でわ、どぞ。
時は深夜。
時計の針が午前二時を指したとき、一人の少女が召喚を行おうとしていた。
少女「――――告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
少女を中心に魔法陣が発動して行く。
少女「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ」
午前二時は、わたしのもっとも絶好調の時。
そして、召喚はあと少しで完成する。
少女「天秤の守り手よ――――!」
文句なし……!
手応えなんてもう、釣り竿でクジラをつり上げたってぐらいパーフェクト!《ムリムリ(笑)》
――――かんっぺき……!間違いなく最強のカードを引き当てた……!
ああもう、視界が戻るのがもどかしいっ。
あと数秒で目が回復して、そうすればもう目前には召喚されたサーヴァントの姿が――――
――――いない。
少女「はい……?」
《一人ぼっちワロス「うるさい!!!」サーセーン》
直後、居間の方で爆発音が聞こえた。
少女「なんでよーーーーーー!?」
居間に向かってダッシュ!《いいスタートだ(笑)》
地下室の階段を駆け上がって《二段跳びである←ここ重要》居間に急いで向かう。
少女「扉、壊れてる!?」
居間の扉がゆがんでいた。《お前はせいk「あぁん?」なんでもなーみん》
取っ手を回しても意味がない。
押しても引いてもいみg《ナッシィーング!》いい加減にしろよ♪《マジサーセーン》
少女「――――ああもう、じゃまだこのおっ……!」
どっかーんと、先ほどからのストレス発散も込めて蹴破り中に入った。
少女「…………」
で。居間に入った瞬間、わたしは全て理解した。
居間はメチャクチャn《お前はムチャクty「……」あっチョウチョだ》になっていた。
天井には穴が開いており、何かが落ちて来たのが分かる、そして部屋のど真ん中に頭から突き刺さっている男が一人。《犯人はコイツだ!!キリッ》
犯人「…………」
犯人はコイツだ!絶対にコイツだ!!《俺がもう言いました~》……。
犯人「…………」
その時、破壊を免れた柱時計を見たらなんと午前一時だった。
それで、思い出した。うちの時計今日に限って一時間早かったんだった。
わたしの絶好調まで、ほんとはあと一時間と言うことだ。《バッカで~「うるさい!!!」ドゴッ、う〇ぁ~》
少女「…………また、やっちゃった」
わたしは大抵のコトは人並みにこなせるけど《嫌味?》、一つだけ遺伝的な呪いがある。《おいこら無視すんな》。
それはここ一番で、もっとも大事な勝負時に、信じられない大ポカをしてしまう事だ《ぎゃははははは爆笑~腹イテ~!!!》……潰すぞ(ボソッ)《ヒィー》
少女「………やっちゃった事は仕方ない。反省」《俺は反省していない(ドヤ)》
こいつのコメントがいちいち腹立たしい《褒めんなよ(テレ)》照れんなよ。
イライラした心のまま、アホ丸出しで突き刺さっている男を睨みつけた。
少女「それで。アンタ、なに」
犯人「開口いちbって、そんな事より早く引き抜いて~(涙)」
少女「……はぁ~」
頭痛い。
《しばらくお待ちください~》
犯人「開口一番それか。これまた、とんでもないドSn(ギロッ)…………マスター←(ここ重要)に引き当てられたな」
黒いロングコートに身を包んだソイツは、プルプル震えていた。
オマケに「コイツこぇ~よ、身が持つかな?」なんて言いやがる。
……断言しよう。
コイツ、絶対に使えない。
少女「――――――――」
それにしても、ほんとうにこれがサーヴァント、なんだろうか?
