IS -after∞infinity!- 作:ジョナサン@なろう民
結局、俺が門に辿り着くと立ち番?らしき先生から冷ややかな目で見られる羽目になった。
とにかく春にこの借りは絶対に返す!と固い決意を固めた所で俺は入学式の場所へと向かっているのだった。
入学式の会場に向かう最中、早速借りを返すと心に決めた相手を見つけた。
それと同時に、春も俺を見た。
「ねーねー」
「・・・んだよ」
「入学式って、何処だっけ」
「・・・○○だっ!」
俺は親切に答えてやりつつ、大きな大きなバッグを春に投げ返してやった。
EP02「幼馴染3人衆」
学生寮・エントランス
入学式を終えた後は部屋割りを見た後寮へ荷物を運ぶ作業だ。その後は制服を着てクラス分けを確認後、とっととクラスに向かう筋書き。
「随分人集まってるねぇ~」
人でかなり混んでいる。勿論ほぼ全員女子だ。特に張り出してある部屋割りには密集している
「・・・」
「秋良?見に行かないの」
春が俺を覗き込む。
「・・・春、ちょっと見に行ってくれよ」
「へ?何で?自分で見に行きゃいいんじゃん」
「俺に女子の中突っ切れってのか」
「うん」
躊躇なく言う。ひでぇな。
「・・・こんな時あいつが居ればなァ」
「呼んだか?」
「そうそう、こんな感じで・・・わっ!?」
「うおっ!?」
何時の間にやら現れた人物に驚いた。
「突然唐突に現れるんじゃねぇ!」
「春休みぶりの再開だろ~?寂しい事言うんじゃねーよぉ」
「くんな!何か臭い!」
「相変わらずだよねぇ」
春は俺にべた付くこの人物を、やれやれといった感じで見てくる・・・。
この人物、俺と春が小学生時代からつるんでいる男、中島|蒼空(そら)。
見ての通り、軽い雰囲気を持つ。
春休みにどこかに出かけていたようだったが・・・
「因みにどこ行ってたのさ」
春が気になっていることを聞く。
すると蒼空は親指をぴっと突き出して。
「グアムでナンパ!」
「アホだ」「アホだ」
こうゆう奴のままで安心した。
安心したら俺は良い事を思いついた。
「・・・お、そうだ!蒼空。お前、女子の群れに突っ込む勇気があるか?」
「おう!」
即答。
「よし!ならば行け蒼空!俺の部屋番号を確認して来い!」
「了解・・・あれ?」
見ると、もう先程までの人混みはがらんがらんになっていた。
「やー。とゆうわけでとっとと行こっか」
春が改めて言い、俺たちはとっとと部屋割りを見た。