剣士が征く   作:抹殺完了

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第拾話 対竜兵器

其れは唐突に現れた

 

無数の騎士達を引き連れ、其れは余りにも巨大な槍を高らかに空に向け掲げた巨大な騎士…その騎士は敵対者 友梨奈優奈に向け槍を向ける。

 

其れが合図なのか、無数の騎士達は様々な武器を構え友梨奈優奈の方に掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間が生身で人を殺傷する為に生まれた武器を破壊する事が出来るのか?

 

答えは否

 

出来る筈が無い

 

当たり前だ、武器とは元来弱者である人間が人間よりも強者である獣を倒す為に造られたのだ。

 

そんな強者を倒す為に造られたの武器を今ここに1人の小さな少女が破壊したのだ!

 

 

「何だと!」

 

第三アリーナで此れを見ていた織斑千冬が驚愕の声を上げる、其れもそうだ1人の小さな少女が大剣を素手で破壊して見せたのだ。

 

「……中国拳法に攻撃を受けたときに人間が反射的に力んでしまうのと逆に、あえて力を抜くことで打撃の威力を吸収する技がある、其れを消力(シャオリー)って言う防御の技だけど其れは攻撃にも転用出来る……威力については言うまでも無いね。」

 

「簡単に言えば中国拳法の技の中でも絶技中の絶技だよ。」

 

ウチの説明に華麗が付け足してくれる、さっすが華麗さんやで

 

「何でその絶技を友梨奈が使える⁉︎」

 

ちょっと待って何この人怖い

 

すんごい表情をしながら睨んできてんだけど…てかそんなに珍しいかね?

 

アレよりすんごい事普通にやり出すよウチ等?

 

アレで驚いてたら禿げるよ?

 

ヴォルデ◯ート見たいにツルツルになるよ?

 

そんな事よりも…何で優奈ちゃんが消力を使えるか……ね

 

「前に一回優奈ちゃんが消力使いと戦った事があるのさ…あぁ捕捉するけど殺し合いじゃ無いからね?その時に覚えた。」

 

「はっ?」

 

おー…まるで鳩が散弾銃を喰らった様な顔してる。

 

「………因みにその消力はそんな簡単に覚える事が」

 

「出切るわけ無いでしょ、攻撃を受ける、攻撃をする時の脱力ってそう簡単に出来る訳ないじゃん、剣も拳も振るう時は必ず力が力むのを敢えての脱力…頭で分かっていても出来ない。」

 

正直…アレは笑ったわ、だっていきなり相手の技を使い出すんだよ?然もほぼ完璧に、其れを笑わずにいられる?

 

 

「あー……ダーリンと千冬タン後その他諸々…あれ見て」

 

割と引き攣った表情をしながらそんな事を言う華麗、取り敢えず優奈ちゃんが何かしたのだろうと思い見る。

 

「…セシリア・オルコットちゃんめ…とんでもない物を引っ張って気をって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁ‼︎」

 

気合いの篭った声を上げ飛び上がるセシリア・オルコット

 

手には新しく取り出した、先程と同じ大剣

 

私の上には飛び上がったセシリア・オルコットがいる。

 

セシリア・オルコットはそのまま落下し私の頭部目掛け大剣を突き付ける

 

が…私は其れをバックステップで回避する

 

私が居た地点には凄まじい土煙が舞って、その中から何かが飛び出してくる。

 

正体は折れた大剣だ

 

推測するに先の上空からのトップアタックの後セシリア・オルコットの大剣は特殊合金で出来ている地面に深々と突き刺さった筈

 

普通なら簡単に抜けない筈の其れをセシリア・オルコットはあろう事か何らかの手段で大剣を折りその折れた大剣を土煙で見えない筈の私を的確に捉え投擲したのだ。

 

迫り来る折れた大剣を虎徹で正面から真っ二つに斬る

 

追撃の如く横薙ぎの攻撃…大剣よりも射程が長い

 

長い武器…恐らく槍等のポールウェポンだろう

 

ポールウェポンであろう武器の柄を斬り落とす。

 

宙に舞う武器…其れをキャッチして観察する。

 

「ハルバードか…」

 

ハルバード…其れは万能武器と言われている武器で斬る、突く、叩きつける等が出来る武器である

 

だが…欠点もあり、重く状況によって使い分けなければ行けないと言う状況判断力が必要なのだ。

 

そんな訳でハルバードは精鋭部隊が使っていた武器である。

 

因みに現代でも儀礼用としてスイス衛兵がハルバードを使っている。

 

「やはり…お強い……今のでせめて髪の毛一本はとれると思っていましたが…」

 

土煙が消えるとセシリア・オルコットがそんな事を言う

 

「随分と甘く見られたもんだね、あの程度対処出来なくちゃ天下五剣は務まらない。」

 

「なら……此れなら如何です‼︎」

 

この第三アリーナには不自然なゲートがあった、約10m程の巨大な出撃ゲートだ。

 

その出撃ゲートは先程まで閉まっていた筈なのに今は何故か其れが開いている。

 

嫌な予感がする……

 

剣士としての感を頼りに今この場を直ぐに退避した

 

直後先程いた場所に余りにも巨大な槍が突き刺さっていた。

 

そしてその巨大な槍の持ち主が現れた。

 

 

 

其れは騎士としては余りにも巨大過ぎた

 

余りにも巨大な槍と盾を持ち、敵対者 友梨奈優奈に向け槍を向ける。

 

そしてその足元には無数の騎士達が様々な武器 槍、剣、ハルバード、クロスボウ等を構える。

 

 

「塔の騎士団……」

 

ボソリと私は呟く…思い出したセシリア・オルコット……彼女の家は世界に誇る『竜殺し』の家だった。

 

そして…オルコット家の権力、財力を使い、高名な錬金術師達に造らせた最大規模の対竜兵器、そしてそれが率いる騎士団。

 

その対竜兵器は後に対城、対要塞等にも活躍していった。

 

その対竜兵器の名を『塔の騎士』




はい……デモンズソウルの塔の騎士です。

はい…ただ出したかっただけですゴメンなさい。




心が折れそうだ
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