ハイスクールD×D Eternal story   作:銃剣

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番外の続きです
たぶんコレでおしまいだと思います


番外編 悪魔兄弟

これはもう一つのIFの物語

 

それに関わりを持つ人物………ディオドラ・アスタロト

 

彼は聖女・アーシア・アルジェントを我が物としようとし、教会から追放されるよう仕向け誘惑して墮とそうとするが出来なかった

 

痺れを切らした彼はアーシアを攫った上に真実を伝える

 

それは一誠の怒りを買う事となり、圧倒的な実力差で惨敗

 

心も体も全てを打ち砕かれた時、戦闘に介入してきたシャルバ・ベルゼブブに助けを求めるも、用済みと判断されて抹殺されるが……ここからがIFである

 

彼は抹殺される前に、非常時の転移により彼は生き延びた

 

だが彼には、もう何もする事が出来ない

 

 

 

 

どこかの森へ転移したものの、彼はズタボロになった体で走り続けた

 

逃げるために

 

 

 

 

 

 

そして彼の運命を変える出来事が起こる

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャルバの奴!よくもこの僕を!?」

 

怒りを露にしながら森の中を走り続けるディオドラ

緊急用に用意した魔法陣で転移し、逃げ出せる事が出来た

 

「こうなったもの…全部アイツのせいだ!!」

 

それは数日前まで遡る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どういう事だコレは!?」

 

「見ての通りだディオドラ」

 

レーティングゲーム前日、人の気配の無い場所にいるディオドラとシャルバ

しかし、ディオドラの様子は可笑しかった

 

「どうして僕の蛇の力を半減にした!?答えろシャルバ!!」

 

「…なら言おう。最近禍の団(カオス・ブリゲート)の魔術師達が次々と倒されているという情報が入った。それもお前の配下に属した者を中心にだ」

 

「なんだって!?」

 

シャルバの言葉に驚愕するディオドラ

 

「オーフィスから蛇の与えられ力を増したとは言え、これ以上こちら側の戦力を削られるのは我慢ならん。部下の不始末は上司の責任だ。よってお前の力を半分没収だ」

 

「待ってくれシャルバ。やっとここまで来てそれはないんじゃないか!?やっとアーシアをこの手で手に入れられるのに!!」

 

「それなら犯人を見つけて首を持って来い。それが出来たら蛇は返そう」

 

そう言ってシャルバは魔法陣に入り転移した

一人となったディオドラに追い討ちをかけるかのように空から大雨が降り注ぐ

雨で服がずぶ濡れになるディオドラだったが、そんな事を考えている暇も無かった

 

「クソ……クソッ!クソォォォォ!!一体誰が僕の邪魔をしたんだ!!?」

 

怒るまま、周りにある物に八つ当たりする

ゴミを蹴ろうとするが行き良いあまり転んでしまう

その姿は負け犬そのものである

 

「アスタロト家の次期当主も堕ちたもんだな」

 

「!?」

 

背後から声が聞こえ振り返るディオドラ

そこに居たのは雨に打たれながらも座っている

 

「ライザー・フェニックス!?」

 

ライザーであった

片脚の膝だけ立て、そこに腕を腕を置く状態で座っていた

 

「お前はいいよなぁ。ディオドラ…俺が見た地獄はこんなもんじゃない」

 

「うるさい!キミなんかに何が分かるんだ!?」

 

ディオドラがライザーに怒鳴る

ライザーは体勢を変え、微笑みながら水溜りの地面に頬を付ける

 

「地べたを這いずり回ってこそ見える光があるんだ……」

 

「光?」

 

ディオドラはライザーの言っていることが分からなかった

 

「……だが期待するな!」

 

ライザーは地面に付けていた頬を離し、微笑から無表情に戻ると立ち上がる

そしてディオドラを見下ろしながら告げる

 

「どうせ俺達には…一生見る事はできない」

 

「………」

 

「…ふっははは…あっははははははは……はっはははははははは!!」

 

雨の降り注ぐ音と共にライザーの冷め切った笑い声が大きく響かせながら去って行った

その姿をディオドラは見るしかなかった

 

 

その後、レーティングゲーム当日になった時

犯人がライザーであったことを知る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とにかく、奴を見つける前にオーフィスに…」

 

「その必要は無い」

 

ディオドラの前に数人の魔術師達と魔物達が現れた

 

「おぉ!僕を助けに来てくれたのか!?」

 

「助けに?…何を言っているんだ」

 

魔術師達の中の一人が前に出る

 

「我々が来たのは後始末だ。ディオドラ・アスタロト…お前のな」

 

「そ、そんな!?待て…待ってくれ!僕はッ!!」

 

「我等禍の団(カオス・ブリゲート)に死に底ないは必要ない。殺せ」

 

リーダーである男が指示を出すと魔術師達が一斉に魔力の弾を撃ちだす

ディオドラは身を縮こまる事しか出来なかった。その後、背後に控えていた魔物達がディオドラに近づき、殴る蹴る叩きつれるなどの集団暴行が起こる。ディオドラは、さっきよりズタボロにされ、顔に傷も付き美男子の面影もなくなった

 

「た、たすけて…がぁ!」

 

命乞いするディオドラの声を魔物達は関係なかった

殴り飛ばされ倒れると地べたを這いずってでも逃げようとするが激痛が体中に響き動けない

 

