ガタンガタン
彼女が乗っている、列車が揺れる。
物凄い速さで列車は走り、トンネルの中を走る
僅かな明かりがトンネル内を照らし、やがて列車はトンネルを抜ける。
「わぁ…」
思わず彼女の口から感動の声が漏れる。
外は一面雪景色でまるで異国の様な景色に彼女の目がキラキラと輝く。
「すごい……!」
そんなキラキラしながら外の雪景色を見ていると、車内アナウンスが流れる。
今彼女が居る場所は日本の最北端の地 試される大地 北海道だ。
『次は終点〜旭川〜』
「もう…目的地か」
もっと景色見たかったなと考えながら、降りる準備をする。
『ご乗車ありがとうございました〜』
列車から降りた彼女は改札を出て、時計を見ると
「まだ時間がある…」
さて、何をしようかと考えていると背後から声を掛けられる
声を掛けられた方を見ると、其処には竹刀袋を持った、若い長身の糸目の男が立っていた。
彼こそ彼女が待っていた人物だ。
「あっ…リーダー、随分早いね」
「公共の場でリーダーは止めないか?色々不味いし」
「じゃあ………ご主人様?」
ブハッ!
そう音が聞こえたような気がする、リーダーと言われた彼はその場で鼻を押さえる。
「はいストープ!はい!辞めような⁉︎ご主人様は流石にないよ!てかそんな仲じゃないでしょう⁉︎……あぁちょっと待って!警察は駄目!お願いだから警察は‼︎何でもするから警察は!」
まるでマシンガンの如くリーダーがそんな事を言う、やっぱりリーダーを弄るのは楽しい。
「其れで何で今日はこんなに早く来たのお兄ちゃん。」
「あぁそんな死んだ目で言われてもなぁ…まぁ何時もだからいいか、偶々今日は早く起きれたのよ…其れで早速本題に入りたいから近くに喫茶店あるから其処で良いかい?」
其れに対し彼女はビシッと敬礼し
「らじゃ」
「其れで本題だが……織斑一夏って名前は知ってる?」
パクパクと巨大なプリンを食べながらリーダーがそんな事を言ってくるが…勿論そんな事は知っている。
織斑一夏 彼はこの世界の中心に立つ世界最強の兵器であり、最高の欠陥を持つ兵器 IS インフィニット・ストラトスを動かすことが出来る唯一の男なのだ。
何故唯一の男かと言うと、此れがISが欠陥兵器と言われている所以だ。
女しか動かせないのだ…ISはそんな余りにも馬鹿馬鹿しい欠陥に各国の政府高官達は大爆笑したらしい。
そんな余りにもあんまりな欠陥でISの兵器化は見送られていたのだが…このご時世、男より女の方が偉い女尊男卑の世界。
馬鹿な女達が無理矢理、兵器化を進めたりしているのだ。
幾らそんな事をしても私達には勝てないのに
「知ってるガラクタ世界大会の優勝者の弟でガラクタを唯一扱える男の子でしょ?」
そんなキツイ言葉についリーダーが苦笑いする。
「ガラクタって……いやまぁそうだけどさぁ………あっそうそう、『優奈』ちゃん國からの仕事で今年からIS学園に入学して、同じく入学する織斑一夏の護衛をして欲しいのさ。」
優奈と言われた彼女…友梨奈は
「断固却下」
僅か一秒、奇跡の早技だ
「断るの速くない?」
余りの躊躇いの無さについ溜息を吐く。
「お兄ちゃんは腐ったミカンの話は知ってる?」
「腐ったミカンが一つ入ってると他のミカンが皆腐ってしまうアレ?」
「そっ…わたしはまだ腐りたくない、彼処のガラクタ学園にいる生徒なんか皆んな腐ってるよグチャグチャのドロドロに、私は腐りたくないから行きたくない。」
「そう言ってもなぁ…」
そうだったとリーダーは今更後悔する、彼女 友梨奈優奈はかなりのIS嫌いなのだ。
「………其処まで私を行かせたい理由は?」
「織斑一夏の情報を洗いざらい調べたら…彼は恐ろしいタラシ君なのさ、だから優奈ちゃんに頼んでいるのさ。」
「なるほど把握」
此れで納得した理由は…彼女は男が興味無い所謂『百合っ子』なのだ。
「はぁ……判ったよ行くよ、其れで『刀』は何を持ってけば良い?」
「取り敢えず、『逆刃刀』と『虎徹』と優奈ちゃんの『愛刀』を……でっどうだった?虎徹は?」
「中々良い斬れ味だよ流石、人間の胴体を2つ重ねて斬った(貳ツ胴)、3つ重ねて切った(三ツ胴)4つ胴を切り(四ツ胴)石灯籠を切った、兜を割った虎徹だよすんなり入ったよ、普通じゃあこんなに上手く行かないよ。」
「だな…流石贋作の多い虎徹の刀だな。後…IS学園に更識の現当主が居るから出来たら直ぐに接触して、二人で織斑一夏の護衛をしてくれよ。」
「ヤー」
「何故ドイツ語?」
「気分」