「ちょっと宜しくて?」
休み時間、織斑一夏が篠ノ之箒に攫われたその直ぐに、あのブロンドの騎士 セシリア・オルコットが声を掛けてきた。
「何?」
そんな些細な返事でも彼女は何故か感激した様な目で此方を見てくる、まるで有名人と会話している…その様な目をしている。
「あっ…あの!私の名前は」
「知ってる…セシリア・オルコットでしょ?」
「えっえぇ!…そっその私…貴女のファン何ですわ‼︎」
バーン‼︎といきなりトンデモナイ爆弾を落として来た、セシリア・オルコット、ファンって……そもそも私達 天下五剣の存在は表の世界では秘匿されている存在で、天下五剣を知るのは同じ戦士達だけなのだが……其れでもファンだなんて稀有な戦士だなんて居ない。
「ファンって…」
「貴女の戦い方に惚れましたの!」
其れはまた変な理由…人殺しの技術に惚れるだなんて。
「其れで騎士の貴女が如何して此処に?」
「其れは……織斑さんですわ。」
織斑一夏?
「実は王女の命で此処に来た理由は彼の護衛ですわ。」
「何で王女が何も価値も無い…自分の國の人間でも無い一般市民を守る為に騎士を派遣するのさ。」
「先ず一つ、織斑さんは世界初の男性操縦者で、その二、織斑さんが世界最強の弟さんだと言うこと、その三 此処がIS学園と言うこと、そして…そんな彼の事を調べる為に各国から専用機持ちが来る……つまり」
「織斑一夏は釣り餌」
「えぇ…遂に今この瞬間から作戦のプロローグが始まりますわ。」
「取り敢えず……今私以外の天下五剣は日本にある拠点を潰しまわっているよ。」
「此方も同じく円卓の騎士が動いていますわ」
「ちょっと良いかしら」
私達の直ぐ背後から私達を見下している様な声が聞こえる、振り向くと今時の女子が居た。
「あら…貴女は……」
「知ってるのセシリア?」
「はい、彼女は我が大英連邦所属の専用機 ブルー・ティアーズを保有する専用機持ちですわ。」
「ふーん…」
そんな如何でも良い様な返答にその専用機持ちの顔が真っ赤になる。
「なっ…ISも持っても居ない雑魚の分際でッ‼︎」
「雑魚だなんて酷いですわね、逆に私達からしてみたら貴女の方が雑魚ですわよ?」
「弱い奴ほどよく吠える」
「なん…」
「後チャイム鳴るから早く席に着いた方がいいよ?」
「っ…!時代遅れ共‼︎」
そう吐き捨て自分の席に戻って行く専用機持ち。
「……すみませんわ優奈さん、大英連邦の人間としては恥ずかしいばかりですわ。」
そう言ってペコリと頭を下げるセシリアだが…
「大丈夫、其れにあんな連中は直ぐに無くなるから…後チャイム」
「あっ⁉︎…優奈さん失礼しますわ‼︎」
「さて…今からISの武装についての授業を……と言いたい所だがクラスの代表を決めないといけない。」
授業を始める前に織斑千冬がそんな事を言うが…きっと今迄忘れて居たのだろう。
クラス代表 詰まる所色々と面倒を押し付けられる役職だ、何でも近々行われるクラス対抗戦に出場する生徒を選ぶ他、学園のイベント等に参加しなければならない面倒な物だ。
「さて…誰か居ないか?自己推薦も良いぞ」
バッと一人の女子の手が上がり
「はい!織斑君が良いと思います‼︎」
すると他の女子達も一斉に織斑一夏を推薦する、まぁ唯一の男だし仕方ないけど……でもよく考えてみよう、彼よりも遥かにISに触れてきた人間を差し置いて彼が推薦される…其れはかなり頭に来るだろ自分の努力を踏み躙られた様な気さえする。
まぁ…簡単に言えば
「ふざけないでよ‼︎」
この様に物の見事に切れる生徒が現れるのだ。
「何で男風情が推薦されるのよ!こんな実力も知識も何も無い男何がクラスの代表?…馬鹿げてるわ!……織斑先生!私は自己推薦します‼︎」
先程の大英連邦の人間がそう怒鳴りながら言う
「………では一週間後に第三アリーナで代表を決める決闘を行う、二人共其れで良いな?」
「はい!」
「ちっ千冬姉俺は…」
織斑一夏が言い切る前に織斑千冬の拳が振るわれる。
「イダっ⁉︎」
「織斑先生だ馬鹿者、其れに異論等認めないぞ。」
そんな理不尽な事を言ってこの授業は終わった。