ハイスクールD×D Eternal story   作:銃剣

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Dの罠/駆けつける者達

「……来人さん、学園には馴染めました」

 

 

「あぁ、学園生活も中々の物だ」

 

 

転校から数日

来人は学園ライフを楽しんでいた。特に整った容姿から女子の人気が高い

その分、男子からの嫉妬の目があるが本人は気にしていない

 

 

「小猫ちゃん。今からオカルト部に顔を出しても良いかい?」

 

 

「……別に良いですけど」

 

 

来人の小猫はそんな会話をしながら旧校舎に向かう

その道中、他の生徒から2人の仲の良さから付き合っているのではないのかという噂が立つのは別の話である

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「リアス、ディオドラ、ちょうどいい。ゲームの日取りが決まったぞ。――――五日後だ」

 

 

場所は変わりオカルト部・部室

そこへディオドラが訪問し、アーシアとのトレードを要求

それにリアスは断る。しかしディオドラは、諦めずアーシアに告白しアプローチをかける

それに一誠がキレ反抗。ぎくしゃくとなった空気にアザゼルがレーティングゲームを日を話す

その時、部室の扉が開く

 

 

「随分と賑わっているみたいだけど、何かあったのかい」

 

 

扉を開けたのは来人

その後ろに小猫の姿があるが、その手にデンデンセンサーを暗視ゴーグルモードにし、何かを見ていた

 

 

「ディオドラ・アスタロト、キミが此処に居るという事は、アーシア・アルジェントが狙いだね?」

 

 

「人聞きの悪い事を言わないでくれるか。僕は純粋に彼女を愛しているんだ、人間であるキミに兎や角言われる筋合いはない。そもそも人間がこの場に居る時点で痴がましい」

 

 

ディオドラが笑顔で来人を罵倒する

さっき言われた一誠が絡もうとするが来人が手を出して止める

 

 

「確かに僕は人間だが、こっちも一人の女性にしつこく求愛をしてくる男に兎や角言われる筋合いはないよ。君の行動は、世間で言う……「ストーカー」という行為に匹敵する。そんな事でしか伝えられないとは、キミの愛も底が知れるね」

 

 

来人の言葉に流石のディオドラの笑顔も引きつかせる

これを見ていた一誠はザマー見ろと言わんばかりの笑みを浮かべる

 

 

「なら分からせるまでだよ。僕の実力を…愛を…」

 

 

そう言い残し、ディオドラは帰っていった

するとリアスがずっとゴーグルでみる小猫に尋ねる

 

 

「そういえば、小猫。貴方今までそのゴーグルで何をしていたの?」

 

 

「これは僕が頼んだことさ。リアス・グレモリー」

 

 

来人は小猫からゴーグルを受け取る

すると一誠とアーシアに近寄る

 

 

「すまないが二人とも。しばらく、この部屋を退室してくれないか」

 

 

「はぁ?なんで出て行かなきゃ」

 

 

「仕方ない。小猫ちゃん」

 

 

「……はい」

 

 

小猫は来人の指示に従い、一誠を殴り気絶させ部室の外に放り投げる

アーシアも涙目になりながら部室を出る

 

 

「すまない。こうでもしないと彼等を出せなかった」

 

 

「まぁ、今の行動の事は置いといて。この場に居る俺達には話してくれんだろ」

 

 

「勿論だよアザゼル。まずは、これを見てくれ」

 

 

来人は巨大モニターにコードを挿し、デンデンセンサーと繋げ映像を流す

巨大モニターに流れたのは、今まで小猫がゴーグルで覗いていた部室の風景だった

 

 

「さて、問題は此処からだ」

 

 

映像にディオドラが映ると来人は一時停止し、デンデンセンサーにもう一本コードとスタッグフォンと繋ぎ、操作する

映像が暗視状態に切り替わ、ロックオンカーソルがディオドラに関する数値が表示される

しばらく数値が表示されるとロックオンカーソルが腕の部分に合わさり点滅する

 

 

「拡大する」

 

 

来人がスタッグフォンで操作し、腕の部分を拡大する

すると腕の部分にコネクタのようなタトゥーが映る

 

 

「何この模様は?」

 

 

「これは生体コネクタ」

 

 

「生体コネクタ?…なんだそれ」

 

 

