玉狛支部。
戦闘員が合計で4人しかいない小さな支部。ただしその強さは折り紙付き。ボーダー最強と言っても過言ではない。
そんな玉狛支部だが、川の上に建っている。すごいおしゃれだ。放棄されたなんか浄水施設的なのを購入、改造して支部にしたらしい。
「こんちわー。」
「あ、ケンくんじゃないか〜!」
バンバンバン。
俺を叩くな宇佐美。
「よお宇佐美。久しぶり。はいこれ、お菓子ね。」
といってさっき買ってきたマカロンを渡す。ここのマカロンうまいから好きなんだよな。
玉狛のオペレーター宇佐美 栞はメガネ女子である。ただし超有能。その宇佐美と連れ立ってリビングに入る。
「ほんで今日はどうしたのー?」
「アメリカから帰ってきたから挨拶を、ね。あと玉狛のトリガーホルダーを貸して欲しい。チップ16個のやつ。そのうち転属するから。」
「え、転属するの??なんで?」
「迅さんと話した結果そうなった。まあでも転属はもう少しあとになる。」
これも勘である。ただ玉狛に転属する夢を見ただけ。
ちなみに俺のこの勘は迅さんの未来視のサイドエフェクトと合わせるとすごい強い。俺の勘はよく当たる。迅さんほど未来がたくさん見えるわけじゃないし、所詮勘ではあるが信ぴょう性は高い。なんせ一本道しか見えないし、その一本道が当たりだったりするからな。
「いま
「いや本部だね。」
そうか本部か。
「あら、健斗じゃないの。私にボコボコにされに来たの?」
こいつは小南 桐絵。強い。なんせA級のNo.3アタッカーだし。勝てるわけない。しかも玉狛のトリガーは特別だからな。
「よお小南。今日もかわいいな。」
「か、、かわいいってそんな…」
チョロい。そう、小南 桐絵はチョロいのだ。悪い人に騙したりされないかおじさん心配だよぅ…ぐへへ……
キモいですね、はい。。
「京介は?レイジさんは防衛任務って聞いてたけど。」
「とりまるくんはバイトだね。レイジさんは那須隊と防衛任務だよ。」
とりまるっていうのは烏丸 京介ってやつ。イケメンである。レイジさんってのは木崎 レイジってひと。全身が筋肉によって支配されている。もはや筋肉。
「ね、ねえ健斗。あの、その…」
「じゃあ俺本部行ってくわ。またこれからよろしく。」
「うん、じゃあね〜」
「ちょ、ちょっと待ってよ…!」
何か騒いでる小南は放置だ。さよなら玉狛。またくるぜ。
〇━〇━〇━〇
とりあえず加古隊と太刀川隊の作戦室にいこう。本部では迷わないからな。いや2年近くいたからね?フラグちゃうぞ?迷わんぞ?
「あ、柚宇さん。どこ行くんですか?」
「お、ケンくんじゃないか〜。作戦室だよ。」
「俺もご一緒していいですか?」
「いいよいいよ。」
よかった…。柚宇さんに会えた。ちょっと位置うろぼえだったんだよね。太刀川隊の作戦室。
「ただいま〜〜。」
「こんちゃーす。お土産持ってきましたー。」
「おお!鹿島!!いつ帰ってきてたんだ?」
「1週間くらい前に。」
太刀川隊の隊長、太刀川 慶はボーダーの戦闘員で1番強い人である。最強。大学生。
「よお出水。久しぶり。元気してたか?」
「おう、もう元気有り余ってたくらいだわ。」
んでこいつが太刀川隊の
「太刀川さん、成績良くなった?」
「いや、全然だな!」
なははははじゃねーよ。笑ってる場合かよ。ちなみに太刀川さんは防衛任務でてる場合じゃないくらいに成績が悪い。昔太刀川さんが高校生だった時とかは半端なかった。定期テストごとに太刀川さんの留年を防ぐの会が暗躍し、太刀川隊の防衛任務が減る。というかほとんどなくなる。そのあと風間さんとか奈良坂、嵐山さんとかの成績優秀組がローテを組み勉強を教える。いまは米屋とか当麻さんがよくお世話になっている。
俺?俺はべつに成績は普通だ。全科目の平均なら。数学なんてしらん。
「ねえ柚宇さん。大乱闘しません?」
「よし、ならみんなでやろ〜。」
大乱闘スマッシュブラザーズ。
言わずとも知れた格ゲーの1つ。一応括りは格ゲーだったはず。
なぜこのゲームを選んだかって?このゲームくらいじゃないと柚宇さんに勝てないから。ってくらい柚宇さんはゲームがうまい。
結局その日は8時ごろまでやり込んでしまった。加古隊の作戦室に行くといったな?あれは嘘だ。
〇━〇━〇━〇
ちゅんちゅん
がばっ
新しい朝が来た!(歓喜)
今日は土曜日。正式入隊の日だ。やっとだ…やっと闘える…
枕元の時計は9時16分。集合時刻は10時20分。もろもろの準備をしてボーダー本部へ向かう。ちなみに10時30分から忍田本部長の挨拶があり、訓練へと移る。訓練は前と同じく、ハムスターと戦い、隠密行動、地形踏破、探知追跡訓練がある。
まあ楽勝だな!
