IS -after∞infinity!- 作:ジョナサン@なろう民
(・・・ら)
「・・・」
(・・・ーい・・・・きら)
るせーよ。折角人がゆっくり寝てるってのに・・・。
(・・・)
あー、これでゆっくり寝・・・・・
―ガンッ!!!
「ぐっはぁっ!?」
突然股間に激痛が走る!痛い!超痛い!
「何すんだお前ッ!!」
がばっと布団から飛び起きた俺。
「やほ♪」
痛む股間を押えつつ、見上げると。
「・・・春」
昔から俺とつるんでいた親戚が大きなショルダーバッグを肩に、俺を見下ろしていた。
「秋良」
そいつは俺の名前だけ言って時計を指差した。
「・・・あ」
時刻は7時。
そして大事な事を思い出した。
織斑秋良、15歳。
入学式に遅刻するか否かの山場だった。
EP01「入学!IS学園」
俺は織斑秋良。ご覧の通り、学生。
そして今日からIS学園の1年生となる。
・・・今、「IS学園って、女子校状態じゃなかったっけ?」
なんてことを考えている人もいるかもしれないので、ここで現在のIS学園について少し補足しておこうと思う。
IS学園と言うのは、その名の通り、IS(インフィニット・ストラトス)について学ぶ学校。
国立だから入学試験はある程度の才能がないと通らないという。
そんなエリートコースにどうして俺が行くことになったのか。それは追々話すとしよう。
で、さっきの疑問符についてだが。
近年、ISの技術者が不足しているのだ。
斬新な発想も求められ、こうしてIS学園に男子の入学する枠が設けられたと言う訳。
とは言っても、女子の入学希望者と比例してもその差は負の方に圧倒的。
女子ばかりの所に、しかも超試験が難しい所に行くのはとても優秀な清潔感あふれる好青年か、下心満載のただの馬鹿だけだ。
・・・俺?俺は・・・おっと、モノレールの速度が落ちてる。続きは後で。
―次は、IS学園前、IS学園前です―
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
モノレールが停車し、自動ドアが開いた瞬間、スタートダッシュ。
「そんなに叫んだら学園まで息持たないよー」
「お前も呑気に走ってたら遅刻するぞ」
「はいはい」
俺と肩を並べて駅の階段を駆け下りるこの女、俺の親戚である。
名前は春。姓は皆堂。
俺とは「はとこ」の関係にある・・・つまり、俺のじっちゃんの姉の孫娘になるわけ。
で、俺と同じように今日からIS学園1年生だ。
駅の改札に切符を滑り込ませ、制服・着替え等入ってる鞄を担ぎ直し、再び全力疾走。
「でさ!」
「ああ!?」
春が切り出す。
「正直あの秋良が受かると思わなかった!」
「あのって!?」
「平均的な成績の!」
「お前がそれを言うか!てか何回目だ言うのそれ!」
「だって私ん方が・・・ハァ、成績・・・ハァ、良かったじゃん・・・ハァ」
段々息が切れてきた春。
「いわん・・・こっちゃ・・・ねえな・・・」
かくいう俺も。
そうこう走っているうちに学校門前に来た・・・ってまずい!予鈴(と思しき音)が鳴ってる!
「秋良!良い事考えた!ちっと止まって!」
「え?お、おう!」
春が何か思いついたらしい。
俺はその言葉に従い、かかとで急ブレーキを掛けた。
「秋良!」
春は止まらず、俺の方を向いた。そして。
「パス!」
「え――――――おわぅ!?」
春が自分の荷物を俺に投げ寄越した・・・重ッ!
「秋良ー!私の荷物を頼んだー!」
そう言って春は荷物をキャストオフして軽くなった分速度を上げて、予鈴が鳴り終わるまでに・・・門を通過。
「・・・」
春・・・テメェ。
俺は春に対する怒りのボルテージを押えつつ、ため息をついた。
「ハァ・・・」
とりあえず言い訳でも考えておこう。
どうも、ジョナサンです!
にじファン移転の俺ですが、どうぞよろしくお願いします!