使い魔っていうからもっと別なのだと思ってたんだけど、これじゃ人間そのものではないか。
……いや、違うかも。
こうしているだけで、アレが桁外れ魔力を帯びている事が判る。
最初のアレに惑わされるな。
アレは間違いなく人間以上のモノだ、そうじゃなければヤッテられない。
少女「――――――――」
いつまでも呆れている場合じゃない。
不本意だが、アレはわたしの。
なら、ここから先はk《一方〇行だーーーーー!!!!ッくーーいっぺん言ってみたかったんだよね~満足!》終わったかしら?(黒笑)《はい!←満面の笑み》はぁ~、ここから先はきちんと頭と気持ちを切り換えないとね。
少女「―――――確認するけど、貴方はわたしのサーヴァントで間違いない?」
サーヴァント?「さぁ~?つかさ、イキナリ空中に召喚されたなんて初めてで状況が判らないんだよね」
少女「わたしだって初めてよ。そういう質問は却下するわ」
サーヴァント?「さいっでか。じゃあ何で召喚にミスったわけ?」
少女「うっ!それは時間を一時間まちgってそんな事はいいのよ!!」
サーヴァント?「いや良くないだろ「うるさい!!」……」
はぁ~、とサーヴァント?はため息をついた。
こっちの言い分に腹が立ったのか、それともわたしに呆れたのか《いや絶対に呆れてんだろ!!》……、ちょっと微妙な反応だ。《おい聞けよ!珍しく俺が正論言ってんだぞ!「自覚はあったのね」当然、そして反省はしていない》
少女「まあいいわ。わたしが訊いているのはね、貴方が他の誰でもない、このわたしのサーヴァントかって事だけよ。それをはっきりさせない以上、他の質問に答える義務はないわ」
《逃げたよ》
サーヴァント?(逃げたな)
サーヴァント?「……召喚に失敗してなお上から目線とか。普通こう言うときはごめんなさーいとか、すいませーんとか、もっと他に言う事があるんじゃないか?《そうだそうだー!》ッ!?今何か電波が」
少女「そんなのないわよ。主従関係は一番初めにハッキリさせておくべき物だもの。それと気にしたらまけよ」
サーヴァント?「――――――ん?」
目の前のサーヴァント?は何の事だと言わんばかりの顔をしている。
それにしても、コイツ召喚が中途半端だったからか、怯えた振りして言いたいことをネチネチ言ってくる。
サーヴァント?「ふ~ん。主従関係、ね。確かにその意見は俺も賛成だ。どっちが上か下か、最初に判らせた方がいいよな」
床に座ったまま、品定めをするかのように見てくるサーヴァント?。
少女「どちらが下かですって……?」
サーヴァント?「そうさ。俺もサーヴァントとして呼ばれたからには契約上の主従関係は認めるさ。だけどよ、それはこの俺に相応しい者だったらって話だ。――――さてはて。というと、あんたはこの俺に相応しい魔術師なのか、少女ドSよ」
少女ドS「誰が少女ドSよ!!」
にやにやと笑うサーヴァント?。
コイツさっきとキャラが違ってきてない?ただでさえ人の家を壊しておいて、言うこと欠いてこのわたしがマスターに相応しいかですって……!?
少女「―――――おまえnじゃなかった、貴方の意見なんて聞いてないわ。わたしが訊いているのは、貴方がわたしのサーヴァントかどうかって事よ」
まっすぐに見据える。
こんなふざけたヤツに負けてたまるかってのよ。
サーヴァント?「そんな熱い目で見るなよ、惚れちまうじゃないか(ポッ)」
少女「ガンドッッッッ!!!!」
サーヴァント?「はっはっは、当たらん当たらんよ」
少女「ッ!?」
わたしのガンドを、必要最低限のただし物凄い速さで動き避けるサーヴァント?。
少女(こいつ!?速い!)
サーヴァントを名乗っているだけはあるってことね。
サーヴァント?「ふむふむ、いいねぇ~実に勇ましい。態度だけは一人前のマスターみたいだが――――」
少女「だ・か・ら、順番を間違えるなっての……!一番初めに確認するのは召喚者の務めよ。さあ答えなさい、貴方はわたしのサーヴァントなのね!」
次の返答次第では掴み掛ってからの零距離ガンドよ。(黒笑)《コイツこぇ~よ》
サーヴァント?「―――――何処までも強情な少女ドSだn「ドSって言うな!!(ガンド)」ヒョイっと、これじゃあ話が進まないんだけどね~。……しゃあない。ならばたとえ話だ。仮に、俺が君のサーヴァントだったら、その場合あんたは俺のマスターなのかい?ああ、これは、た・と・え話だからな」
少女「当たり前じゃない!貴方がわたしに呼ばれたサーヴァントなら、貴方のマスターはわたし以外誰がいるっていうのよ!」
イラつくこの気持ちを落ち着かせて、この無礼者を睨みつける。