「(…誰も助けてくれないのか。僕は死ぬのか)」

 

ディオドラの心が徐々に崩壊する

今までの計画が打ち砕かれ、シャルバにも禍の団(カオス・ブリゲート)にも用済みとなり消される

ディオドラの心には《絶望》しかなかった

 

全てを諦め掛けたとき

 

 

 

 

 

「ディオドラ…待っていたぞ」

 

 

 

 

 

そんな声が聞こえた。ディオドラは顔だけ振り向いた

もう死ぬ一歩手前で見た物は

 

「ライザー……フェニックス」

 

ライザーの姿だった。ライザーは徐々に歩くスピードを上げ、走り出す

禍の団(カオス・ブリゲート)の魔術師達はライザーの登場に驚くが直ぐに襲い掛かる

 

「っふぅ!っはぁ!っせぃ!」

 

「ぐぉ!!」

 

「がぁ!?」

 

「ぎゃあ!?」

 

しかし襲い掛かる魔術師達(リーダーを除く)はライザーの蹴り技で沈められる

ロングコートを払うと、倒れているディオドラの近くでしゃがみ、顔を見る

 

「ディオドラ……笑え…笑えよ」

 

「………」

 

そう言うが何も喋れないディオドラを見たライザーは眉を動かし立ち上がる

そして背後から跳ねながら迫ってくるホッパーゼクターを左手に収め、そっぽを向く

 

「…変身」

 

『HENSHIN』

 

ホッパーゼクターをバックルにスライドさせ装着させる際、ホッパーゼクターを愛すかのように指で叩く

それに反応しホッパーゼクターの目が光ると中央から緑色の装甲に包まれる

 

『CHANGE KICK HOPPER』

 

キックホッパーになると魔物を蹴り飛ばす

魔物達はキックホッパーから何かを感じ取り、逃げ出す

 

「お、おいお前達!?逃げるな!!」

 

リーダーの男は魔物達を呼び戻そうとする

その時、ホッパーゼクターの脚部を親指で弾き、指の力だけで足を中央まで弾き倒すライザーに気付かずに

 

『RIDER JUMP』

 

蓄積されたエネルギーで前に跳躍するライザー

跳躍と同時にホッパーゼクターの脚部が元に戻る

 

『RIDER KICK』

 

バックルから左足へとエネルギーが送られ、ライダーキックを放つ

 

「うらぁ!」

 

「ぎゃあぁぁぁぁ!!」

 

放たれたライダーキックはリーダーの男の背中に直撃しその衝撃で吹っ飛ぶ

男はライダーキックにより体はエネルギーの塊と化し、逃げ出す魔物達に直撃し爆破する

爆破で魔物達も男も塵と成り、止んだ頃には消えていた

 

「……ふぅ」

 

死んだ事を確認したライザーは息を吹き振り返り、変身を解く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

ディオドラは近くの木に背中を預けるが、その瞳には光がなく死んでいた

一方ライザーは、しゃがみながら魔術師の死体いじりをしていた

 

「ディオドラ。良い顔になったな」

 

ライザーは死体いじりを止め、ディオドラの近くに寄る

 

「俺と一緒に地獄に落ちるか?」

 

「……これ以上の地獄が。どこにあるというのさ?」

 

ディオドラは死んだ目で何もない空を見上げながら呟くように言う

ライザーは左手にあるホッパーゼクターを右面の茶色部分を見せ、目の前に投げられ、ゆっくりと追うように首を下げるディオドラ

するとライザーは自分の頭とディオトラの頭を付け、後頭部を手で撫でる

 

「ディオドラ……俺の…弟になれ」

 

急にそんな事を言われるディオドラだったが、その言葉は何故か安心と安らぎの感じさせるように聞こえた

そして目を閉じ、その安らぎを噛み締めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はは……ははははっ…」

 

「………」

 

光の届かない暗闇の道を歩く二人の悪魔

乾いた笑いをしながら傷ついた体を引きずりながら歩くディオドラ

そのディオドラに肩を貸し、無表情の歩くライザー

二人の手には左右色の違うホッパーゼクターを握っており、ライザーは緑色でディオドラは茶色だった

 

「キミだけだ…僕に振り向いてくれたのは…」

 

「二人で歩いて行こう…ゴールの無い…暗闇の中を」

 

次第に暗闇が濃くなり、二人の姿を包み込む

そして、それを見るものは誰も居なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰に装着しているバックルのスイッチを押し展開し、ライザーは左手で、ディオドラは右手でホッパーゼクターを持ち構える

 

「変身」

 

「変身」

 

ライザーは左に、ディオドラは右にバックルにスライドさせ装着する

 

『HENSHIN』

 

『HENSHIN』

 

ライザーは緑色、ディオドラは茶色の装甲に包まれる

 

『CHANGE KICK HOPPER』

 

『CHANGE PUNCH HOPPER』

 

ライザーのキックホッパーに対し、ディオドラは全身が茶色の装甲、右腕にはアンカージャッキが付けられている。パンチに特化したライダー[パンチホッパー]である

二人のホッパーの堕ちた瞳は一体何を見るのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行くぜ。相棒」

 

「兄貴となら…どこまでも」

 

 

 

 

彼等は探し求める

 

 

 

 

暗闇に輝く

 

 

 

 

自分達の光に

 

 

 

 

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