唐突に言うが、斎藤道三には息子と娘が居る。
息子、斎藤義龍
娘、お蝶
である。
特に息子は父とは仲が悪いのだが、父譲りか。商売上手である。
さて、何故唐突にそのような話になるかと言うと種子島の講習にその息子、義龍が参加を始めたからである。
「どうした?鬼の指導をするのではないのか?」
「あの、その、まず義龍殿はどうしてコチラに」
雑賀孫一。通り名、裏雑賀衆当主は走りこみで疲れ果ててる兵士達に一喝を入れ、商売一筋の大男、義龍に面を向かって理由を聞いた。
「なんだ、理由か?理由は簡単、織田に対する策を講じるためだ」
「織田との?」
「あぁ。昔から織田の先代と親父殿と戦をしていてな、そこを終わらせる為の新たな策に必要かもしれぬ」
「しかし、斉藤家には今孔明が居られると道三様からお聞きしたのですが」
「・・・。あ奴など信用しておらんわ。戦(いくさ)や政(まつりごと)の策だけ置いてゆくだけで、顔もろくに出さず。あげくの果てに美男子ときた!」
「だから己の才を上げる為に・・・。そしてこの国の、美濃の為に全力を上げたいのだ」と彼は剛毅の姿勢で言った。
孫一は、その心意気を認めた。まぁ、一部は除くが孫一とて裏だが頭(かしら)の位置だ。協賛できる部分も有ったのだろう、彼は納得の頷きをして義龍に話をする。
「それならば、お教えしましょう。しかし、ながら義龍殿に合う種子島が無いのです。」
そう、義龍は大男と言っても大きすぎて、種子島の引き金さえ指先に入らないぐらいの手のデカさである。
考えてもらいたいのだが、彼はこの時代では珍しい流木と化した丸太のように大きく、そして肩幅も広い大男なのだ。
そして、そんな大男の手に合う種子島など存在するはずがない。
「なんだと?それでは知る事が出来ないではないか。誇る事ではないが実践で積む者でな」
「なるほど、そうでしたか。いやはや気が回らなく申し訳ございません。種子島は確かに実践を積まなければ怖い武具な物でして」
「それは見ていれば分かる。」
「流石お目が良い。実は義龍殿だけにお伝えするのですが、裏雑賀が密かに製作している大型な種子島が有るのです・・・」
「ほう、それはどんな物だ」
「国崩しと呼ばれる・・・大筒です」
「ほう・・・国崩し、とは?」
「弾の重さは約二十匁(約七十五グラム)、弾の大きさは焙烙玉一つの大きさを放つ。強力な化け物種子島です。」
「その破壊力は?」
「城の城壁を一撃で突き破る威力、しかし安全面は良い物でしてね。いかがです?」
「それは良いな。しかし現物を見て、撃ってみないとな」
「えぇ、それはもちろん。現物を見ないと始まらない事には変わらない。しかし問題が・・・」
「金、か?」
「その通り、造るのも、運ぶのも、費用がかかって良い物も造れませんからね。」
「いくらだ」
「そうですね。ざっと、この額かと」
孫一は懐から筆と紙、墨を取り出して、金額を書き入れる。
「・・・そんなにするのか?」
「威力が威力ですからね」
「・・・」
その後、義龍は孫一の出した大筒を二倍の値段で買い取り、そしてその行動を内心笑う孫一だった。
だが孫一は知らない、何故なら遠くない未来にその二倍の価値が自身の身体に撃ち込まれてもがき苦しむ事になろうとは、まだ・・・知らない。
「あとがたり~、今回から気まぐれ放送する。あとがたりの陣だ。まずは自己紹介、オレは主人公の雑賀孫一と」
「今回メインのキャラ、斉藤義龍」
「そして雑賀孫一の弟子の立ち位置の明智光秀でお送りするです」
孫「さて急に始まりました。あとがたりの陣」
義「そうだな、今回の話は短く、数時間で思いついた話と聞いたが」
明「義龍様、それは禁句です」
義「なに?」
孫「ま、良いじゃないオデコちゃん。とにかく今回のテーマはコレ」
テーマ
「大筒の入手」
孫「大筒とは、短筒の正反対な威力を持つ化け物火縄銃だ」
義「それと課題は関係ないのでは」
明「そうですね、どうして課題にそっていない話を?」
孫「まぁ、そう言うな。実は今回は原作やアニメを重視した疑問を作者のサーが考えたんだぜ」
義「御託は良いから本題を話せ」
孫「最近、サーはアニメや原作を見て、「義龍さん、なんで大筒(バズーカ)を持ってるんだ?」と考えたらしい」
明「そんなの、あの源氏物語バカが送ったに決まっているのです」
孫「うん、最初はそう感じたらしいんだけど・・・」
義「どうした?」
孫「あぁ、うん・・・実は不便なんだよ」
義「不便?便秘か」
孫「分かりやすいオヤジギャグありがとう。オレが言ってるのは運ぶ道と資金だよ」
明「あぁ、なるほど・・・確かに不便ですね」
孫「分からない人は原作小説の4巻の地図を見てください。海路は種子島(島のほう)から輸入には時間がかかるから駄目、だからといって足軽になった時に入手するのは難しい
だから雑賀衆と繋がっている堺の商人とか色々考えた結果。」
義「このざまと」
孫「そうらしい、美女好きの源氏物語の男がくれるはずも無いからね。」
明「あの、お歯黒貴族は?」
孫「あ・・・」
義、明「おい」
孫「あっと、そろそろお時間だ」
明「おいこら、無視すんな、です」
義「諦めろ」
孫「と、いうわけでここらで失礼」
裏方
「ところでサー、貴族の事忘れてたのか」
「書いてる時に思い出した。雇ったことも考えれば良かったです・・・」
「そうか・・・」