織田信奈の野望~雑賀孫一に生まれ変わり~   作:ミスターサー

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ちょいっと伏線回です。分かりやすいけどね。


織田の姉弟

「アンタ、これから鴉と呼ぶわ」

 

「は?」

 

急にあだ名を貰った主人公、鴉こと雑賀孫一は、?のマークを浮かべていた。

その鴉というあだ名を与えた可憐な少女、織田信奈はドヤ顔で孫一を見る。

 

場は尾張の城下町に有る一角の茶屋、ういろうを楊枝で刺して食べる所にお忍び姿の織田信奈がやってきて何も言わず隣に座り、ういろうを食べ始め。その後、孫一に尾張の状況を聞き終えて、冒頭のあだ名の件になったのだ。

 

「あー、お姫さん」

 

「なにかしら、鴉」

 

「なんで鴉っていうあだ名をくれたんでしょうか?」

 

「気に入ったからよ!文句ある!」

 

「いや、意味分からん。」

 

正直言って孫一は要らない事だった。

ただでさえ、この雑賀孫一という名が本当の名前で無いのだからこれ以上、名を増やされるのは御免ほうむる所だ。

 

「なによ、その言い方・・・文句有るの」

 

「ねーから勝手にしな。オレは、まだアンタを信用して無い。そしてオレは嫌々道三に言われてココ(尾張)に居るんだ。忘れないでくれよ。」

 

「・・・ふん」

 

信奈は立ち上がり、「暫くしたら政(まつりごと)の話をするからくる事」と言い。残っていたういろうを全て食い尽くして去っていった。

 

「オレのういろう・・・」

 

ガクリと肩を落とし、孫一は頭を掻く。そして店内を見回し茶屋で酒を飲んでる場違いな男に話しかける。

 

「こんな場違いで一人酒か?」

 

「うるせえぞ、良いじゃねーか。この酒は美濃産で辛いからよぉ、この甘さで丁度良いんだ。まさに良い組み合わせなんだ」

 

まさに酒飲みのようでもなく呂律はハッキリして喋るが、孫一は「美濃産、ね」と言いつつ、肩を上げ、やれやれとした顔で「同席していいか」と許可を聞くと、男は「良いぞ」と豪快に快く答え返し、手招きをする。

 

「で、最近どうだ。その美濃の調子は」

 

「可でも無く、否でもない。一触即発状態だ。」

 

「やはりか。じゃあ、この尾張はどうだ?」

 

「別の奴に聞いてくれよぉ。おらぁ、しらねーから」

 

「・・・そうかい

話は変わるが蝮酒は美濃で作れるか?こっちで作りたいから蝮を持ってきてくれねーか。」

 

「蝮酒をねぇ。だが何故おれぇなんだ、まだ頼める輩がいるだろぉ」

 

「猟師と見たからだ。その手の豆や弓を引く跡がハッキリしてるからな」

 

「へぇ、目が良いじゃぁねえか。だが、それなりに金が要るが?」

 

孫一は懐から銭袋の一つを男に渡し、「商談成立!」と男はういろう代を払って揚々と去っていったと同時に近くの長屋から騒がしい声が、聞きなれた声が響いた。

 

孫一は金を払い、茶屋から出て、その長屋に向かうと槍を構えた巨乳でポニーテールをした美少女、鬼の柴田勝家が小さい女の子を背負っている未来人の足軽、相良(さがら)良晴(よしはる)に向けていた。

そして勝家の後ろには小さい少年が立っていた。その少年の口から血を流してドヤ顔で立っていたが、やはり痛むのかスリスリとその部分を撫でていた。

 

「なんの騒ぎなんだいコレは?」

 

孫一は、まず良晴と勝家の間に入り、槍を退けた。

 

「こ、これは雑賀殿!」

 

「雑賀さん!」

 

「孫一・・・」

 

「やぁ、猪ちゃんにサル君に、子犬ちゃんも居たのか?」

 

「む、居た。サルの、良晴の横に居たから見えなかっただけ」

 

良晴の横に立っていて見えなかった犬千代が孫一の言葉に腹を立てたのか、頬を膨らませ、不機嫌になる。

 

「いや~、悪いね。横から見てたから見えなかったのさ。で、どうしたの。この状況は」

 

「えぇ、実は-」

 

 

勝家と良晴の話を簡略すれば、このような流れになる。

・まず、ドヤ顔していた少年、織田信勝は若侍を連れ、この長屋に押し入る

・その信勝は、良晴の事を笑いに来たうえ、自身の姉である織田信奈をうつけ呼ばわりした

・ならばと良晴は「うつけ呼ばわりするならば、この国の未来を考えての発言を言えよ」と言ったが、全て穴だらけで、最悪の美人集めてハーレム作るというバカけた話

・そしてついに手が出てしまって

 

「現状である、っと」

 

「はい」

 

「そうだねぇ。まず、お互いバカの集まりだと分かったよ」

 

「は?」と全員は声を上げる。

 

「まず、サル君。君の身分は?」

 

「え、えっと・・・草履取り、つまるところ足軽だけど」

 

「うん、そうだね。じゃあそこの少年は?一応、城主の弟だからね。その場で打ち首は有っただろうね」

 

「え、いや、それは」

 

「まぁ、男だから侮辱されたのが許せなかったのは仕方ないが、最終的に城主の事さえ巻き込む騒動になりかけたんだからね。」

 

