青く透明な海(わたし)になりたい   作:縞野 いちご

18 / 23
更新ペースが遅れてすみません!
こちらは前作のAパートの別ルートの作品となっています。
Aパートを読んでいる方は、第18話のsideAをお待ちください。
どちらの作品も頑張って作っていきますので、よろしくお願いします!





第17話 Bパート 「決意」

 

 

 

 

sideB

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは……暗い部屋ですね………

 

 

 

 

 

 

先ほど眠りについた私は、真っ暗な部屋の中にいる夢を見ています。

 

 

今の私にはちょうどいいかもしれません。

 

 

 

???「グスッグスッ」

 

 

 

…。

誰かのすすり泣く声がします…

 

 

 

海未「誰でしょうか…?」

 

 

声を頼りに歩いて行くとそこには…

 

 

 

 

 

 

ことり「………」ポロポロ

 

 

 

へたり込んでしまいながら泣いていることりが居ました。

 

 

 

 

 

海未「っ!!ことり!」

 

 

 

 

私が呼びかけても、ことりには届いていない様子でした。

 

 

海未「…聞こえていないのですか?ことり!ことり!!」

 

ことり「…みちゃ…。」ポロポロ

 

 

今、ことりが何かを呟いていた…

もうすこし近づけばわかりそうですが………

 

 

 

ことり「……うみちゃん……

……うみちゃん………」ポロポロ

 

 

!! 私の名前を呼んでいたのですか…。

 

 

海未「…ことり。私ならここにいますよ。…どうしたのですか?私があなたに何かしてしまいましたか?」

 

 

そう、ことりに質問をしましたが、反応がありませんでした。

 

……なぜです?ことりからは、私の存在が認識されていない?

 

 

 

海未「ことり!ことり!!」

 

 

ことり「……私は………

うみちゃんに…うっ……頼ってばっかりで………うぅ……」ポロポロ

 

 

ことり…まさかあなたは……

私の病気を知って…………

 

 

ことり「……気が付けたはずなのにっ……うぅ………話を聞いてあげれば良かったはずなのにっ!!」ポロポロ

 

 

 

海未「もういいんです!私はことりがそう思ってくれるだけで満足です!!

だから…だから自分を責めるのはもうやめてくださいっ!!」スッ

 

 

!!?

 

 

ことりの体に触れようとした瞬間、私の体は透き通って、ことりの体をすり抜けてしまいました。

 

 

ことり「…私…ずるいよね……。

海未ちゃんが優しいところにつけこんで……海未ちゃんが穂乃果ちゃんの事が好きだった事もあの時、わかってたはずなのに……」ポロポロ

 

 

 

 

……ことり…まさか、あなたは!

 

 

 

 

ことり「最後まで、穂乃果ちゃんへの告白だったはずの…最後の動画でさえ私の心配をして…!」ポロポロ

 

 

 

 

……やはりあんな物、送るべきでは無かったですね

 

 

私はつくづく愚か者です…

死ぬ前に、ことりを苦しめてどうするんですか!?

 

 

海未「…すみませんでした、ことり。そして、安心して下さい。すぐに私はあなた達の目の前から消えますから……」

 

 

 

ことり「…私は……3人が良かったんだよ…?」

 

 

 

…ことり。それはもう叶わない夢ですよ。

 

 

ことり「穂乃果ちゃんと付き合って、普通は無理な事くらいわかってた!!わかってたけど!!

 

………私は3人でずっと一緒に居たかったの…。」ポロポロ

 

 

 

私が逆の立場だったら、ことりと同じ事を言えていたでしょうか…?

…私の病気なんて知らなかったからしょうがなかった、そう片付けてしまうかもしれません…。

それなのに、ことりは…

 

 

 

ことり「海未ちゃんが帰ってきてくれるなら、穂乃果ちゃんと別れてもいいよ!そのまま海未ちゃんが穂乃果ちゃんと付き合ってもいい!!」

 

 

 

海未「!