「アザゼル。以前キミがガイアドライバーに興味を持ったことあるだろう。この生体コネクタは言わば自身をガイアドライバーにしているような物だ。生体コネクタにガイアメモリを挿す事でドーパントに変貌する事が出来る。しかし、生体コネクタからの挿入は非常に危険で、ガイアメモリには強力な力と共に有害な物がある。それを体内に入れるという事は、ドーピングすると同じ事だ」

 

 

「でも、それを言ったら『NEVER』も同じではないのか」

 

 

「ゼノヴィア。それは確かにそうだが、その程度の事は対処済みだ。レイナーレ達は安全を見て、ドライバーを渡している。僕と克己のロストドライバーもそうだ」

 

 

来人は巨大モニターを消し、デンデンセンサーとスタッグフォンを仕舞う

 

 

「克己から破損したガイアメモリを調べたが、どうやらアレは『NEVER』で造られた物とは異なる形状だった。あのメモリは力と毒素の部分を特化させた物だ。もしも一度でも挿せば、体が毒で蝕ばまれ最悪死に到る」

 

 

「そんな危険な物が何故」

 

 

「考えられる事は、僕達以外にもガイアメモリを作れる者がいるという事。しかしガイアメモリは、ガイアゲート無しでは作る事は不可能だ」

 

 

「だが現にこうしてメモリが出回っているんだぞ」

 

 

アザゼルの言葉に全員うなずく

 

 

「これは悪魔で予想ではあるが、誰かがガイアゲートを見つけたか………それとも『NEVER』の誰かが裏でばら撒いてるか」

 

 

来人の予想に全員の反応が変わる

ガイアメモリを使った者達と戦ったなら尚更である。そんな危険なメモリがもしもテロリストの手に渡れば不味いことになる

 

 

「来人君。キミは仮にも自分の組織の人間を疑うのかい」

 

 

「木場祐斗。そうだとしても僕達の脅威となるのなら早めに対処するのが『NEVER』だ。例え克己だとしても」

 

 

来人は次に資料を取り出す

 

 

「ガイアメモリの事は後回しだ。まずはディオドラ・アスタロトに関する話をしよう。数日前、小猫ちゃんにディオドラの事で相談を受け、僕は直ぐに『地球(ほし)の本棚』に入り、検索した。ディオドラ・アスタロトの事にアーシア・アルジェントに関するキーワードを入れたら、妙な出来事が出てきた。」

 

 

「妙な出来事?」

 

 

「当時の彼女がまだ『聖女』と呼ばれていたとき、他の『聖女』や教会に馴染み深い信者が次々と行方不明になる事件が起こっていた。そして、また行方不明者が現れた時、その前夜に一人の男が信者に近づいていたと目撃情報があった」

 

 

「でもそれだけで犯人だと決め付けるのは早いんじゃ」

 

 

「その通りだ姫島朱乃。そこで僕はディオドラ・アスタロトの眷属の経歴を調べてみたが、全員転生悪魔で元『聖女』と信者だった。行方不明者と眷属となった者の名前が一致しする。さらにディオドラ・アスタロトがアーシア・アルジェントを尾行していた事も分かった」

 

 

来人の渡した資料を読みながら話を聞く皆

リアス、朱乃、ゼノヴィアは怒りを露にし、木場も小猫も顔を渋る

 

 

「話は分かったわ。ディオドラの目的も知って尚更アーシアを渡せなくなったわ」

 

 

「その事だが、兵藤一誠やアーシア・アルジェントには一斉話をしないこと。特に兵藤一誠には気をつけて欲しい。彼は情に流れやすい、話を聞けば真っ先にディオドラ・アスタロトを倒すことしか頭が回らなくなり、周りが見えなくなる。彼のような野獣の手綱を引けるのは王であるキミだけだ。リアス・グレモリー」

 

 

「えぇ、十分に分かっているわ」

 

 

ディオドラの対抗策を練るリアス

そして、緊急時の対処を考える来人であった

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「そろそろ時間ね」

 

 

決戦の日

リアスが時計を見て立ち上がる

オカルト部が部室の中央に魔法陣に乗るオカルト部

そして転送の瞬間を待つ

 

一誠は不安げに手を握るアーシアの手を握り返す

ディオドラの目的を知る他の者達は気を引き締める

 

一方『NEVER』もVIPルームの方で観戦及び警備をする

傭兵である克己のグループは中、井坂率いる堕天使グループは外を警備

緊迫する中、いよいよゲームが始まる

 

魔法陣に光が走り、転移の時を迎えようとした

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「……着いたのか?」

 