というわけでボーダー本部。
はじめは忍田本部長の挨拶。忍田さんは太刀川さんの剣の師匠で、ノーマルトリガーだったら1番強い。もう第一線は引いて管理職だから戦ってるところは一度しか見たことない。昔の学校の校長みたいな長い挨拶は嫌いな人。
忍田本部長の挨拶が終わると嵐山さんがもろもろを説明してる。嵐山隊めっちゃ大変じゃね…
さあもうすぐ訓練の始まりだぜ!
「鹿島先輩。」
「!?」
光をも上回りそうな速度で振り向くと彩乃がいた。彩乃か…木虎の声に聞こえてびびった……
「そんなに驚かなくても…」
「悪い悪い。でどうしたの?」
「え、いや、どうしたっていうか…一緒に行きたいかなーとか。だめ、ですか…?」
「あ、あぁ。うん、いいよ。行こっか」
!?
そのぱっちりお目目で上目遣いはやめよ?心がきゅんきゅんする。あざとい。あざとかわいい。俺じゃなきゃ惚れてた。
そんなこんなで訓練開始。
暇だなぁ。
「暇だ。」
「え、見てて楽しくないですか?」
「楽しくないね。だってみんなうん、その、まあ伸びしろがあるのはいいことだ。」
「…誤魔化しましたね?」
「そんなことはない。」
断じてないぞ!そんなことがありえるわけがないじゃないか。
「まあいいです。私のは見ててくださいよ?」
「
と言って訓練室に入っていく。
あいつ加古さんのところに入り浸ってたから強くなってるかもしれないな。
あぁ^〜後ろから強烈な才能が迫ってくるんじゃぁ^〜
つらいんじゃぁ……
訓練開始の合図とともに彩乃が動きだす。やっぱ練習してやがった。前は横からだったけれど、もう真正面から飛びかかっていった。そのままスコーピオンで真上から真下に斬り下ろす。手際良すぎる。どんなけ練習したんだ…
タイムは3秒。アホみたい。
俺の番はもう割愛。だって彩乃にタイム負けたし。なんかバムスター先制攻撃してきやがったし。計ったな、諏訪ァ!!
まあいいわ。ほかの3つはもちろんトップ。晴れて俺もB級になったってことだ。トリガーホルダーは俺のデータを復元してあるから、1年前と同じ構成になっている。
俺の戦闘スタイルは孤月で敵の攻撃を受けながら、サブのスコーピオンやハウンドで削っていくというものとか、スコーピオンを纏った格闘技系のとか。
じゃあなんでこんな感じになっちゃったのか。理由としては俺が孤月1本、スコーピオン1本で戦っていけるほど強くなかった。それだけだ。それなら俺のサイドエフェクトも含め、使えるものは小細工レベルでも使う。手数は多いほうがいい。圧倒的器用貧乏でも構わない。練習すればそれなりに使いこなせるようになる。汚くても構わない。
その練習のお陰か、全部使ってそれなりには勝てるようになれた。ただ俺はいつからかこう呼ばれていた。
「小細工の鬼」と。
今回なんかすごい書きにくかった。柚宇さんとか。
どんどん書き進めていきたいです。