海未ちゃん視点に戻ってきました。
海未ちゃんの容態は日に日に悪くなっていき…
消えそうな命の火に真姫をくべる人はいないでしょうか…
第16話「孤独」
希に会った次の日、私は東京の大きな病院に入院しました。
病気が重くなり、さらに大きな病院に移らなければいけなかったみたいです。
海未「……くるしい……。」
私はあとどのくらい、この世界にい続けられるのでしょうか…?
すでに暗くなってしまった外の景色を眺めながら1人で考えていると、
トントン
海未「…!…どうぞ……」
ガラッ
医者「……園田さん。
大事なお話があるんです。少し良いですか?」
大事な話…
海未「…」コクン
お医者様は真剣な眼差しをしていました。聞いた方が良さそうですね。
医者「ありがとう。
…まず、悪いお話からするよ…?
残念だけど、君の命はもって、あと3・4日だ…。」
………。
あっけない物ですね。人の命とは…
…何かを始めるまでには、すごく時間がかかるのに、終わる時はこうも一瞬で終わってしまうのですから、滑稽ですよね……
海未「……わかりました…」
医者「だけど、良いニュースもあるんだ。聞いて欲しい。」
……今更、良いニュースなど……
医者「君が、もしかしたら生きていけるかもしれないんだよ。
また、始められるんだ。君の人生を。」
……なっ!?い、今……なんと…?
医者「手術をして、悪性腫瘍を除去するんだ。
この手術にはリスクが伴うし、リスク以前に、手術中に一度脳が動かなくなってしまう。
だが、その後に延命処置をして脳の復活を待てば、脳が再び動いた時に君はいつも通りの生活ができる。
つまり可能性はまだあるんだ。」
う、うそです……
まだ、可能性が……生きていられる可能性があるなんて!
海未「…私のために……」
医者「園田さん……
いや、海未さん。
うちの娘が本当にお世話になっている。家に帰ってきて、笑顔でいる事が多くなった。
君達のお陰だ。」
海未「……え…?」
医者「ここの病院の名前、覚えているかな?」
海未「…西木野総合病院………
……はっ!?」
真姫パパ「君を絶対に助けたい。
真姫に心からの笑顔をくれた君たちに私からも恩返しをしたいと思っていたんだ。」
真姫の…お父様でしたか………
真姫パパ「少し考えて欲しい。
というのも、手術が失敗すればそのまま死んでしまうし、失敗する確率は高いんだ。
手術をしなければ、あと何日かはもつと思う。
真姫の話によると、君が入院してから、みんなと会っていないのだろう?
前の病院での希望通り、ここに入院している事は真姫や他の子にも当然伝えていないんだ…
みんなに合わなくて大丈夫かい?」
……みんな………
真姫パパ「親御さんからは全て君に託すと言われた。
ただ、今回の手術にはかなりのエキスパートが必要でね…。明日を逃すと、もう手術ができないんだ。」
……つまり、みんなに会うには、ほんの少しの希望に賭けてみんなと合わずに手術するか、ほんの少しの時間の間だけでも面会して死を選ぶか……
真姫パパ「明日の朝にまた来るよ。その時にどうするかを教えて欲しい。私は君の意見を尊重する。
ゆっくり考えてみてくれ…」ガラッ
手術をするか…みんなに会うか……
………真姫のお父様は必死に私を助けようとしてくれています…
ただ………
海未「…あの様な事をした私に…帰る場所など……」
穂乃果に宛てたビデオレターも、もしかしたら、図々しいと思われて捨てられているかもしれません。
……もう…………
海未「生きていても私の居場所なんて………どこにもない」ポロポロ
第16話も終わりました。
にこ「まさかの展開ね。」
そうだね。
にこ「というか、ここまで来たら少しでも生き延びるためにも手術しなさいよ!」
死ぬ直前の人は、ポジティブに考えられないんだよ…
相当な強い信念が無くちゃ…
にこ「うぅ。もどかしいわね。」
みんなもそう思っているはずだよ。
次回は特別な仕様にします。読者の皆さんの好きなルートを選んでみてください。