみんなで生活部に戻ると
そこには慈と悠里がいた。
「おかえりなさい!のび太くん、くるみさん」
「お疲れ様、二人とも大丈夫だった?」
「ただいまです、大丈夫でしたよ
一応、種や缶詰や日持ちが出来るものを収穫しました。」
「助かるわ!くるみが餅を回収してくれたから
明日、年を越せるわ」
「それはよかったです、僕は道具を片付けて来ますね」
のび太はボウガンと矢を持ち
隣の部屋に移動するとそこには胡桃と美紀が居た。
「のび太か?道具の整理か?」
「そんな感じです、何本か矢を作ってボウガンの整備をしとかないと遠征で足を引っ張りますからね」
「のび太さん、これ矢の材料の枝です」
「ありがとう!美紀さん」
のび太は枝をサバイバルナイフで切りながら
窓から見る景色を見て思った。
ーみんなで生き抜く…それが僕の希望だー