サーヴァント?「フフ、たとえ話なんだけどねぇ~。とりあえずそう仮定しようか。で、あんたにはこの俺のマスターだという証拠があんのか?」
ニヤニヤと楽しそうに戯言をほざくサーヴァント?。
コイツ絶対にわざとやってる。マスターの証とやらで慌てふためくところを見たいに違いない、そうはいかないわよ。
少女「ここよ。貴方のマスターである証ってコレのことでしょ」
サーヴァント?「……」
右腕に浮き出る令呪を見せつける。
ふん、勝った。
少女「納得はいったかしら?これでもまだ文句を言うつもり?」
参ったか、と言わんばかりに令呪突きつける。
今だ床に座っているサーヴァント?は目パチパチさせて、
サーヴァント?「……それを本気で言っているなら、呆れるを通り越してがっかりだな」
なんて、失望したよと言わんばかりの顔をしている。
少女「本気って、何がよ」
サーヴァント?「はぁ~あんたのその言動がだよ。そんな形だけの証ではなくて、この俺が力を貸すに値するに相応しい者かどうかそれを見極めようと思ったんだがな」
少女「くっ!?」
なにそれ、あー言えばこー言う。コイツわたしを認めるつもりないんじゃないの!それに、普通マスターの証って言ったら、まず令呪でしょ。
少女「……なに?それじゃわたしはマスター失格?」
サーヴァント?「そうであってほしいが、令呪がある以上あんたが召喚者と言うことだろ。ま、今は仮ってところだな、これからのおまえの行動しだいではマスターになれるかもな」
まったく、と退屈そうにしているコイツ。
少女「………………」
―――――やばい。
ブチ切れそう。これからの行動しだいって、しかも今コイツわたしの事をおまえって言ったわよね?明らかにコイツの中でわたしのグレードがダウンしたわよね?さっきまであんただったわよね?《あれ?なんだろ、寒気と殺気がいっぺんに来るぞ?》
サーヴァント「不本意極まりないが、一応認めておこう。とりあえずは、おまえが俺の仮マスターだ。そして、条件も付ける。今後、俺はおまえの言葉に耳を貸さない、戦闘の時も俺が指揮をとる、おまえはそれに従い行動するんだ。何、サルでも判るだろ少女バカよ」
少女バカ「―――――――――」
わたしの臨界点突破へのカウントダウンスタートした。
少女バカ「……へぇ~。不本意に認めたうえに、わたしの意見には耳を貸さないってどういうことかしら?あ・な・た・はわたしのサーヴァントなんでしょ?」
怒りと堪え一応聞いてみた♪《あ、阿修羅だ(震)ぶるぶる》
これがわたし的の最後通告デス。《デスってあっちのデスだよなこれ?》
それに対してコイツは。
サーヴァント「ん~?だから仮だって、か・り。それに戦うのは俺だろ?なら俺の言うことを聞くのが当然だろ?ていうか、おまえは家に引きこもってればいいさ、それならバカなおまえでも、生き残れるかもしれないだろ」
わたしに何もするな、と完全に舐めた目で言いやがった。
少女バカ「――――――、っ」
サーヴァント「あら?怒った?んじゃそろそろ止めとくか、うっそよ~冗談だって本気にすんなよ」
少女「――――――あ」
サーヴァント「冗談だっていったろ~まさかとは思うけどこんな下らない事で令呪は使うn……って!?」
少女「あったまきたぁーーーーーー!絶対使ってやる!!」
少女「――――――セット!」
コイツだけには情けなんてかけるか!!!!
サーヴァント「ば、やめ――――!?」
少女「誰が止めるかこの大馬鹿やろーーー!!令呪に告げる!聖杯の規律に従い、この者、我がサーヴァントに戒めの法を重ね給え!」
サーヴァント「止めろバカ!!こんな下らないことで令呪を使うか普通!?」
少女「またバカって言ったわね!?こっちにもプライドがあるのよ!アンタがわたしのサーヴァントならこのわたしに絶対服従でしょうがーーーーーーー!!!!」
――――――右手の令呪が光る。
サーヴァントを三回だけ強制的に命令できる。
サーヴァント「こんなの、ただのマスターとサーヴァントの戯れじゃないか!それだけのために令呪を使うのかよ!?」
《いい感じで暴走してますね~(ワクワク)》
ふん、もう後の祭りよ!←涙目
―――――で。
ボロボロの居間から引き上げて、今はわたしの部屋にいる。←ここ重要
目の前にはわたしの令呪で“絶対服従”になったはずのサーヴァントがいる。
いるが―――――
サーヴァント「マジバカじゃねぇ~のこいつ?あんな下らないことで令呪使うか普通?俺なら使わないねもっと大事な局面で使うね!」
こ・れ・の、どこが絶対服従なんだか?そして、あんな下らない事をした張本人が言うな!