 

オカルト部が転移した場所は広い場所だった

そこは石造りの巨大な神殿、ギリシャを思わせる構造

 

 

「…おかしいわね」

 

 

この事に訝しげに言うリアス

他のメンバーも同様に怪訝そうにしていた

その時、神殿とは逆方向に魔方陣が出現する。さらに辺り一面に囲うように出現していく

 

 

「……アスタロトの紋様じゃない!」

 

 

木場が剣を構え、朱乃も手に雷を走らせながら言う

 

 

「魔法陣全て共通性はありませんわ。ただ――」

 

 

「全部、悪魔。しかも記憶が確かなら――魔法陣から察するに『禍の団(カオス・ブリゲート)』の旧魔王派に傾倒した者達よ」

 

 

魔方陣現れたのは大勢の悪魔達

全員が殺意の目で睨み、取り囲む。その数は千人以上

 

 

「忌々しき偽りの魔法の血縁者、グレモリー。ここで散ってもらおう」

 

 

囲む悪魔の一人がリアスに挑戦的な物言いをする

 

 

「キャッ!」

 

 

そこへ一つの悲鳴、声の主はアーシアだった

一誠がアーシアの方向へ振り向くと、そこにアーシアの姿はなかった

 

 

「イッセーさん!」

 

 

空から声

一誠が空を見上げると、そこにはアーシアを捕らえたディオドラの姿があった

 

 

「やあ、リアス・グレモリー。そして赤龍帝。アーシア・アルジェントはいただくよ」

 

 

「アーシアを話せ、このクソ野郎! 卑怯だぞ! つーか、どういうこった! ゲームをするんじゃないのかよ!?」

 

 

イッセーの怒り叫びに、ディオドラは初めて醜悪な笑みを見せる

 

 

「バカじゃないの? ゲームなんてしないさ。キミたちはここで彼ら――『禍の団(カオス・ブリゲート)』のエージェントたちに殺されるんだよ。いくら力あるキミたちでもこの数の上級悪魔と中級悪魔を相手にできやしないだろう? ハハハハ、死んでくれ。速やかに散ってくれ」

 

 

ディオドラが宙で嘲笑い、それを睨みつける一誠

その時だった

 

 

ズドォオオオオオオオオオオン!!

 

 

禍の団(カオス・ブリゲート)』の悪魔達の中央に爆破が起こる

そして爆破に巻き込まれなかった悪魔達は次々と倒れていく

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

《Shoulder Fang》

 

 

ザッシュ!!

 

 

「ぐぁああああ!?」

 

 

その時、白い鋭い刃のブーメランが飛んでくる

刃のブーメランがディオドラの肩を切り裂き、アーシアを手放す

落ちるアーシアに猛スピードで捕まえる者がいた

 

 

「大丈夫アーシア?」

 

 

「レ、レイナーレ様!?」

 

 

その正体はタブー・ドーパントになったレイナーレだった

低空飛行しながら、一誠達の所に向かい下ろす

 

 

「用心しといて正解だったね」

 

 

そこへファングとなった来人が戻ってくるショルダーセイバーをキャッチしながら現れる

その後ろにナスカのカラワーナ、クレイドールのミッテルトがいる

 

 

「バ、バカな!どうしてお前達が!?」

 

 

「どうしてか。それは彼等のお陰さ」

 

 

来人が指したのは未だに攻撃が止まない一帯

青黒い粘液状な物が溢れ返り、触れた者を精神的苦痛を食らい

雷や嵐、氷結や熱気などの気象の影響で体が破壊され

高速による攻撃で吹っ飛ばされる

 

 

「はっはっはっはっは!!何とも脆いものだ」

 

 

「所詮は旧魔王に従う悪魔、その命と共に古き時代を終わらせるとしましょう」

 

 

「シャアアアッ!」

 

 

暴れている元凶は三体

ドーナシークのテラー、井坂のウェザー、猫のミックのスミロドンである

 

 

「テラーの能力が在れば魔法陣が無くとも移動できる。暗躍には打ってつけさ」

 

 

「っく!くそっ!くそぉぉ!よくも僕の計画を邪魔したな!!絶対にお前達を許さないぞ!!」

 

 

そう言ってディオドラは転移する

直後、旧魔王派の悪魔達は魔法陣を展開して魔力を高め始める

全員が戦闘態勢に入る

 

 

