射手の頂点に立つ   作:クロアブースト

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本編です。閑話の方が出来上がって進まないのが悩み事です。


対策会議

会議が始まる。そしてレプリカが遊真の身の安全を条件として情報提供をすると話し、城戸さんはルールに従う限りは保証した。嘘をつけば見抜かれるというのも知ってただろうがトップとして嘘をつけば信用を失う事も理解してただろうな。仲間に対して誠実性が無ければ部下は信用など出来ず疑心暗鬼になりかねないので上に立つ人間としては大事な事である。

 

そしてレプリカが今の配置図では不足だとしてデータを追加する。レプリカが持つ軌道配置図の情報はボーダーが持つ物より膨大で有吾さんが自ら調べ上げたものらしい。そして接近している国は『海洋国家リーベリー』『騎兵国家レオフォリオ』『雪原の大国キオン』『神の国アフトクラトル』の4つらしい。乱星国家が乱入の可能性もあるが今回はイルガーを使ってきた国と考えると使う国はあんまりないらしく遊真はキオンとアフトクラトルだと言った。そして黒トリガーは7年前の情報で増えてるかもしれないがキオンは6本、アフトクラトルは13本だそうだ。しかし稀少なので本国の守りに使われるのが普通で遠征に投入されるのは1本が良いところらしい。これは師匠の情報通りならアフトクラトルは全国家に攻めるので守る必要が少なく複数導入は可能なので違うだろう。そして一通り話し終わったので今度は俺が師匠の電話で教えられた情報を話す。

 

「基本的にはレプリカと同様ですが今回アフトクラトルにあるマザートリガーの人柱が死ぬので生け贄用と兵の人員が欲しいから全近接国に侵攻してくるらしい事と他の国はアフトクラトルが一斉侵攻で来る遠征部隊の対処をしないといけないのでキオン以外には余裕がなく他の二国は心配しなくて良いそうです」

 

ピロリロリン!

 

「誰だ!大事な会議で電話を切っとらん奴は!」

「あ、俺の携帯だ」

「共也!またお前か!」

 

勿論事前に携帯は電源を切ってあった。間違いなく犯人は師匠である。鬼怒田さんの怒りがこちらに向くので俺は抗議する。

 

「俺も事前に携帯は電源を切っておきました。案の定師匠からのメールで向こうの遠隔操作で強制起動出来るんでしょう。電源切らないとこっちの都合を気にせず出るまで1日中着信し続ける迷惑な人ですから……」

「そんな馬鹿な言い訳を…」

「確かにカグヤならやりかねん。前に着信音を遠隔操作でリストに入ってない子供向けの曲を勝手に設定されて困らされた事がある」

「忍田くん!?」

 

まさかの前例被害者の登場に驚く鬼怒田さん。確か師匠が忍田さんの着信音で少女向けアニメの主題歌流されるとかいう羞恥心ものを高校生の頃にやったとか自慢してたな。間違いなく周りが白目になる大惨事である。

 

「ええい!あやつは現代技術の最先端を行ってるのにも関わらずそんな事に使いおって!」

 

あの人は本当に自分が楽しければそれで良い人だから無駄だろう。

 

「ところでカグヤは何を送ってきたんだ?会議するタイミングで図るかの様に送ってきたんだ。何か意味があるのだろう?」

「えっと、アフトクラトルの新型捕獲兵ラービットと判明した黒トリガー使いの情報ですね」

『!?』

 

まさかのドンピシャで欲しい情報を送ってきたので一同が驚く。

 

「ハハハ、カグヤさんも俺と同じ未来予知のサイドエフェクトもってるんじゃないか…」

「師匠ならもっと質が悪いサイドエフェクト持ってたっておかしくないですが俺と別れた時点では何一つサイドエフェクトには目覚めてませんでしたよ」

「素で行ってるってそっちの方が凄いな……」

 

迅が呆れる程に師匠はデタラメなのだ。

 

「その情報を話したまえ」

「はい、まずはラービットについて大きさは人型ですが捕獲用。但し、トリガー使いを狙うタイプで戦闘力が高いです」

『私の持つ情報とも一致している。優れた情報収集能力だ』

 

