ハイスクールD×D another story 紅髪の赤龍帝 作:メロンパンの逆襲
「いらっしゃいにょ」
………今にょっていったよね。にょって…
可愛らしいこと言うわりに声がのぶとい。
そこにいたのは、あまりにも圧倒的な巨体だった。そして、圧倒的な存在だった。
鍛え抜かれた筋骨隆々な男が、ゴスロリ衣装を着込んでいる。
その衣装は悲鳴をあげていた。
ボタンは引きちぎれそうになり、服の端々は今にもビリッと行きそうだ。
なによりも………
その猫耳なした?
全身の毛穴から冷や汗が出た。
ドライグも
『フッ、二天龍と恐れられた俺が震えてやがる』
といった具合だ。俺の手は小刻みに震えている。
あれか、こいつが魔王なのか。
なんだろう……
しっくり来てしまったのが恐い。
「あ、あああ、あああああああ、あの………あ、あああ、ああああああああ、悪魔をし、召喚しましたか?」
わーお、“あ”が大活躍だね。
俺は自分の体を抱き抱え、震えながら尋ねた。
「そうだにょ、お願いがあって、悪魔さんを呼んだにょ」
野太い声から、理解不可能な声が飛び出す。
“にょ”
バカな!!
そんなことが許されてたまるか!
なんてことは言えるはずもなく、黙っていると、男でも漢な部類の巨漢は悩ましげに首をかしげながらこう言った。
「ミルたんを魔法少女にしてほいしにょ」
猫耳…揺れないで!揺れないでぇ!!
猫耳がぁぁぁぁぁぁ!!
そして、次は前屈みになって上目使いで。
「ミルたんを、魔法少女にしてほしいにょ」
とりあえず、打開策を言ってみよう。
「い、異世界にいってみるのは?」
「それはもう試したにょ」
試しちゃったのかよ!
どうやってやったのかしりた………くないな。うん。知らぬが花だ。
「でも無理だったにょ。ミルたんに魔法の力をくれるものはなかっにょ」
その体でその格好はもう魔法でよくないですか?って言えたらどんなに楽なことか…
「もう、こうなったら、宿敵の悪魔さんに頼むしかないにょ」
宿敵なの!?
『ふっ、今代の赤龍帝はここまでか』
え!?やめて!
殺さないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
その後俺はミルたんに誘われて魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブを観賞した。ステッキを持った漢の子に上目使いで頼まれて断れるわけがなかろう?
帰る際ドアを開けたときにはもう、うっすらと太陽の明かりが町を照らしている時間だった。
「イッセー、また来てくれるにょ?」
首をかしげながら、人差し指を下唇に当てながら、そう言ってくるミルたんに俺は言いたい。
やめて!俺の残りHPはもうゼロよ!
本当にもうゼロだと思う。
猫耳ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
ひどいな。これは。
感想よろしくです。
明日はきついかもです。