な、何を言っているんですか!?

そんな事は望んでいません!!」

 

 

ことり「…だから……だから………帰って来てよぉ……うみちゃん…」ポロポロ

 

 

 

話しかけたい、安心させてあげたい、触れたい…

 

それなのに、今の私にはそれができません!

 

 

嫌です……嫌です!!!

 

このまま終わりたくない…

またことりに会いたい!

 

 

 

海未「私は、ことりには最後のお別れさえできていないんですよ!?」ポロポロ

 

 

 

このまま私が死んだら、ことりはどうなってしまうんですか……?

考えることも恐ろしいです。

 

 

 

ことり「うみちゃん…うみちゃん……」スゥ

 

 

!?

 

ことりの体は透き通って見えなくなっていきました。

 

 

海未「ことり!ことりぃぃっ!!」

 

 

 

そして、ことりは私と会話することもなく消えてしまいました。

 

 

 

海未「……っ。ことり……。

 

……!!」

 

 

 

そして、ことりの居た場所にはいつの間にか、穂乃果が座っていました。また……私は何もできないのですか?

そうしていると、顔を伏せたまま穂乃果はボソボソと呟き始めました。

 

 

 

穂乃果「ほらね……。

結局、あの日から穂乃果は何にも変わってないんだよ…。」

 

 

 

あの日……。

まさか……文化祭の出来事……、まだ吹っ切れていなかったのですか?

 

 

 

穂乃果「穂乃果はLoveLiveのことしか頭に無くて…それで、ことりちゃんの告白の返事は曖昧だし…

それに…

 

…私を支えてくれていた海未ちゃんを、私は引っ張ってあげられなかった……」ポロポロ

 

 

 

穂乃果の…穂乃果のせいではありません……

 

 

 

穂乃果「あの時はまだチャンスがあったのに…

…何で海未ちゃんの時は、話すチャンスすら無いの!?」ポロポロ

 

 

 

そして、私はようやく穂乃果が泣いている事がわかりました。

 

海未「…穂乃果……。」

 

 

 

 

 

 

……!!

 

 

 

もし……もしこれが今、本当に起きている事だったとしたら…………

 

穂乃果も、ことりも………

 

 

 

途方に暮れて泣いているのですか?

 

 

 

 

 

海未「穂乃果…。穂乃果!!」

 

 

穂乃果「嫌だ…いやだよ!!

海未ちゃんは今だって1人で辛い思いをしているのに……穂乃果のせいで悲しんでいるのに!」ポロポロ

 

 

 

ああ……

あんまりです。私は今まで親友2人のために尽くして来たつもりでした。

 

それが……こんな結果に………

 

 

 

海未「……終わりたくない……」

 

 

穂乃果「うっ…うぅ……」ポロポロ

 

 

このまま2人を泣かせて終わりたくない!!

 

 

ことり『ごめんね…』ポロポロ

 

 

海未「…待っていてくれませんか……?

そして必ずまた会ってください…。

このままお別れなどしたくありません……」

 

 

穂乃果「……まだ………

一緒に居たい………。」

 

 

……しばらくお別れですが、必ず…必ずまた会いましょう……

 

 

 

 

 

 

そして、私は固い決意を持ったまま意識を失っていきました。

 

 

 

 

 

 




にこ「ふーん…。こっちは最後まで2人に会えなかったのね。」

そうすることによって、海未ちゃんの中に固い決意が芽生えたようだったね。

にこ「どっちのお話が読み応えあるのかしらね?」

それは最後まで読み終わった後に違うルートのお話を読んで行ってよ。

にこ「そうね。そうしたら、私はこっち側のルートを担当するわ。あっち側は……そうね。絵里に頼んでくるわ。」

わかりました。読者さんも、一つのルートを読みきってから違うルートに進む事をお勧めします!


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。