サーヴァント「おまえさ~令呪の強制命令権がどれほど重要か判ってんの?」
少女「し、知ってるわよそんなコト。いいじゃない、まだ二つあるんだし《あと二つだな(笑)「(ギロリ)」うむ、まだ二つだな!》、貴方に命じた規則は無駄じゃないんだし」
サーヴァント「……確かにそこには驚いたな。曖昧な命令なら時間がたてば効き目が弱まり逆らえるヤツもいる。まぁ逆に一つに絞った単一の命令ならどんなヤツでも大抵は逆らえない。さてここで問題です、この後俺が言いたいことはなんでしょう?」
少女「……解るわよ。ようするに、広く長い命令は意味がないんでしょ。」
サーヴァント「半分正解。令呪に願うなら単一の命令が一番好ましい、が」
少女「……が?」
サーヴァント「……あんたの魔術師としての才能は最高みたいだなってこと」
少女「――――っ!?」
なんなのコイツは?散々バカにしといて、今度は褒めてきて。コイツが何を考えているかわたしには解らない。
少女「……?」
あれ?さっきコイツはわたしの才能は最高って……まさか。
少女「ねぇ、あんたが今どんな状態なのか、言いなさいこれは命令よ」
もし、わたしの仮説が合っていたならこれで。
サーヴァント「頭の切れは、悪くないみたいだな。あんたの予想道理だよ。命令に逆らうとランクが落ちて体が動かし辛くなるってわけ」
だるい、と言わんばかりに項垂れるサーヴァント。
少女「…………」
……って事は、令呪は無駄にはならなかった、いやむしろプラスって事よね。
けどコイツは本当に弱くなったのだろうか?
最初から覇気の欠片もない、コイツにならわたしでも勝てる気がするだけど。
サーヴァント「さっきは悪かった。その年でこれほどの才能まさに天才だ。さっきの令呪でそれも確認できた、俺のマスターとして文句の言いようもない」
さっきまでとは180度返した態度で、頭を下げている。
少女「え――――ちょ、止めてよ、何か調子が狂うじゃない。え~と、そうだ喧嘩両成敗でお互い水に流しましょ」
サーヴァント「そかそか。話の展開早くていいよ~マスター」
少女「切り返し早くない?」
サーヴァント「そんな事はないさ、あんたと戦えるのが今から楽しみなだけだよ」
少女「それって」
――――わたしをちゃんと認めてくれたと言うこと?
少女「なら令呪とかそんなの抜きで、わたしをマスターと認めるのね?」
サーヴァント「ああ。こっちからお願いしたいぐらいだよ、それにこれで完全に契約が繋がったしな」
少女「契約?」
あれ?そういえば、体に違和感が。
わたしの魔力が体内だけでなく、目の前の男にも流れているのが解る。
少女「なるほどね。サーヴァントをここに留めるには」
サーヴァント「正解。マスターからの魔力供給があるから、俺たちはこの世に現界することができるってわけ」
サーヴァント「それに、俺を召喚して意識をしっかり保っているしな。すべてを総合して、あんたは一流のマスターってことさ」
少女「そ、そう」
恥ずかしくなり目を逸らす。
……コイツ案外良いヤツなのかも。
少女「それで?貴方、なんのサーヴァントなの?」
長かったが、ようやく本題に入れた。《なんか俺疲れてきちゃった「うっさい」ちぇ~》
サーヴァント「見て判らないのか。それはそれで良いのかな」
……コイツ。
少女「……いいわ、じゃあマスターとして命令するわ。貴方、セイバーじゃないの?」
サーヴァント「残念だが、セイバーじゃないな」
少女「―――――――――」
……ま、そうよね。
色々失敗したんだから、最強のサーヴァントのセイバーを呼ぶには、問題点が山済みなんだから。
少女「……ドジったわ。あれだけ宝石を使っておいてセイバーを引けなかったなんて、目も当てられないわ」
サーヴァント「……っ。セイバーじゃなくてサーセンね」←ちょと目が潤んでます
少女「え?あ、うん、まぁこっちのミスだから、悪いのはわたしよ」
アーチャー「ふん。いいだろう、アーチャーがセイバーより上だということを教えてやる。そしたら後で詫びを入れさせてやる」
少女「……はい?」
あれ?拗ねてるの。
へぇ~可愛いとこあるじゃない(笑)
少女「ごめんなさい、貴方には期待させてもらうわよ、アーチャー?」
アーチャー「最初からそう言えばいいんだよ、たくよ、んじゃ期待に応えさせてもらいますか」
ふふ、コイツとはいい関係が築けそうね。
少女「それでアンタ、何処の英霊なのよ」
アーチャー「…………」
アーチャー沈黙。
って遊んでる場合じゃなかったわね。
さっきまでの、不真面目さが消え、深刻そうにしている。
アーチャー「アーチャー?マスターであるわたしが、サーヴァントである貴方に訊いているんだけど?」
アーチャー「あ~秘密♪」《男の♪とかないわwww》
少女「あぁ?(怒)」
アーチャー「まてまて、理由があるから、な」
少女「つまんない理由な怒るわよ?」
アーチャー「もうおk「ん?」なんナイッス」
少女「で?」
アーチャー「―――――あぁ、それはな」
ん?今一瞬だけ暗い顔をしたような。
アーチャー「―――――俺自身でも分からないからな」
……は?
