「皆さん、入学おめでとうございます、このクラスの副担任になる山田麻耶です、よろしくお願いします」
そう山田麻耶の挨拶をして来るが…クラスメイトの私以外の全員が織斑一夏に夢中になっている所為か、誰も彼も山田麻耶の挨拶に返事をする人間が居なかった。
返事を誰も返してくれず、つい涙目になる山田麻耶
この副担任の彼女 山田麻耶は子供が無理して大人の服を着ている様な人物でとても教師には見えない人物だ。
「えっえーと……其れでは皆さんには自己紹介をして貰います…先ずは あの人からお願いします。」
織斑一夏の自己紹介で色々と…例えば世界最強が入って来て一時的に場が混乱し
たが…何とか自己紹介が続き。
教卓に一人のブロンドの髪の女の子が立つ、如何にも自信に満ちた目をしていて……今時の女に見える 女尊男卑の風評に流されていなかったのだ。
(珍しい…)
そう珍しい…あの様な女の子の殆どが女尊男卑に染まって居るのだが…
ブロンドの彼女の口が開く。
「私は大英連邦 王立騎士団所属の騎士《クルセイダー》のセシリア・オルコットですわ、二つ名は『旋風のオルコット』ですわ。王女《クイーン》 の命により参上しました。」
(うげ…)
彼女 セシリア・オルコットの自己紹介でつい苦虫を噛み潰した様な表情をする。
騎士とは西洋諸国が生み出した戦士であり強固な鎧を纏い凡ゆる武器を振り回す、万能の戦士だ。
まぁ…この國の戦士の一つである 武者も万能の戦士なのだが、この様な表情をしたのは…騎士が使う名刀……詰まる所 魔剣の所為だ。
魔剣とは書いて字の如く…とんでもない程の能力を保有している剣であり、例えば…イギリスの王しか持つ事が許されない『エクスカリバー』やその王を守る王直属の騎士団『円卓の騎士』が持つ剣が魔剣では一番有名だ。
(面倒臭い…)
もし…あのブロンドの騎士と戦闘になるなら、些か面倒な事になる……私が負ける事はない有り得ない……もし私が負ける事があるなら、其れはきっと…『不敗の剣聖』と呼ばれている人外のお兄ちゃんか円卓の騎士総員で来た時だろう。
(取り敢えず……後で会う更識に調べて貰うか)
スヴァァン‼︎
そんな強烈な炸裂音が聞こえ、私の頭に少しの痛みが来る。
「……なんだ世界最強(笑)か何の様?」
「ほう、いい度胸だな貴様……まぁいい自己紹介をしろ友梨奈。」
「らじゃ」
「私の名前は友梨奈優奈…日本國直属の剣士部隊が一つ『天下五剣』の一人『守り刀の優奈』」
「なに?」
「天下五剣だと⁉︎」
二人の声がクラスに響く
一人は世界最強の織斑千冬ともう一人はISを造った篠ノ之束の妹である篠ノ之箒だ……因みにセシリア・オルコットは驚愕と尊敬の眼差しで此方を見ている。
「なっなぁ何でそんなに驚いているんだ?そもそも天下五剣って何だ?」
「一夏お前って奴は……」
織斑一夏の問いに呆れ果てる篠ノ之箒
「そうだな…取り敢えず判らない者も居るだろから、私が説明しよう。」
そう言い説明をする世界最強
「天下五剣とは明治時代から以降に刀剣関係者の間で定められた、日本を代表する5振りの名刀の事だ。」
「後単純な刀の出来映えだけではなく、その刀が持つ由緒や逸話も含めて選ばれているんだよ。」
付け加える様に私が説明する。
「あぁ…其れでその天下五剣に選ばれた刀は…三日月宗近、童子切安綱、大典光世、数珠丸恒次、鬼丸国綱だ。」
へーとクラスの生徒が感心しながら何故かメモをしている生徒も居る。
「なぁ…優奈さんはどの刀を使っているんだ?」
その一言でクラスの生徒達がキラキラとした様な目で見てくる……やめて!私にキラキラ光線撃たないで!
そんな私の心の願いも届かず、キラキラ光線は未だ撃たれいる。
「はぁ……私が使う刀は虎徹です。」
「虎徹だと⁉︎」
またもや篠ノ之箒が叫ぶ
「え?虎徹ってあの?」
流石の織斑一夏も知っているのか反応する。
「そっその虎徹」
「スゲェ‼︎」
そして…一時限目は気付けば、篠ノ之箒と織斑千冬の二人による日本刀講義となっていた。