「フッ‼︎」
私の身体目掛け放たれた矢を斬り落とし、突進して来た槍兵の持つ槍を斬りバランスが崩れた槍兵の首を斬り落とす。
「ッ…」
背後から殺気を感じクルリと背後を見る。
西洋剣が振り下ろされる
ガキン‼︎
咄嗟に虎徹で其れを受ける
「ッ!」
私と西洋剣を携えている騎士は拮抗していたが…私が押した事により騎士が後ろに何歩が後退する。
その隙に上空に退避
直ぐにクロスボウの矢が襲い掛かってくるが…その全てを斬り落とす。
轟音
下を見ると先程私がいた場所には巨大な槍があった。
塔の騎士の攻撃だ
先の騎士は確実に塔の騎士の槍を当てる為の囮だ。
「厄介な…」
ストンと地面に着地しその地点にいた騎士数名を葬り塔の騎士を睨みつけながら呟く。
確実に塔の騎士団とセシリア・オルコットが私を追い込み、塔の騎士が確実に仕留めに来る、恐ろしくかつ成功率が高い戦略だ。
流石オルコット家が誇る傑作対竜兵器なだけあり一筋縄ではいかない…塔の騎士単騎なら楽に撃破は簡単だ、あの巨大な身体の下に居れば良いだけなのだ。
いや…そんな巨大な兵器に有りがちな当たり前の弱点をオルコット家が見過ごす筈が無い…その弱点を埋める為に彼等塔の騎士団が居るのだ。
だが…その塔の騎士を守る騎士団の残存勢力はセシリア・オルコットを含め
三人
そろそろ決着を付けるか…
虎徹を振り先の騎士を斬った時に着いた土を落とす。
幾ら彼等は人間に近いと言えど、錬金術師が創り上げた一体の土人形…言わば『ゴーレム』だ。
ゴーレムを作る為の一般的な方法はラビ(律法学者)が断食や祈祷などの神聖な儀式を行った後、土をこねて人形を作る。呪文を唱え、「אמת」(emeth、真理)という文字を書いた羊皮紙を人形の額に貼り付けることで完成する。
そしてゴーレムを壊す時には、「אמת」(emeth)の「א」( e )の一文字を消し、「מת」(meth、死んだ)にすれば良いとされる。
あくまでも其れは一般的な方法であり、塔の騎士は例外である。
塔の騎士を製造する為には材料が2種類必要だ
先ず…土、其れで塔の騎士を創り上げる
そして次に鉄、此れで塔の騎士サイズの巨大なフルプレートアーマーと槍と盾を創り塔の騎士に着せる。
つまり塔の騎士は二段構えの装甲を持って居るのだ、例え鎧が斬り裂かれたとしても土が威力の無くなった攻撃を食い止めてくれるのだ。
余りにも強固な守りだが…そんな強力な騎士だが弱点はある。
首の裏が塔の騎士の弱点だ。
「ッ‼︎」
一気に塔の騎士目掛け掛ける
槍が迫る……が逆にその槍の上に乗り塔の騎士目掛け掛ける
「ヤッッ‼︎」
風切り音と共に私のそう脇腹目掛け西洋剣が振るわれる。
消力ッ!
西洋剣を振るったセシリア・オルコットはまるで羽毛を剣で斬りつけた様な錯覚に陥って居るだろう。
ストンっとセシリア・オルコットの背後に着地それと同時にセシリア・オルコットが振り向くより速く彼女の首に抜刀した逆刃刀を叩き付ける。
「アッ……」
短い悲鳴を上げ槍から落ちていく。
まぁ…死にはしないだろう
さて…堕とすか
残ッッ‼︎そんな音が聞こえるかの様に残像を残しながら槍を疾走
塔の騎士が何かをする前に弱点に到達
「ッ‼︎」
一閃
「◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎ッ‼︎⁉︎」
断末魔を上げガクンと膝から崩れ落ちる塔の騎士
「しょっ勝者…友梨……」
「まだ終わってない‼︎」
茫然としながら言うが其れを遮る
「えぇ……貴女の言う通りですわ友梨奈さん…まだ終わっていませんわ」
意識を手放した筈のセシリア・オルコットが大剣には余りにも大き過ぎるそう…特大剣としか言えない燃え盛る物を右手に持ち、左手には剣槍を持ち立ち上がった。
「……バルムンク…アスカロン………オルコット家の二振りの竜殺しの魔剣」
そして…魔剣の二刀流……
「ジョージ・オルコットの魔剣二刀流……」
「えぇそうですわ…これは私のお父様の構えですわ……お父様…私に力を」
まだ私とセシリア・オルコットの戦いは終わりそうにない。
あれ?これISだよね?ISが出てこない⁉︎
あっセッシー第二形態入りました
後セッシーの戦闘スタイルは変わります。