少女「なにそれ、わたしの事ばかにしてんの!?」
アーチャー「今更悪ふざけはしないさ。つか、あんたの召喚のせいなんだからな「うっ!?」記憶の混乱で、自分という存在は分かっているが、名前やら素性やらはまったく解らないんだよ。……まぁ大丈夫さ気にすることはないさ」
少女「気にするわ!!アンタがどんな英雄かを知らなきゃ、どのくらい強いのか判らないじゃない!」
アーチャー「問題ねぇ~よ」
少女「少女「問題ないって、相棒の強さが判らないんじゃ作戦すら立てられないじゃない!?そんなんで戦っていけるわけないでしょ!」
アーチャー「問題ねぇ~って、あんたが呼んだ俺だ。ならば最強以外の何だというんだ?」
まっすぐに。
真面目な顔をして、わたしに絶対の自信と信頼を込めて、黒き戦士がわたしを見据えた。
少女「な――――――――――」
思考が止まり、時が止まった感じがした。
アーチャーの目に言葉に嘘の欠片もない。
彼は、あって間もないこのわたしを、わたし以上に認めてくれている。
少女「―――――――――――」
……顔が熱い
わたしは今、間違いなく赤面している。
いつもの、不意打ちとは少し違う、なぜか心地のいい感覚だ。
少女「ま、まあいいわ。誰にも分からないなら、弱点がばれることもないんだし……(テレッ」《フラグが立ったか?》
照れ隠しに言って、アーチャーから顔を背ける。
まあ、アーチャーの正体も追々分かることだろう。
とりあえず、今はそれよりも優先する事があるんだし。
少女「分かったわ、しばらくは貴方の正体はこのままでいいわ。―――――――さて、それじゃアーチャー、貴方に最初の仕事をあげるわ」
アーチャー「いきなりか、いいねぇ~。で、誰をたお―――――――」
せばいいんだ、なんて続けるアーチャーに、ホウキとチリトリを投げつける。
アーチャー「…………」
少女「居間の掃除と片付け、お願いね。アンタが突っ込んで散らかしたんだから、責任もってキレイにしといてね」
アーチャー「…………………………………え?」
アーチャー硬直。
数十秒たち、思考が戻ったアーチャーは、ホウキとチリトリを握りしめわたしにこう言った。
アーチャー「……分かったよ」
少女「え?」
そういうと、アーチャーは部屋から出て行った。
おかしい、文句の一つでも言うのかと、思ったのに。
これでは、拍子抜けだ。
少女「まいっか、疲れたしもう寝よっと」
わたしはベッドに入り電気を消してそして目を閉じた。
疲れていたのだろう、すぐに眠気が……Zzz。
アーチャー「………………眠ったか」
扉の前でアーチャーが呟いた。
その手には先ほどまであったはずの、掃除道具がなかった。
アーチャー「…………」
アーチャーはその場を離れ、居間に向かった。
居間のドアの前に立ったがそこには、先ほど少女か蹴破ったはずのドアが元通りなっていた。
アーチャーは迷いなくドアを開けるとそこには塵一つない元通り部屋だった。
アーチャー「…………」
アーチャーは部屋の中に入ると、ソファーに身を沈めた。
アーチャー「…………」
無言が続く。
そのまま、眠りにつくのかと思いきや、アーチャーが口を開いた。
アーチャー「相変わらず、容赦のない奴だよおまえは。なぁ…………凛」
――――こうして運命が始まった。
《え!?何この展開?俺置いてけぼりじゃね?誰かーーー!!もっと笑いをくれーーーー!!!》
《以上私こと天の声がお送りしました。また次回もサー〇ス、サー〇ス!》
はい、ども~龍道で~す。
第一戦が終わりましたが、長いっすね~。
最初だからちょっと長く書こうと思ったら何これ?
……まいっか、というわけで。
またね~!