孤高のボーダー隊員観察記録   作:ベルトのつち

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第5話「高め合いながら過ごすも」

前回のあらすじ

晴れてB級になった。

 

 

 

 

っしゃー。ランク戦すっぞー。

昨日出水とランク戦する約束したし、時間潰すためにランク戦をしよう。そうしよう。

テキトーに贄を探しながら、ポイントを稼ぐ。このランク戦はいわばポイントの取り合いっぽい感じ。小部屋がいっぱいあるからそこに入って、パネルに表示されている「スコーピオン 3600」みたいな感じの表示を押す。するとその相手を指名できて戦闘開始。とくにステージとか勝負回数の指定なしなら一本勝負になる。まあB級下位には絶対負けないわな。うん。

 

ズバーン

ズバーン

ズバババーン

 

出水まだ?

 

ズバーン

ズバーン

ズバババーン

 

LINEしよ…

 

 

 

鹿島– おい出水

ブース205に入ってるから

はよこい

 

出水− あいよー

 

 

ズバーン

ズバーン

ズバババーン

 

そんなこんなで5213ポイントになった。6000ポイント代を狙いながらやってたからすぐたまった。戦う相手のポイントが高けりゃ高いほどポイントがいっぱいもらえる。もうそろそろシューターの構成のやつに切り替えとくか。

前も言ったかもだけど1番最後に出水とランク戦したときは10本勝負で7-3だったけど、俺が万能手(オールラウンダー)寄りの構成にすると6-4で勝てる。相手の弾にハウンドを当てながら孤月でズバンって感じ。やっぱ近接があるのとないのではだいぶ違ってくるんだなーって思ったわ。

 

 

『わりぃ、遅くなった。』

「かまわんぜ。10本勝負でいいか?」

これはブース毎についてる通信機能。便利。番号指定したら通話できる。

 

『おう。あとステージはランダムで。』

 

よっしゃぁぁ。久々のガチランク戦だぜ。わくわくすっぞ。

 

転送が始まり開始の合図が鳴り響く。俺のトリガー構成はこちら。

メインがハウンド、メテオラ、シールド、グラスホッパー。

サブがハウンド、アステロイド、シールド、バッグワーム。

アステロイドも積みたかったけどチップが足りん!まあいい。

 

都会のビル群があるステージ。転送位置は離れているようだ。バッグワームを起動しながら、レーダーで出水の位置を確認する。ない、ないな。あいつもバッグワーム起動してるのか。とりあえずビルの上にグラスホッパーで登る。周りを見る。いない、いない、いない。え?どこ?あいつカメレオン積んでなかったはずだよね?

よし。もういいや。

俺はバッグワームを解除した。これで俺の居場所はレーダーに移る。釣ってやろう。とりあえずハウンドとメテオラの合成弾、サラマンダーを合成。4×4×4に分割したまま保持。 あ、見えた。右前方、ビルの奥に出水の影。

ハウンドには自動追尾と視線誘導の2つがある。今回は自動追尾でビルの上にから襲いかかるようにする。

 

「グラスホッパー。」

 

グラスホッパーを使って近づく。俺の強みはグラスホッパーを使った高速戦闘とハウンドでゴリゴリ削るってやつ。

 

「出水みっけ。」

「待ってたぜ。」

 

出水から10メートルほどのビル裏の道路に降り立った俺は、両攻撃(フルアタック)ハウンドをお見舞いする。向こうも弾を放ってきた。

「っく……」

 

回避しようと右に飛ぶが右腕が持って行かれた。ガン待ちしてやがったな。この威力はギムレットだな。ギムレットはアステロイドとアステロイドで作れる合成弾。オムレットでもないしハムレットでもない徹甲弾。俺のハウンドはシールドでいなしている。相変わらずかってぇ。

まあ本命は上からのこれだ。サラマンダーが降り注ぐと同時にアステロイドを8×8×8で分割、発射。

 

『出水緊急脱出〈ベイルアウト〉。1-0、鹿島リード。』

 

さあまずは一本。続けて次の転送が始まる。2本目は河川敷。そして出水は、、近かっ。

やばい、あたまチクチクする。とりあえず左手でハウンドを、右手でメテオラを地面に叩きつけ目くらまし。それと同時にグラスホッパーを前に展開して後ろへ下がる。

出水は合成弾をネリネリしていた。くそっ、下がったのは間違いだったか。

 

「トマホーク。」

 

バイパー+メテオラで出来上がる。変化炸裂弾。出水はボーダーでも数少ないバイパーの弾道をリアルタイムで弾ける1人であるためこれをやられると正直きつい。

 

俺はハウンドでトマホークを撃ち落としながら、余った分で出水を牽制。グラスホッパーを後ろに1枚展開。前へ飛び出すと同時に出水の右後ろにもう1枚。アステロイドを放つが俺には当たらない。2枚目を蹴って出水の裏をとり、アステロイドをゼロ距離で叩き込んでっ…!?

 

『鹿島緊急脱出。1-1、同点。』

 

サラマンダーが降ってきた。そっくりそのままやり返された形だな。やっぱつええ。メテオラ一発の威力がバカだ。さすが弾バカ。

 

結果は6-4で俺の負けだった。ポイントはまあ増えたからいいけどさぁ。やっぱ悔しいよね、負けると。

 

「やっぱ強えな、弾バカ殿。」

『弾バカ言うな。小細工バカ。』

「どうする?もう一戦す「prrrr、prrrr」悪い、ちょっと出るわ。」

『はいよー。』

 

とりあえず電話を取らないと。え、どうやってとるんだっけ。

 

「はい、もしもし?」

『健斗先輩ですか?』

「おう、双葉か。」

『先輩、いまどこにいるんですか?』

「ブースだけどどうしたの?」

 

女子と電話ってめっちゃ緊張せん?ガクブル。あと俺は電話するときは結構ウロウロする派。

 

『ラウンジにいるんで、来てください。』

「ん、わかった。そんじゃね。」

 

なんか誘われた。デートかな?中学生と?逮捕ルートまっさかさまです、ありがとうございます。

 

出水と別れラウンジにやってきた。なんか双葉の周りだけめっちゃ席空いてるんやけど。

 

「いきなりどうしたんだ双葉。」

「聞きたいことがあるんです。」

 

なんだなんだ。すげー不穏。頭がいたい。

 

 

 

「2年前、あなたに何があったんですか?」

 

 

 

 

 

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