「う、はい」

 

「次は、え~と、誰だっけこの子。」

 

孫一は信勝を見て首を傾げる。

 

「信勝様です」

 

と、勝家は答える。

 

「そ、じゃ。少年で」

 

「な!」

 

一人の若侍が刀に手をかけようとしたが、孫一は手を差し出して「待て」という。

 

「オレは名前を覚えるのが苦手でね。しばらくはこのあだ名で呼ばせてもらうけど良いかな?」

 

信勝は「ぼくは寛大だから良いよ」と答え、それを聞いた若侍は手を引いた。

 

「ありがとう、少年。さて少年、何故君は若侍を引き連れて、しかもこの柴田勝家こと猪ちゃんを呼んでココに、長屋に来たのかな?」

 

「話を聞いていなかったのかい?それは、このサル君を笑いに来たからで。」

 

「そうかな、オレから見て、集団で泥棒しようとする物盗り集団しか見えなかったよ」

 

「う、そ、それは護衛で」

 

「護衛なら猪ちゃんだけで十分なはずだ」

 

「う、五月蝿い!ぼくは偉いんだぞ!」

 

「そうかい、オレは裏だが最強の傭兵集団の雑賀衆の頭領で、美濃の使者役けん尾張の種子島指南役だ。もし変な動きを見せたら雑賀、美濃の者達が尾張を滅ぼすから発言に気をつけな」

 

「・・・!」

 

信勝は目を見開いた。なにせ、孫一は孫一という名でしか知られておらず。最近信奈に雇われた、ただの足軽と思っていたのだ。そして何故勝家が「殿」と言った理由が今になって分かったのだ。

 

「そういえば、あの話の中で美濃を潰すとか、種子島が何ちゃらこうちゃら言っていたねぇ。こりゃあ切腹もんの上言かな?」

 

「それは、方便だよ!嘘も方便だって言うだろう」

 

「そうかい、それは良い事聞いたよ。うん、じゃあ、この話は喧嘩両成敗。無かった事にしようか」

 

「っ!この件を白紙にするのかい!?そんなのは!」

 

「じゃあ最後に、この長屋は誰が管轄下に入れてる長屋なのかな?」

 

「そ、それは!」

 

正式に言えば、この長屋は長屋の長(おさ)である浅野という物だ。しかし派閥で言えば織田は織田でも信奈である。

理由は信奈の家来、犬千代も住んでいるのがこの長屋であり、良晴もココに住ませている。そう考えれば考えが一つ、この長屋は織田信奈の管轄だと分かる。

 

「・・・分かったよ、ココは大人しく引こう。しかし、そこのサル君にはコチラの処分を叩きつける。」

 

「そうだね。ならサル君にはその処分を撤回できる働きをしてもらうよ」

 

信勝は、ギリッ・・・と奥歯を鳴らして若侍を連れて去り、勝家は礼をして去って行った。

 

「ふ~、やれやれ」

 

溜め息を吐き、頭を掻く孫一は厄介事から一時離れてくれた事に安堵の顔になる

そして「カッコ良かったですぞ!」と良晴に抱えられた少女は笑顔で孫一を見た。

 

「正直助かった。ありがとう」

 

犬千代が礼を言うと「いやいや」と孫一は謙遜した。

 

「しかし、すまんね。この騒動はちょいっと長引くはめになった」

 

「でも、これが一番の解決策」

 

「そう言ってくれると有りがたいよ、子犬ちゃん。さて、サル君」

 

「な、なんだよ?」

 

「ちょっとお話しないか?ろくに話せなかったが未来から来たことについてのお話を、ね」




孫「あとがたり~。あとがたりとは、本のあとにある、あの!あとがたりである!
どうも最近涼しい夜で元気な主人公の孫一です。」

「今後のセカンド主人公、相良良晴!」

「そして、ショタ担当の織田信勝さ!」

孫「って、今回は花がいねー!」

サル「いや、仕方なくないか?孫一さん。今回はあまり女キャラでなかったし」

孫「出てたじゃん!猪ちゃん居たじゃん!」

ショタ「まあ、分かるよでもココまで来て機材?っていうのかな?それ壊しまくってたし」

孫「コレ全部根来衆の出費なんだけど!?」
※このあと信奈が弁償しに来ました。値段はサプライズです。

サル「で、今回は読者様に分かりやすい伏線ばかりだけど大丈夫か?」

孫「大丈夫大丈夫、ではタイトル」



「今後の動き」



孫「ま、今回の伏線から主人公は暗躍するタイプの主人公です。」

サル「だろうな。あ?カンペ。サーの無謀な挑戦、土田御前の改心フラグを作る・・・ハアぁあああ!?」

孫「おいおい、大丈夫かこれ」

ショタ「無理だろうね。母上頑固だし」

孫「賢くない頭を捻って頭が暴発しなければ良いのだが」

サル「今回の話も相当捻ったし、良心痛めて少しご都合したし。こりゃ完結するのか?」

孫「原作続く限りはやるだろう」

ショタ「道長いよ?」

孫「そうだな、っと今回はココまで。

今回の提供は
堺に来たら揚げたこ焼きや!の堺揚げたこ会
出会いを見つけるなら雑賀の里へ!雑賀衆と根来衆の提供でお送りしました」
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