城戸さんに促されて話した情報にレプリカが合致していると教えてくれる。

 

「後はモッド体と呼ばれるアフトクラトルのトリガー使いの能力を移植して一部だけ使用可能な形態がつい最近実装してあるそうで特徴は色が変化するらしいです」

『それは私の持つ情報にも無かったな』

 

本当に何処から仕入れてるのだろう。

 

「後は黒トリガー使いのうち、アフトクラトル当主の領土を震え上がらせる『ワープ女』の情報だけが分かったそうです」

 

添付された立体画像を出すとパッツンパッツンの女性の服を着た筋骨隆々の大柄なマッチョが出てきた。髪の毛が赤髪の女性ヘアースタイルっぽくしてるのが気味悪くしている。漢女と書いて乙女と読む奴等みたいである。

 

「黒トリガーで門(ゲート)に似たワープを作る能力で支援が主な仕事で自身が戦う必要がある時にこの姿に変身するそうです」

 

明らかに物理で肉弾戦をしてきそうな姿である。

 

「相手を食いちぎったり、握り潰すなどの統一性のない目撃証言が相次いでるので信憑性は低いが人間離れしている物ばかりなので念の為に警戒されたしと書いてあります」

「要注意だな」

 

なお、彼らはこの情報が伝聞で誇張されまくってる事を知らない。送ったカグヤ本人ですらこれが事実だと思ってしまっている。後にミラが玄界に姿を現した時に異常に警戒され、この事実無根が広まっている事を知ってキレるのは余談である。帰った後に本国にカグヤがうっかりで起きっぱなしにしていた余りの立体映像が瞬く間に広まっているのも余談である。

 

 

 

 

 

会議が終わり屋上へ向かう。

 

「どうしたんだ迅さん」

 

ここに来る序でにすれ違いで三輪と会ったが何か思い詰めた表情をしていた。   

 

「あ~、何て言ったら良いかな~」

「取り敢えず何が言いたいかはハッキリしてくれ」

「さっき共也が映像を見せたとき、ワープ女と戦う未来が確定した……」

「………」

「………」

「ヤバイな、どうしよう……」

 

あんなのと遭遇なんてしたくないので頭を抱える。第二次大規模侵攻、前途多難になりそうである。

 

「本気で戦って良い?」

「悪いがそれをされると向こうの警戒レベルが上がって犠牲が増えるから全軍出すのは控えてくれ」

「分かったよ」

 

一応本部には話しとくべきだろう。黒トリガーは貴重な戦力だから使わないのはまずいし、意味なく出し惜しみしてると思われるのは困る。

 

「ウルとハクアは出すぞ。二人は強いからな」

「それは助かる。二人がいれば助かる人もいるからな」

 

その後、ある程度注意事項を聞いて俺は仙の元へ向かった。

 

 

 

仙と食堂でランチを取ろうと移動したら修と遊真がいた。

 

「お、二人ともお疲れ様」

「鳴神先輩!」

 

修が反応する。逆に遊真は悩んでいる様子だった。どうしたのだろうか?

 

「鳴神先輩、一つ聞いて良い?」

「何だ?答えられる物なら答えよう」

 

「黒トリガーを元の人間に戻す方法を知ってるの?」

 

ピシリと俺は固まってしまう。その言葉は衝撃的だったからだ。誤魔化しても嘘を見破れるのだから無理だろう。

 

「答える前に確認として一つ聞く、俺はこの件をかなり秘匿している。どうやって知った?」

「ハクアって人が言ってたのを聞いたんだ」

「ハクアァァァ!」

 

何故いるのかとか話したよりもこれを見越して逃げた事に俺はぶちギレた。




ミラさんファンの方スミマセン。アニメのOPイメージが定着してるのが悪いんだ(責任転嫁)。あれにオールマイトのコラ画像は吹いた記憶がある。なお、カグヤが震え上がらせた住民に直接赴いて調査して出てきたイメージを元に激変した映像が共也に送られた物です。

カグヤ「アフトクラトルのトリガー角は肉体の変態を可能にするとは面白い」

きっとカグヤはそう思ってます。
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