「どうやらここからが本番らしいが、貴方は何故ここに。北欧の主神オーディン」

 

 

「ほっほっほっ。気づいておったかい」

 

 

来人達の後ろには老人―――オーディンの姿があった

他のメンバーは驚いている中、オーディーンは長くて白い顎髭をさすりながら言う。

 

 

「簡潔に言うと、『禍の団』にゲームを乗っ取られたんじゃよ。今、運営側と各勢力の面々が協力態勢で迎え撃っとる。ま、ディオドラ・アスタロトが裏で旧魔王派の手を引いていたまでは判明しとる。先日の試合での急激なパワー向上もオーフィスに『蛇』でも貰い受けたのじゃろう」

 

 

「やはり、そうだったか。克己達は?」

 

 

「今も暴れておるよ。特に大道克己ともう一人の赤龍帝に関してはな。ミーミルの泉に方目を差し出したときに得たわしの能力で突破して、お主らの救援にきたんじゃが、どうやら必要なかったようじゃな」

 

 

オーディンがそう言っていると旧悪魔派が声をあげる

 

 

「相手は北欧の主神だ! 討ち取れば名が揚がるぞ!」

 

 

旧悪魔派の悪魔達が一斉に魔力の弾を撃つ

それに対し、オーディンが杖を一度だけトンと地面を突く。

 

 

ボボボボボボンッ!

 

 

向かってくる無数の魔力弾が弾けて消滅させる

「ホッホッホッ」っと笑うオーディンに旧魔王派の悪魔達の顔色を変えていた

 

 

「本来ならば、わしの力があれば結界も打ち破れるはずなんじゃがここには入るだけで精一杯とは……。はてさて、相手はどれほどの使い手か。ま、これをとりあえず渡すようにアザゼルの小僧から言われてのぅ。まったく年寄りを使いに出すとはあの若造どうしてくれようか……」

 

 

「そう言いながら無数の魔力の弾を消滅させているが」

 

 

「お主も年寄りを労わる事をじゃな」

 

 

そう言いながらオーディンはグレモリー眷属人数分の小型通信機を渡す

 

 

「ほれ、ここはこのジジイに任せて神殿の方まで走れ。ジジイが戦場に立ってお主らを援護すると言っておるのじゃ。めっけもんだと思え」

 

 

「北欧の主神オーディン、流石の貴方でも一人は辛いでしょう。お供しましょう」

 

 

オーディンの隣にウェザーとテラーが並ぶ

それに続いてタブー、ナスカ、クレイドールが並ぶ

オーディンが杖を一誠達に向けると、薄く輝くオーラが発生する。

 

 

「それが神殿までお主らを守ってくれる。ほれほれ、走れ走れ」

 

 

「でも、たった6人だけで大丈夫なのかよ!」

 

 

「…まだ十数年しか生きていない赤ん坊が、わしを心配するなぞ――」

 

 

オーディンは左手に槍を出現させて

ウェザーは背後から雷雲を発生させ

テラーは両腕に魔力を溜め

タブーとナスカは赤黒と青黒の光球を出し

クレイドールは左手のキャノンを溜め

 

 

「――グングニル」

 

 

旧魔王派の悪魔たちへ向って一撃を繰りだした。刹那――。

 

 

ブゥゥゥウウウウウウンッ!

 

 

槍から極大のオーラが放出され、空気を貫くような鋭い音が辺り一面に響き渡った

それと同時にウェザーの四方八方の雷撃にテラーの光線

タブー、ナスカ、クレイドールによる魔力弾が炸裂する

悪魔達はその一斉攻撃に消し飛ばされ、人数が半分以上になる

 

 

「なーに、ジジイもたまには運動しないと体が鈍るんでな。さーて、テロリストの悪魔ども。全力でかかってくるんじゃな。この老いぼれは想像を絶するほど強いぞい」

 

 

「貴方達に心配されるほど私達は落ちぶれてませんよ。これも仕事ですから」

 

 

この攻撃で悪魔達はいっそう緊張の色を濃くしていた

オーディンもそうだが、強力なドーパントチームも居ては対処しようが無い

 

 

「すみません!ここはお願いします!」

 

 

「僕はアーシア・アルジェントの護衛に入る。頼んだよ井坂深紅郎」

 

 

リアスはオーディンに一礼し、来人は一度変身を解く

 

 

「神殿まで走るわよ」

 

 

リアスの言葉に応じ、一誠達と来人は神殿のほうへ走り出す

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